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氷姫  作者: 秋元愛羅
出会い
7/32



それから火蓋が切って落とされたようにすぐっていうほど彼女への部活勧誘が始まった。


一番酷かったのは卓球部。


初めて知ったのだけれど彼女は全国にいけるほどの実力の持ち主だったらしい。


まぁ、出身が帝楠という時点でかなり運動神経がいいと見られてたみたいだけどそんなにすごい人だとは誰も思わなかった。


それでいろんな勧誘法で彼女を引き入れようとしている。


俺ら野球部は?もちろん・・・・


「もう一本」


「はい」


勧誘は行っていません。


はい、普通は最初に勧誘を行った俺たちが頑張るはずなんだろうけれど残念ながら大会までの時間がありませんので。


ついでに部長命令でもある。


『大丈夫、絶対入ってくるって。だから何もすんな』


どうして言い切れるのかは分からないがまぁ昔からああいう人だから。


それと正直俺たちまで勧誘に加わったら彼女がかわいそうだなって気がしてる。


日に日に酷くなってきているみたいだし・・・・






「ねぇ、城岡正志君っている?」


俺をフルネームで可愛い声が聞こえた。視線を向けると・・・


「山内さん」


俺の驚いた声が聞こえたのか、それとも俺を覚えてくれていたのかすたすたと俺のほうに向かって来た。


「ねぇ、あの話ってまだ有効?」


「えっと・・・」


「野球部のマネージャーの話」


「あ、うん」


「入部するからよろしく」


「え?帰宅部じゃ」


「予定外過ぎることがおきたのよ」


そう言って去っていってしまった彼女。


正直来ると思ってなかったとかそういう感想は無く、どうして部長は来ることを予測できたのか不思議に思う。


確かにうちの部入ってくれたのは嬉しいけれど、部活に入るだろうなぁっと思えるのは当たり前の状況だったし彼女の経歴から言って卓球部に入ると普通は思う。


それにしてもどうしてうちの部を、そしてどうして部長は断言できたのだろうか?




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