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氷姫  作者: 秋元愛羅
出会い
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部内では部長と一言で騒ぎ出したのはもうすぐ練習がつまらなくなる時期だった。


「よし、氷姫をマネージャーに迎えるか」


「「「はぁ?」」」


「よし、じゃねぇよこの馬鹿」


少々鈍い音が聞こえたがいつものことなので気にしない。


だが一番気になるのは部長の言葉だ。


今現在もうすぐ雨季のためどんな練習をするかという話し合いをしていた。


だけどなぜか突然部長が言い出したのは“マネージャー”。


しかも今じゃ知らぬものもいない氷姫。


何でまた・・・





「楽しそうじゃねぇか。マネジたちはどう思う?」


急に話を振られてみな困ったように目配せして口を開いた。


「う~ん・・・正直言ってどっちでも。


噂だけじゃどんな子か分からないし」


「でも今年の子達みたいならいらないかも」


「まぁ、確かに。むしろこの子達やめて欲しいもんね。


試合のとき以外あんまり来ないんじゃ役に立たないというか・・・」


ね?っと、賛同する先輩たち。


確かに正直言って何しに入ってきたの?っと聞きたくなるぐらいほとんどいないに近い状態だ。


「話聞くと入れることには反対しないんだな」


「まぁ・・・」


「おめぇらは?」


「反対ですよ」


すぐさまいったのは伊織だった。


「先輩の言うとおり多分あいつらと一緒ですよ。


下手したらこないと思います。


それならしない方がましだ」


「というか噂の人ですよ?


何、部活の信用を下げようとしてるの。


楽しむんだったらほかでしてください」


そういうとチッチッチッっと指を振って楽しそうな笑顔――――こういう時俺たちは知っている。何かとんでもないことを企んでいることを――――で言った。


「大丈夫だって一回話したら面白そうなやつだって確信したんだもん。


部の信用は絶対に下げない。


と言うわけで、正志勧誘よろしく」


「ええ?」


「どうして驚くことあんのよ。流れ的にお前でしょうが」


「どっから俺が入ってきました?普通部長ですよね?」


「普通は一年が行くだろ」


「だからって名指しで言わなくても」


「お前が一番面白くしてくれそうだから。というわけでよろしく」


笑顔で言われて何も言えず、周りを見るとご愁傷様といわれ・・・味方はいないみたいだ。




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