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氷姫  作者: 秋元愛羅
私とあの子と天才と
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「先輩、私の最後の試合絶対見に来てくださいね」


私の最後の試合のとき彼女が言った言葉だ。


『ええ、暇だったらね』


素直じゃない私はそっけなく答えた。


この約束は一生守られることはなかった・・・・・・







「久しぶりにいやな夢を見たわね・・・


彼女の写っている写真を見たからかしら」


冷房のない部屋で寝ていたからともいえるが服がべったりと汗で張り付いている。


まだ夜中の3時。


ああ、シャワーを後で浴びよう。


あのことは思い出したくない。


何も考えないようにしないと・・・・






大切なものを亡くした私たちは本当に無力だった。








クリスマスイブにしては寒い日だった。


テレビの天気予報ではホワイトクリスマスになると報道され世間の恋人たちは甘い夜をすごしている中、


突然の電話、彼女の知らせ、泣きながら無意味な懺悔を告白している華音


つい数時間前までは私に向かって笑ってたのに・・・




彼女は車に引かれて死んだ。




その事実だけが伝えられた。













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