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「はぁ、はぁ」
個人的な自主練習をしていた。
あの後輩に負けてから遅くまで練習するようになった気がする。
私はトップにならないと気がすまない性質じゃない。
トップにならなければいけないんだ。
死んだあの人のために・・・
「ほら、早く」
「もう、静音。何、急に練習を切り上げて・・・・あれ」
「先輩だって、ああいうこと言ってるけど本当は裏でがんばってるんだよ」
「・・・隠すのうますぎでしょ」
「そういう人なんだよ。
私の尊敬する人は」
薄暗い場所で二人の影が私を見ていたことは知らなかった。
「だいたい先輩は、」
「あんただって強引に押しすぎなのよ。少しはコントロールってものを身に着けなさい」
「まぁまぁ」
「「黙って静音」」
あの子とペアになってからもう半年が過ぎた。
いつの間にか私の可愛げのない後輩とその双子の妹と自然にいつもいるようになった。
違和感なく共にいる私たち。
まだ認めていないけれど・・・
「静音、早いよ・・・」
「ほら根をあげないで」
「何でそんなに早く走るのさ・・・」
「先輩の足を引っ張りたくないの」
そういいながら走り去る彼女たちの姿を見たら・・・
「先輩早く行きませんか?」
「先輩早くしてくださいよ、先に行ってしまいますよ?」
「いくわよ」
まぁ次の試合で優勝したら考えましょうか。