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氷姫  作者: 秋元愛羅
出会い
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1


綺麗だなぁ。


遥の印象はそんなぼんやりとしたものだった。





初めて遥を見たのは入学式のときだった。


張り出された紙の前でわいわいするところへ行こうとしたときにすれ違ったのがきっかけだった。


腰ぐらいの長い髪を揺らしながら行く彼女。


大人っぽくてほかの誰よりも落ち着いた雰囲気がある。なのにどこか寂しげで。


その曖昧さが俺に“彼女”を惹きつけさせたのだと思う。


その後俺は無意識のうちに彼女を探し続けた。


そして探しても見つからないまま数週間が過ぎたある日俺の耳に入ったのはあの噂だった。







「氷・・・姫?」


「ああ、1年1組山内遥。通称氷姫。結構有名らしいぜ。知らないか?」


さっきまではテレビの話をしてあるタレントが可愛いか可愛くないかと言う話をしていたときに出てきたのは全く関係の無いただの噂話だった。


「隣のクラスのやつか。やっぱり正志は噂には疎いな。こいつ要注意人物だぜ?超がつくほどの」


「帝楠からきた才色兼備のお嬢様。だけど性格がものくぞ悪いって言う評判」


「あまりにも冷酷っていう言葉が似合うほどの毒舌に周りを凍らせるっていう感じで氷姫って言われているみたいだよ」


「へ~」


確かにここは帝楠の系列校だけれど実際ここへ来る元帝楠生は聞いたことが無い。逆はしょっちゅうあるが大抵は追い返される。今年も受けて戻ってきてる。


珍しいな。


「んで、お前の方の噂の姫はどうなってるんだ?」


「は?」


「結構部内で噂になってるんだぜ?お人よしが一目ぼれしたって」


「もしかしてアレのこと?だから、正面から一回会ってみたいなぁっていう好奇心だってば」


「誰も思わねぇよ。ただすれ違っただけの女」


「まぁそうかもしれないけれど・・・」


気になるんだよ。


頭から離れないんだ。あの寂しげな雰囲気が。




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