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氷姫  作者: 秋元愛羅
プロローグ
2/32

「あ、ごめん。また待たせたね」


夕日を浴びた校門の前で一人単語帳を見ながら寄りかかっている遥。一年生のときから変わんないスタイルだ。


「別に謝ることなんて何も無いじゃない。そこまで待ってないし」


「でも何かあったら困るし・・・」


「学校の中まで入ってくるような人間はそうそういないわよ」


「まぁ先生たちもいるけど・・・」


「グダグダうるさいわね。先行くわよ」


「え?ちょっと待てって」


先に帰ろうとする遥の隣に並ぶ。すぐ横を向けばいる存在に安堵する。


大丈夫、機嫌を損ねたわけじゃなさそうだ。


気に入らないことがあった時はさっさといってしまうということを知っているから。


一回だけだけれど・・・





山内遥。


その名前はうちの学校では知らぬ人はいないというほど有名人だ。


野球部の名物マネージャーや極秘美人コンテストで1位という称号(男子と一部の女子のみが知っている)などをもっている。


また入学当初も別の意味でも有名で。


一般的だったのは帝楠から来たお嬢様。


初日のテストから堂々と1位の座を奪い元1位(現2位)の人物のライバル宣言にうざったさそうに「うるさいわね」と言った女王様気取り。


だけれど容姿端麗で群がる男は数知れず・・・などなどの噂のもちきりだった。


またあとから知った話、というかそれが原因で野球部にやってきたのだけれど。


彼女は小、中学校のころ卓球でダブルスとシングルスでともに全国にいったことのある人物だった。


もちろん俺も遥の卓球を眼にしたことがあるけれど素人の俺でもすごいと思ったほど。





そんな“完璧”が似合う彼女は・・・まぁ、少々警戒心が強だけの中身は可愛い女の子だった。




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