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氷姫  作者: 秋元愛羅
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「お久しぶりだね」


「で、あなたの要求は」


誰もいない高級レストランに連れ出された私は会いたくもないやつと向かい合っていた。


確かに私は長く続く会社の社長令嬢で建前上(嫌嫌ながら)こういうところで食事をした事はある。


でもまさか個人的に来るとは思わなかった。


たとえつれてこられたとしても。


「相変わらずだね。10年ほど前に会ったきりだから話したいことでもあると思ったのに」


「残念ながら親しくない人と話すようなこともありませんので」


「それもそうだね、あの会合以後私たちは会っていないしね」


「結論を早く言ってください。だらだらするのは嫌いなんです」


「外見は綺麗になのに中身は似合わず嫌味な奴だね。


まあいい。実は提案があるんだ。


もちろん今って言うわけではないが君と婚姻関係を結びたい。


ちゃんとお付き合いもするから政略結婚とは違う。


どうかな?


君のお父さんの愛人の遺言通りの恋愛結婚だ」


「お断りします」


目の前に出された食事だけを視界に写して言う。


「どうしてだい?君のお父様は僕らの業界と手を組みたがっていると聞いているんだが」


「そのお話は別の企業と組むこととなっています。遅かったですね」


「ほ、他?ありえないな。ウチの企業の方が営業も技術もすべて上なんだが・・・」


上って・・・相変わらず腐った家族だとこと。


二つ上の外見と違って中身は最低な男を見る。





渡井帝。


数少ない衣類専門企業のお坊ちゃまだ。


だが常に一番じゃなと気がすまないタイプで性格は相当最悪。


そのくせビビリだものだから常に強いものの後ろに隠れている。


もっと最悪なのは両親もその類と言う最強タッグ。


もう親族、その両親の親までもが一線を引いている(もしくはもう連絡を取っていない)家族だ。


その家族が営む会社は強引なもので警察に一回叩かれたら終わりのような危険な会社。


だけど今は表立っていないのでイエローカードの状態。


そんな会社となぜか一回会合、と言っても交流パーティーみたいなものだが、を行ったことがある。


私はそこで・・・トラウマを植えつけられた。


だからこいつとは会いたくなかったのに。





あの絶望感とこいつの狂った目を今でも忘れられない。


唯一こうやって私が私でいられるのは別の場所にいるあの子と忠実なる右腕がいたのおかげだ。




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