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 ジュディは自分のシステムベッドデスクの椅子にぽんと座った。私はひとまず、部屋の中央辺りの地べたに腰を下ろす。ズボンを履いてきているので、遠慮なくあぐらをかく。その交差させた足の上に、手提げかばんをのせる。


 その私の様子を見て、ジュディは言った。「シンディの椅子に座っちゃえばいいよー。そのまま机の上で持ってきた荷物の整理もしちゃいなよ」


 私はジュディから振り返って、背後のシンディのシステムベッドデスクを見た。とりわけは机の上。私がそこで自身の荷物を広げても、シンディが意図して残していった配置が致命的に損なわれない状況かを確認する。


「そうさせてもらおうかしらね」私は手提げかばんを持ち直し、さっと腰を上げた。「これも事後報告ね」


 私はシンディの椅子に座る前に、立ったまま手揚げかばんからまず枕を取り出した。それをベッドの上の適当な位置に置く。次いでやっと椅子に座って、それ以外の詰めて来たものを全て机の上に出した。手提げかばんは、足もとの邪魔にならないところに立てかけた。


 畳まれたタオルの上にリップクリームを寝かせる。コップの中に歯ブラシを入れて、その横に歯磨き粉を立てて置く。これで体裁はひとまず整った。


 私は椅子ごとジュディの方に振り返って言った。「後40分くらいしたら一旦回した洗濯物取りに行くから、それまで何しようかしら?」


 ジュディはにっこりと応えた。「じゃあ移動中にもちょくちょくやってたあのゲームをしようよ」


「いいわね」そう言ってから、私も微笑みを反した。

次話は明日の21時台に投稿予定です。

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