いきなりハードモード
初投稿になります。
読みにくいところはあるかもしれませんが、最後まで見ていただけると幸いです。
「・・・んな、バカな。ありえないだろ。。。」
俺の目の前には灰色の毛をした犬がいる。いやたぶん犬だと思う。それとも狼か?
問題はその大きさが俺の身長の3倍以上あり、口からは涎がダラダラと垂れていて今にも飛び掛かってきそうであるということだ。
確か学校から帰って流行りのMMORPGをしながらカップラーメンを食べて、仲間とチャットボイスで話しながらレイドボスを倒したのは覚えている。そのあと滅多に出てこない激レアの素材アイテムをゲットして、仲間と喜び合いながら何度も周回してたら外が明るくなってきたから別れの挨拶して燃え尽きて寝たはずだ。
それで目が覚めたら何で森の中にいる?しかも後ろを振り向いたら化け物みたいなデカイ狼がいるなんておかしいだろう!まだ夢かと思って頬をつねっても痛かったし、狼の生温い息がかかって臭いし、夢にしてはおかしいと俺の当てにならない感覚がいっている。
どうやってこんな場所に来たのか分からないが、流行りの異世界転生なのか?それなら何の説明もなく呼んだ奴に1時間ぐらいクレーム上げて絶対賠償させているわ!
来て早々化け物とエンカウントなんて何このクソゲー?すぎるだろう!事前に武器やスキルや魔法とかくれるんじゃないのか!こんなクソゲー10分で炎上だぞ、マジでふざけてやがる!!
とりあえず逃げたいのは山々なんだが、走って逃げても絶対すぐ捕まる。それ以前に頭は異常に落ち着いているが、体が動かきそうにない。父さん、母さん、妹よ。訳が分からないうちに死にかけです。助けてください。
ああ、16歳でまだ彼女も出来てないのに死ぬのか、いやだな~最後にパソコンの中のエロ画像は消しておきたかったよ。とにかく状況を打開する方法がないか、ポケットの中を漁っていたら、小さなプラスチックのボトルが入っていた。
俺はそれが何なのか思い出して、すぐさま蓋を開けて、狼の口の中に放り込んだ。すると狼はいきなり『ギャンッ』って鼻を詰まらせたような声で叫んで苦しみだした。
「よっしゃー!悪友に栄養ドリンクと言われて飲まされた、シュール何とかの粉末ドリンクのリベンジに用意した激辛ハバネロソースだ!」
悪友にこっそり飲ませてやるために用意したものが、こんなところで役立つなんてついてるぜ!とにかく俺は狼が咳き込んで、のたうち回っている間に走って逃げだした。どこに逃げたら良いのか分からないが、とにかくこの場所から離れようと必死になって足を動かしていたが、狼は逃げようとしてる獲物に怒りの目を向けて、一足飛びで俺の背中に飛びついてきた。
狼の顔を見てしまった俺は足が思うように動かず躓いてコケてしまったが、そのおかげで飛びついてきた狼を運よく躱せた。しかしすぐに狼は振り向いて大きく口を開いて噛みつこうとしてきた。頭の中はもう恐怖で一杯になりもうダメだと思ったらいきなり地面に矢が何本も刺さっていた。てか俺の左足にも1本刺さってる!?
「いって~~~~~~!?ちょ、マジで何なの!?」
痛すぎて半泣き状態。何が何やらもう分けわからんと思ってたら木の上の枝のところに耳のとがった色白な人が3人いて何か話していた。(てかあれエルフだろ!?)
「■■■■■■■■■■■■?」
「■■■■■■■!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
てか何言っているのか分かんねえよ!?もうどうなってるのか分からん。本当泣きそうよ、これは。そんなことを考えてたら狼がエルフたちに対して「グルルルッ!」と威嚇している。そしていきなり口を大きく開いて火の玉を吐き出した。
(ウッソー!火の玉吐いた!?)
そして火の玉はエルフの方へ飛んで行ったが、金髪の青い目をしたエルフが手をかざして何かつぶやくと、風のシールドみたいなものが目の前に展開されて火の玉を空の方へそらした。その間に金髪エルフの子が狼に近づいて、手から出た風の剣みたいなやつで狼に斬りかかった。それを察した狼は横に飛んで躱し、爪でエルフの子を攻撃しようとすると、もう一人の銀髪のエルフの子はいくつもの矢に水を纏わせて狼に向けて放った。狼は攻撃を途中で止めて後ろに下がりながら躱していたが、矢の数が多くて躱しきれず何本か刺さって一瞬動きが止まった。その隙を見逃さず、間合いを詰めていた銀髪のエルフの子が風の剣に力を込めて暴風のような力を解放して、狼の頭を体ごと一刀両断にして倒した。
もう何が起こっているのか頭がいっぱいいっぱいだけど、とりあえず戦闘が終了し命は助かったみたいでほっとした。。。感覚マヒしているがパンツ大丈夫だよな?何がとか聞くなよ。
そんなバカなことを考えてたら金髪のエルフが木の上から降りてきて、こちらに近づいてきた。
「■■■?」
「? えっとすみません、何言っているのか分からないんです。」
「ああ、あなたもしかして違う世界から来た人?」
「そうですけど、俺の言葉分かりますか!?」
「ええ、確か『ニホンゴ』という言葉よね?あなたみたいな人が時々いるのよ。オワーリ国。。。えっと私たちはユグラント国の者だけど、隣のオワーリ国は『ニホンゴ』を話す人が多いから私も旅をしていた時に覚えたのよ。」
「そうなんですか?いや、言葉が通じないのか不安でしたけど、会話が出来るので安心しました。」
「ええ、だけどひとまず足に矢が刺さっているから治療するけどかまわないかしら?」
「はい、正直痛くてたまらないのでお願いします。」
「それじゃまず矢を抜くから痛みを我慢してね。」
そうすると金髪のエルフさんは矢を抜いて(イテッッッ!)、何やら呪文みたいなのを唱えたら手のひらが淡く光りだし足の傷口に当ててきたら、たちまち傷が治ってしまった。
「うお!?スゲー!!これって魔法ですか?」
「いえ、これは精霊術よ。人には見えないけれど、シルフのフェンちゃんに癒しの力を借りて治してもらったのよ。」
「シルフのフェン???」
「ああ、そっか。異世界の人は風の精霊フェンって聞いたことがないのかしら?」
「えっと先ほどシルフと言っていたと思うのですが風の精霊ってシルフじゃないのですか?」
「シルフは知っているのね。シルフは風の精霊の総称で、風の刃になってくれるジンバーくん、風の防護幕を作ってくれるショルト、そして癒しの力のフェンちゃんなど色んな子がいるわ。」
「へ~、風の精霊って言っても色んな精霊がいるんですね。」
「それはそうよ。人だって色んな人種がいるんだから、精霊も色んな子がいてもおかしくないでしょ?」
「確かにそう言われたらそうですね。」
「ふふ、まあ違う世界から来たなら分からないと思うけど、こちらの世界はそういうものと覚えておいて。」
金髪のエルフのお姉さんにそう説明された。色々と分からないことが多すぎるが、なんかこの世界に日本語があったり、オワーリ国?(って絶対尾張のことだろ!)といった如何にも日本人が考えたような国があるのはとてもありがたい。
全くの文化の異なる世界に飛ばされていたら、その時点で終わってる可能性もあったからな。それに精霊も俺が知っている精霊がいるかと思ったら、ゲームと違った聞いたこともない精霊がいるとか、けっこういっぱいいっぱいで状況整理が必要だ。
とりあえず命は助かったしケガも治してもらったから、今の状況に感謝しよう。
「そういえばまだ名前を聞いてませんでした。僕は上杉啓市って言います。ケガを治していただいてありがとうございました。」
「あら、そういえばまだ名乗ってなかったわね。私はサシャンよ。よろしくね。ケガはむしろこちらが誤って刺しちゃったから逆に悪かったわ。」
「はい、よろしくお願いします。ケガについてはあの状況なら仕方がなかったのかなと思います。それですみませんが聞きたいことが色々とあるのですが聞いてもかまわないですか?」
「ええ、かまわないわよ。ただこの森はあまり安全じゃないし、近くに村があるからそこに移動してから話を聞きましょう。」
「はい、それでお願いします。」
とりあえずこの世界についてとか、俺みたいな異世界人を他に知っているのか、考えたら色々と聞きたいことが出てくるだろうし、安全な場所に移動してからサシャンさんから聞こう。
とにかく今日は疲れた。(パンツもどうにかしたい。)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
定期的に投稿しますので、引き続き読んでください。
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