2026年マスターズ陸上日記 その7
5月10日(月)
午前7時半の河川敷は快晴。
ここに来るたびに夏が近づいているのを感じるが、今年は例年と比べて春の野草が少ない。蝶の姿も、飛び交うツバメも少なく、いつもは絶え間なく聞こえるヒバリのさえずりも耳にしない。
レイチェル・カールソンの「沈黙の春」を想起させられる。
砲丸投げ(4K)はバックステップを試したが予期した投げにはならず。
サイドに構えてすり足でゆっくり始動し、腰の回転を意識して投げての10m80が今日のベスト。
円盤投げ(1K)な右肩の付け根からの投げを意識して34m80が2本。
円盤は調子が上がってきた。
河岸に女竹のタケノコを見つけた。
女竹はオトコダケと称されるマダケよりも細くて柔らかな様子からメダケと呼ばれるが実はササの仲間。
湿気を好み、河川敷や海辺の丘陵などで群落を作る。
細くて丈夫な棹を日常の作業に使うため民家付近に植えていたものが野生化しているケースが多いという。
そのタケノコを試しに折ってみると、かすかにタケノコの香り。
晩酌の肴を見つけたと驚喜した私は、家に帰って調べてみると、これは苦味があって食用にならず、ニガタケという別名があるとのことで大いに落胆した。
以前はこの河川敷の川岸に桑が自生し、今の季節になると桑の実が赤紫の実をつけ、練習の合間に私はその実をつまんで甘酸っぱい味を楽しんだものだ。
しかし数年前の豪雨の後、安全対策のためか河岸の木がすっかり刈り取られてしまい、そのささやかな木の実を分け合っていた野鳥と私は、初夏の野原の味覚を味わう楽しみを失ってしまった。




