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マスターズアスリートの日常(2026年) その1

〇3月12日

朝五時。近所の公園で早朝練習。

見上げれば漆黒の夜空に冴えた三日月。


〇3月14日

・石原慎太郎のスポーツをテーマにしたエッセイから。

「ある瞬間、ある技に関しての会得がある。僕にもそうした経験があるが、あれは何とも言えぬ恍惚の瞬間だったな。自分の肉体の新しい可能性についての認識ということかね。あれがあるからこそに人間はスポーツに夢中になれる」


・先日、転倒して激しく出血し救急車の世話になる。ジョギングしていて転倒を気にしなくてはならない年になっていることを、手荒く認識させられた。


・妻と自宅の裏手の見立山に登る。

広島城築城に際し、当時の殿様がこの山に登って広島城の場所を決めたと言われている広島市内を一望できる山だ。頂上に立ってさもありなんと思わせられる、見事な展望だった。

上り下りともにかなりの急坂で、先週に続いて2週連続で血だらけになるわけにはいかず、慎重に下山する。

帰りにお気に入りのパン屋に立ち寄る。


〇3月15日

・白島にある線路わきの公園で早朝練習。

5時半ごろ、いつもの日曜日のこの時間に見かける寝台列車。

かつてのトワイライトエクスプレスの伝統を受け継いだ豪華ホテル列車「瑞風」がゆっくりと闇の中を、貴婦人のごとく私の目の前を通り過ぎていく。


・先日のケガで指を11針縫ったこと、その10日前には2kのダンベルを投げていて腰を激しく痛めたこと、そのため下半身のトレーニングはなんとか出来るものの、上半身のトレーニングは出来ず、目下、投擲練習はもってのほかの有様。

しかしこのアクシデントが3月に起きたのはラッキーだった。マスターズの試合が始まる5月にこうなっていれば春のシーズンの試合は諦めなければならないことだった。

不幸中の幸いだと考えるべし。


〇3月16日

日曜日。

近所の空き地で妻の円盤投げの練習に付き合う。

17m台が4本出る。

指のケガで円盤を投げられない私は、妻の投げを動画で撮影してサポートに専念。

雲一つない快晴で、しかもこの空き地はかなり高台にあるので広島市街を見はるかすことが出来て、大いに気持ちが清々する。


〇3月17日

病院にて抜糸。

11針縫った小指はまだかなり腫れている。


〇3月18日

朝五時、いつもの時間に朝練習に出かける。

公園に向かう途中に、24時間開いているスポーツジムがある。

ガラス窓越しにランニングマシーンで走っている人影が見える。

たとえ寒くても、私は屋外の新鮮な空気を吸って走りたいと思うので、いまだかつてジムに行ったことがない。


・白島にある線路わきの公園で早朝練習。

片足を大きく前に踏み出し、腰を落とし、次に反対足で同じ動作を繰り返して前に進む。

これの10回繰り返しをワンセットとして4本実施。

ふと思いついて初めてやってみたが3本目から足がふらつく。

帰宅して調べてみたらこの動作はランジと呼ぶらしく、股関節や腰回りの筋肉強化に有効とあった。

マスターズ陸上を始めて18年目にして、また新たな発見があった。

この驚きがあるからマスターズ陸上はいつまでたっても楽しい。



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