冬の星座
マスターズ陸上の今シーズンの最終試合からはや二ヶ月。
2025年シーズンに向けて、目下冬季練習に励んでいる。
この時期は投擲練習は一切せず、もっぱら体作りに専念する。
マスターズ陸上を始めて17年目にして新たに始めたのが早朝練習。
年齢のせいか3時には目が覚めるので、5時から自宅のすぐ前にある小さな公園に出かける。
12月の朝5時となれば当然ながら夜明け前で真っ暗、かつすこぶる寒い。窓に灯りのついている家も見まわしたところほとんどない。
新聞配達のバイクや、近所のスーパーに配送するトラックの通り過ぎる音が時々聞こえるだけ。
寒さに震えながら一周100mほどの公園をジョッグし、体操し、バウンディングやしゃがみ込みジャンプ、立木に向かってのてっぽうなど約30分ほど体を動かすが、その頃にはわずかに汗ばんでくる。
この時期、西の空には金星がひときわ明るく瞬いている。
運がいいと流れ星を見ることができるのはこの早朝練習の大きな楽しみだ。
今年は12月13日(金)の夜から14日(土)の明け方にかけて、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が見頃を迎える。
練習を終え、夜明け前の道を自宅に向かいながらいつも頭に浮かぶのはフォーク歌手、岡林康信の「友よ」。
早朝練習の私の心情にぴったりの歌だが、50年以上前の私の学生時代、学生運動華やかりし頃の京都でしばしば耳にした、今では知る人も少なくなったであろう歌だ。
“友よ 夜明け前の闇の中で
友よ 戦いの炎を燃やせ
夜明けは近い 夜明けは近い
友よ この闇の向こうには
友よ 輝くあしたがある“