アディオス・パンパミーア
今シーズンの最終戦は来週月曜日10月14日(月)の兵庫マスターズ陸上選手権。
会場は日本有数のビッグ競技場である神戸市のユニバー記念競技場。
私は初めての競技場だ。
今日はその試合前の最後の投擲練習で、朝7時にいつもの河川敷に自転車でやって来た。
先日までの猛暑はどこへやら、川土手の風は肌寒いほどだ。
川面すれすれを青いせん光のように、カワセミが素晴らしいスピードで飛び去って行った。
川の宝石と言われる美しい小鳥。
今年初めて見たカワセミだ。
砲丸(5K)から練習開始。
私が競技するのは4kの砲丸だが練習では重い5kの砲丸を投げる。
そうすれば試合で4kの砲丸が軽く感じられるからだ。
投げ始めて4投目、右足に激痛。
二日前の練習で痛めたアキレス腱をさらに痛めてしまった。
脚に負担のかかる砲丸は投げられそうにないので円盤を始める。
円盤(1K)。
兵庫マスターズ陸上選手権M70部門の大会記録35m48を破るのが今回の目標だったが、この足ではターンが出来そうにない。
立ち投げで投げる。
30m50が3本。
ターンが出来れば4~5m飛距離が伸びるのだが。
3日後の本番、さて、どうするか?
この河川敷にやってくるのも今年はこれが最後。
3月下旬、河川敷はまだ冬枯れの様相で、川風は冷たかった。
4月になってイヌノフグリが咲き、カラスノエンドウとシロツメ草が原っぱをにぎやかした。
やがて暑さと共にセミの鳴き声が支配し、トンボが飛び始め、秋の気配が忍び寄ってきた今はトンボも姿を消し虫の声がいっぱいだ。
マスターズ陸上を始めて16年、季節の移り変わりをこの原っぱで感じて来た。
毎年のことだが、シーズン最後の河川敷での練習を終えると一年が終わったような寂寥感に襲われる。
来シーズンの投擲練習を始める来年3月まで、私の遊び場であったこの河川敷とまた約半年のおさらばだ。
アルゼンチンタンゴのタイトルを借りていえば
アディオス・パンパミーア
さらば、草原