二人のマスターズ 2024年 その2
2024. 1.9(火)
朝8時半、いつもの空き地で今年3回目の妻の練習に付き合う。
円盤投げの練習だ。
昨年の十月、山口での全日本マスターズ選手権が終わり、5月の岡山県マスターズに始まり、半年間続いた試合シーズンが終わった。
半年間の体へのダメージをいやすべく、10月いっぱいは完全休養期間としていたが、ある日
「私も円盤投げをやってみたい」
と妻が言った。
153センチと小柄な妻に円盤投げへの適性があるとは思えなかったが、3000m競歩のサブ種目としてやってみるのもよかろうと、教えてやることにした。
10月半ばから毎週1.2回のペースで練習をしているが、初回の練習では11m50だった飛距離が3か月後の今では15m90にまで飛ぶようになってきた。
朝8時半に練習を始めた時は上空に雲一つなかったが、徐々に雲が広がってきて、10時を過ぎるころには太陽は隠れてしまった。
この時期、太陽が隠れると体感温度は一気に下がる。
10度の気温の中で投げていると体は冷えるし、手はかじかむはで今日は15mがやっと。
「まあ、こんな日もある」
と慰める。
円盤にスピンが少しずつかかり始めているのはいいことだ。
妻がアップをしている間に私はおよそ100段の石段を駆けあがったり、30mのダッシュを繰り返したりするのだが、石段上がりもダッシュも徐々に動きがよくなってくるのを感じる。
今までにやったことのないこの練習が、5月からまた始めるマスターズの試合の砲丸投げ、円盤投げに思いがけない効果を及ぼしてくれることを期待する。
マスターズ陸上を始めて16年目、体の声に耳を澄ませることの面白さがわかってきた。
(早く春が来ないかな)
試合が待ち遠しい。