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70代のひとり部活  作者: 種田
34/55

二人のマスターズ 2024年 その2

2024. 1.9(火)


朝8時半、いつもの空き地で今年3回目の妻の練習に付き合う。

円盤投げの練習だ。


昨年の十月、山口での全日本マスターズ選手権が終わり、5月の岡山県マスターズに始まり、半年間続いた試合シーズンが終わった。

半年間の体へのダメージをいやすべく、10月いっぱいは完全休養期間としていたが、ある日

「私も円盤投げをやってみたい」

と妻が言った。

153センチと小柄な妻に円盤投げへの適性があるとは思えなかったが、3000m競歩のサブ種目としてやってみるのもよかろうと、教えてやることにした。

10月半ばから毎週1.2回のペースで練習をしているが、初回の練習では11m50だった飛距離が3か月後の今では15m90にまで飛ぶようになってきた。


朝8時半に練習を始めた時は上空に雲一つなかったが、徐々に雲が広がってきて、10時を過ぎるころには太陽は隠れてしまった。

この時期、太陽が隠れると体感温度は一気に下がる。

10度の気温の中で投げていると体は冷えるし、手はかじかむはで今日は15mがやっと。

「まあ、こんな日もある」

と慰める。

円盤にスピンが少しずつかかり始めているのはいいことだ。


妻がアップをしている間に私はおよそ100段の石段を駆けあがったり、30mのダッシュを繰り返したりするのだが、石段上がりもダッシュも徐々に動きがよくなってくるのを感じる。

今までにやったことのないこの練習が、5月からまた始めるマスターズの試合の砲丸投げ、円盤投げに思いがけない効果を及ぼしてくれることを期待する。

マスターズ陸上を始めて16年目、体の声に耳を澄ませることの面白さがわかってきた。

(早く春が来ないかな)

試合が待ち遠しい。


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