太陽はやる気いっぱい
7月25日
学校が夏休みに入ったので、普段は全くと言っていいほど人影のないこの河川敷にも、今朝は小学生や中学生の男の子が、一人で、あるいは数人のグループで、三々五々キャッチボールやスケボーにやってくる。
ただ、彼らは暑さを避けて橋の下の日陰で遊んでおり、カンカン照りの下で遊んでいるのは私一人だ。
「太陽がいっぱい」で海辺のアラン・ドロンに降り注いだ太陽は、今朝もやる気いっぱいで、原っぱにひとり立つ私を目いっぱい照らしてくれる。
あの映画のラストシーンのアラン・ドロンのセリフをまねてつぶやけば、
「最高だ!」
円盤投げ(1K)は34mが三本でた。
左腕をぐっと引くことで円盤のリリースにスピードが出たのだ。
先日、私がデジカメで撮った動画を見て
「左手が使えていない」
と、妻はこしゃくな感想を漏らし、私は
「言うは易し、行うは難し」
と、スルーしたが、ふとその言葉を思い出して試してみたらボナンザだった。
砲丸投げ(5k)は10m超えが二本。
こちらも左腕の引きが効果的だった。
人の意見は、たとえそれが素人の妻のそれであっても無下に退けず、耳を傾けてみるものだという認識を得た。
冷蔵庫でカチカチに凍らしてきたペットボトルも3時間の投擲練習を終えるころにはすっかり飲み終えてしまう暑さ。
頭上にはぎらつく青空。
高校時代の夏休みの陸上部のきつい練習が、夏の私の「ひとり部活」ではいつも思い出される。
あの当時は、炎天下の練習でも水を飲むことは厳禁だった。
怖い先輩がいたものなあ。
しかし、今になって思えば、私が夏の炎天下での活動を、若い頃のみならず今もなお平気なのは、高校時代のあの不条理な経験が、暑さに対する耐性を養ってくれたのかもしれない。
ちなみに今日、私の頭に浮かんだアフォリズム。
「夏休みには男の子がよく似合う」
(山頭火の一句)
岩かげまさしく水が湧いてゐる