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“君に心の温もりを感じないのは私が君を好きじゃないからですか?”

作者: 七瀬








・・・私には他に好きな人がいます。

でも? 今付き合っている人はその人じゃありません!

現実と自分の望んでいる事が違う事はよく知っています。

いつも想う人は? “今ここには居ない人です”

私の横で笑っている彼をこの先、私は心から好きになる事はないのでしょう。

いや? “好きは好きなのかもしれません!”

ただ“愛に変わる事がないということです。”




『今日は、何処に行きたい?』

『何処でもいいよ。』

『じゃあ、ドライブにでも行かない? コンビニで何か買ってさ!』

『うん、いいよ。』




彼は物凄くいい人です。

優しいし、よく笑うし、正義感もあって男らしい人。



・・・でも私は? 彼に心の温もりを感じた事がないのです。

きっと彼は、他の女性ひとには物凄くモテるのでしょう。

私が見てもそう思うからです。

でも、それ以上の気持ちを私は彼に持つ事はありません!

“私には既に、心から愛している人がいるからです。”




分かっているんです! “彼とは絶対に結ばれないと......。”

だから私は別の人の彼女になった。

愛する人じゃない、別の人と、、、。

彼の事を想うと? ふと、ため息がでます。

無意識に出ているのでしょう。

それぐらい私は彼を愛しているのだと私自身もよく分かっているのです。

“愛”とは? 魔物が棲んでいるモノ。

私の心に憑りついた魔物が私を自由にさせてくれません!

彼とは結ばれないと頭では分かっていても、心がそう想えないのです。

“私が彼を愛している”というのが逃れようのない事実なのですから。

私はこの先も、愛する彼を忘れる事はないのでしょう。

いや? やっぱり一緒に居る彼とも別れないと思います。

こんなに私の事を好きでいてくれる人もいないと思うからです。




『この先もずっと一緒に居ようね。』

『・・・ううん。』

『僕の君への気持ちはこの先も変わることはないよ。』

『ありがとう。』

『・・・君は?』

『私もそうかな。』

『“愛してる!”』

『うん。』






私が彼に答えられる言葉はこれが精いっぱいです。

“私も彼に愛しているとは言えない!”

彼の事は好きではあるけど、“愛”じゃないから......。

私は彼に返事をするだけしかできなのです。

私の心の中には“愛する彼しかいないのですから。”





・・・だからいつも、付き合っている彼にはこう思うのです。

“ごめんね、ありがとう、”と、、、。




彼は物凄く私に優しい。

いつも私の事を気にかけてくれるからです。

その優しさが、身に染みて私の心を苦しめる時もあります。


“私が本当に愛しているのは、、、?”

何度も何度も彼にこの言葉を言ってしまいそうで私は怖い!




私は“罪な女なのでしょう。”

彼を苦しめていると分かっていても、彼と別れられない!

私はどうしたらいいのでしょうか?

彼と別れたら? 愛する彼の事も忘れられるのでしょうか?

もう、どうでもいいと思う時もあります。




・・・このまま死んでしまいたいと想う時が。

それでも、自分で死ねないのは愛する彼の事が忘れられないからです。

“私の罪は、彼を愛した事なのでしょう。”

私は付き合ってる彼と【結婚】します。

彼もそう望んでいます。

それでいいのでしょう。

いや? 私が、そう思う事にしました。

“私は愛してもいない彼と結婚します。”


最後までお読みいただきありがとうございます。

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