サブスクとレコード
レコードがどうやら流行っているらしいですね。
アメリカではCDの売り上げを抜いたとか、日本でもレコードの売り上げが伸びていて、プレスが間に合わない、一年待ちとかのニュースを耳にします。
私にとってはレコードとは単にCDやスマホと同じく「音を記録しておくところ」なんだけど、レコードを知らない人からすると、あの大きなジャケットだけでも物珍しいようですな。
「インテリアにイイね!!」
というところでしょうか。
うん、それはもちろんレコードの正当な使い方です。レコードは聞くためだけにあるのではない。昔からオーディオマニアにとってもその中のレコードマニアにおいても飾ることはとても重要と思っている人は多く、レコードを飾る専用家具には100万を超えるものがあるくらい。10万なんてざら。ただの箱なのに。まあそれは置いといて。
クリエイターがその才能を生かし音楽のテーマを元に作り上げたジャケットはすばらしい。壁に張っただけでも、何かかっこいい。そしてCDジャケットだとこうはならない。
えっと……もし私が知人の家に初めて行ったとき、部屋に入ったらCDのあの小さなジャケットが壁四面にびっしりとはってあったとしたら、私はその場で何か急用を思い出し、丁寧な謝罪の後、その知人の家を出ることになるでしょう。――若干急いで。
……出してくれなかったりして。脱出ものホラーゲーム開幕。で、たぶんたくさん貼ってあるCDのひとつが脱出のカギなんだよね。あと地下室とか、捕らわれてるヒロインとか。
閑話休題
まあそういうわけで飾ること自体は良いことなんだけど、せっかくあるのだったら中に入ってる音楽を聞けると、さらにいいはず。
だがレコードはどうやって鳴らせばいいのか?
40年ほど前なら小学生でもしていたことだけど、今は知らない人も多いかも。簡単に言えばレコードにプレイヤーの針を落とすだけなんだけど、一応作法がある。それについては後日述べるとして……ぶっちゃけ、サブスクとレコードどっちがいいの? それとも同じなの? ということが疑問の人もいると思う。
いや音楽はサブスクだけでいいよ、全部同じだからレコード買わないし、って人もいると思うけど、実際に聞いてみるとやはり違うとしか言いようがないんだよね。これは喫茶店とかオーディオショップとかレコード聞かせてくれるお店に行って聴くとすぐにわかると思う。(ちなみにオーディオショップに入る作法もまた後日)
じゃあどっちがいいの? といわれると……うーん、それは判断が難しいですね。
りんごとミカンどっちが美味しいの? と聞かれるのと同じ。
いや秋田県産コシヒカリと宮城県産コシヒカリ、どっちが美味しいの? と聞かれるぐらいかな。
なんだ差はないじゃん、というなかれ、食べてみるとけっこう違いはあるのです。
そしてどっちが? と聞かれると「お好みで……」としか言いようがない。
あとコメの味自体も違うけど、ご飯って新米なのか古米なのか、炊飯器はなんなのか、水加減はどうかでまた変わるでしょ?
レコードもそうなんです。
レコードの針を変えると違ってくるし、プレイヤーを変えてもスピーカーを変えても違う。
というわけでレコード一つとってもそれぞれ違いがあるのに、そこにサブスクがからむと……オーディオファンの中にもサブスク派とレコード派があって喧嘩してます。そこにCD派がからんでもう大変。血で血を洗う抗争。みんな仲良くすればいのに。
「てめえ、CDが24bit192khzに敵うわけねえだろ!」「やっぱり今最先端技術はCDだよねえDACがさあ」「テンプレに流れやがって、CDはオワコンなんだよ!ランキングにも入らねえだろ」「アナログの良さを知らんとは……邪道!」「私はレコードのファンですが、今流行ってるレコードは本当のレコードじゃあないわ!」「真空管なんてただの飾りですよ!」「TIDALが……」「はい違法。通報しました」
はいはい、全部良い音聴けますよ。ほんとにもう。
まあ「なろう」でも似たようなことがあるから仕方ないか。CDを異世界ざまぁに変え、レコードを乙女ゲームに変えると……。まあいろいろ混ざってすみません(笑)
でもここでひとつ言えることは、リンゴばっかり食ってないでたまにはミカン食べてみたら? ということ。どっちもおいしいよ。
もちろんリンゴばっかり食べるのも悪いことじゃない。でもミカンもおいしいんだよ。
アメリカでレコードがCDを一時的にでも抜いたということは、それなりに良さがあるということ。じゃあ、聞いてみたいと思わない? ってことですかね。おせっかいかもしれないけど(笑)
それじゃ、どうやってレコード聞くの? どう言う機械が必要なの? ってことはまた次回に。
蛇足。レコードってサブスクに比べて明確な欠点があるのです。それは値段が高いということ。それだけで、もうレコード聞かないって選択もありだと思う。世の中にはいろんな趣味があるからね。
でも逆にレコードが趣味って人がいてもいいと思うんだ。ちょっとぐらいお金かけてもいいって人が。自分がそうだからそういう人が増えてくれるとうれしいよね。