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第十一話

ユウマが物凄い速さでリステーの、そばまで向かっているのが見えた。

 このときユウマは、このままじゃ間に合わないと思い。


 リステーを炎の竜巻、火災旋風の影響を受けないところまで蹴り飛ばす覚悟で、彼の前までやって来て威力を最小限に抑え、勢いをつけたまま体をひねり、回し蹴りで彼を後方に蹴り飛ばした。


 そして間一髪、間に合い自分も危ないと思い。

 とっさに【魔法遮断聖盾(マジックシールシェル)】を使った。

 だが、最初は確かに魔法でできた炎と風なのだが、こちらに向かってくる間に魔力が弱まり、ただの炎と風で出来た火災旋風になり威力も何故か上がっていて中々消えない。


 流石にここも熱くなってきて。


「こりゃ、やばいぞ」と思ったが、以前の単眼鬼人(サイクロプス)の戦闘で横槍を入れてきた魔法を切って霧散させた事を思い出し。

 それであのときの応用で、この魔力を帯びていない火災旋風を切り消せないかと考えていた。

「でもあの時は、魔法だったからな上手くいくかな」


 そう言葉に出してアイテムボックス内に収納していた長剣を取り出した。

 この長剣はグランドファルシオンと言う名の剣で、とても不思議な感じのする剣だった。


 そのグランドファルシオンを構え、魔眼を使用して以前行なった様に、この剣に炎の様なオーラを纏わせる事をイメージして気合を入れた。


 このグランドファルシオンは、冒険者ギルド内にあった商会ギルドの販売店で買った剣なのだが。

 何故か安値で刀2本と一緒に購入した。


 購入する前も、そして今現在もどうも不思議な感じがしている。

 刀の方は、扱いきる者がいないから厄介払いで安くしてくれたのは解るのだが?

 この長剣、グランドファルシオンの方は良く解らない。

 今でも何か不思議な力が有るんじゃないかと思っている


 店主曰く持ち主を選ぶので、買っていった者全てが「扱えない」、「戦いが始まったら鞘から抜けない」などと言って、直ぐにまた売りに来てしまう厄介な品物だと言っていた。


 購入する前に試しに【超級解析】のスキルを使用したが、初めて【超級解析】で解析できない品物を見た。


 何せ剣の銘柄以外不明で、材質も能力も何も解らない。

 すべて不明と表記され、最後の方には剣自身で封印との記載があった。


 しかし、購入する前からユウマは不思議とこの剣にひかれていて。

 今回何故かこの剣を使ってみようと言うより、剣自信が使って欲しいと願った様な気がしていた。


 そんな事は無いはずだけど昔、自分に剣術を教えてくれていた師匠と、サバイバルなどの生きて行くのに必要な事を教えてくれた祖父から、長く大切に使われた物には魂が宿る事もあると、聞いた事を思い出していた。

『ユウマよ!物には主の資質と心意気によっては、主の願いを聞き入れそれに答えてくれる物がある。そしてまれに意思を持って力を与えてくれる。まあ、今は解らずともいずれ解るだろう。はっはっは・・・』


『ほっほっほ、ボンお主は直ぐに何でも憶えるのが早いが、あきやすいのう。その道具も直ぐに新しい物にしたしのう。物は大切に使えば魂が宿り持ち主に答えてくれるんじゃよ』

 何故か師匠と祖父の言葉を思い出していた。


 だがこの剣は、魂が宿ると言うより元々意志がある。

 それに自身で何らかの理由で封印しているのではと思い、今回は剣の不思議な現象にまかせて使ってみようと思いだした。

第三章:第十二話につづく

 そして、出来るだけおもいっきり力を、魔眼の力を解放して気合を入れた。

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