第十八話
さらにその上は、神より認められ、すべての冒険者の頂点で有る存在でレジェンダリーと言う称号がある事を説明してくれた。
続けて、登録時の恩恵と各称号の能力の違いを説明してくれた。
仮登録時は、あくまでただの身分証の代わりになるだけである。
その身分証を持っていれば防衛門や城門などで入門、入場する時にわずらわしい審査を緩和できるそうだ。
なので、冒険者にはならないが仮登録だけを行なう者もいるそうだ。
仮登録か本登録を行なう時、必ず身分証の水晶を貰えるので、あとでこれを色んなものに加工することが出来る。
たとえば、腕輪やネックレスまたは剣の装飾等にだ。
そしてリンクたちは、まだ水晶を加工していないので、そのままの状態で巾着に入れ首から提げた状態だった。
次に本登録はギルド会館でしか登録出来ず、これに登録すると一部の能力を解放できる。
たとえばアイテムボックスなどで、個人によっては違う能力の恩恵が受けれる。
それに特別な職業スキル、ジョブもこの時に開示されるとの事だ。
それから次にシルヴァリオンに昇格すると、身体能力等をマスタガイより全体的に20%ほど補正されるか又は、特別なユニークスキルを進呈して貰えるのである。
そして、神託を受けて神器を貰った子等を神の使徒とよばれ。
その品物を冒険者ギルドで鑑定してもらい、本人の物と判断できたら昇格試験を受けられ、それに合格すれば、水晶に登録される。その後に、マスタガイ以上の能力向上を促すことが出来る。
ただこの神より授けられた神器は、神託を受けた本人でなくても、その神器を譲り渡したと本人の了承があれば他の人でも身体能力の何かが10%ほど補正できるので、よく強引に奪われシルヴァリオンになれない冒険者がいたりする。
神託の神器に関しては、神託を受けたが冒険者になるつもりがない者や、お金に困り譲り渡すなどがある為、ギルドでもあくまで鑑定で調べるしかできない。
ただ強引に奪われても一度本人が了承してしまったら、渡した人物の品物になるので取り返しなど出来ないのである。
どうもリンク達は、その神託を受け神器を持っているようだ。
その事をメルに伝えたら非常に驚いて、後で神器を確認して昇格試験を受けれる様に手配しますと言った。その後に、また先程の続きの説明をしてくれた。
最後に、レジェンダリーは、シルヴァリオンと同じで試験を行ない。それに合格して授けられる称号だ。
ただし冒険者ギルドで登録を行わないと能力の解放は出来ず。それまでの冒険者称号と同じ能力しか出せまない。
これもギルド登録する事により、能力を解放でき身体能力はもちろんユニークスキルか、レアな職業スキルを進呈して貰う事ができると言う事だ。
そして現在、冒険者ギルドに登録しているレジェンダリーの称号持ちは10名でしかいなく。
最近1人登録されたが、非常に少なく特にレアな冒険者称号だそうだ。
などの説明を受けユウマは、若干嫌な予感がしてきた。
『まさか、俺は現状レジェンダリー候補で、さっきリーラさんが慌ててどっか行ったのって間違いなく。ははは・・』
などと考え冷や汗をかいていたユウマだった。
何せユウマの装備品関係は女神フィーナより与えられたもので、神の恩恵を受けた品物なのは間違いなく。
確か最初に降り立った時に、フィーナより冒険者登録をすると言っていた事を思い出していた。
メルが登録に関する説明をある程度終わった頃に、席を外していたリーラが戻って来て。
「すいません!ユウマ様こちらに、ギルドマスター、ギルマスの部屋へご案内いたしますので」
息を整えないまま、慌てた口調でギルマスの部屋に案内すると言われたので「えっ!」と驚いていると。
「リーラさん!あのっこの子達も連れてったほうが・・・」
メルが、リーラに近づいて、リンク達が、神の使徒でシルヴァリオンの候補であると小声で説明すると。 驚いた顔をしてリーラが、リンク達を見て。
「あなた達、ホントに神様に貰った神器を所持しているの?」
リンク達が神器を取り出して、リーラに見せた。
「それは!たっ、確かに神器ですね。ならあなた達もユウマ様と一緒に来て下さい」
リーラは、リンク達の取り出した神器を見て、一緒にギルマスの部屋について来る様に言った。
ちなみにリンク達の持っていた神器は、リンクは短剣、アリアは鏡、メイリは勾玉、ロンは宝玉を出して見せていた。
神器は、どれも小さく手の平におさまる大きさで神々しい輝きを放っていた。
第二章:第十九話につづく
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ギルドマスターの部屋へ連れられていった。




