第二十九話
そして周囲を確認してから、ちょっと騎士隊長レオンの所へ行きますと断ってから立ち上がりユウマは、レオンが先程までいた場所の方へ探しながら向かって行った。
ユウマは、レオンの姿を探して先程までいた付近に近づいたが、その周囲に姿が見えなかった。
そこでその近くで寝かせていた男性騎士のそばで看病していた女性騎士に聞く事にしてた。
女性騎士に近づき男性騎士の具合を伺ってみたら、寝かされた状態で目は開いているが意識が朦朧として目が虚ろの状態だった。
確か名をマークと言い、ちょっと前に蘇生治療をおこなった男性騎士のはずだ。
そのマークに付っきりで看病している女性騎士は、彼の命の危機的状況の前から男性騎士マークのそばにずっといた女性だ。
そして、ユウマはその女性騎士にそっと近づき声をかけた。
「あのーすいません。 レオンさっ、あっ、いえ隊長さんは、どちらに行かれたか解りますか?」
「あっ!はい、レオン隊長なら先ほどあちらに向かって、散乱した荷物などの回収に行きましたが」
ユウマがレオンの場所を聞いたら、指を差してだいたいの場所を教えてくれた。
そして女性騎士にお礼を言ってから、何かを思い出したように。
「あっ!そういえば・・・あのマークさんに、この上級ポーションを飲ましてやって欲しいのですが、コップか何か空いた器がないですか?」
ユウマは、先ほど調薬・精製した上級ポーション×10の入った薬液の溶液をアイテムボックスから取り出してから尋ねた。
「はい、それならマークが目を覚ました時に、水を飲ませたカップでよければ」
まだ少し水の入っていた木で出来たカップを、空にしてユウマに差し出してくれたので、そのカップに上級ポーションを注ぎ込んだ。
すると薬液の容器に入っていた上級ポーション×10が×9に変化していた。
そしてカップに入れた上級ポーションを女性騎士に渡した。
「それをマークさんに飲ましてやってください」
「えっ!はい、ありがとうございます。ユウマ様、ちょっとお待ちください」
ユウマから上級ポーションの入ったカップを受け取り、マークに飲ます為、声を掛け身体を少し起こさせてから少しずつカップに入った上級ポーションを飲ませてた。
すると、今まで意識朦朧として虚ろな瞳の視点が定まらず生気の抜けかけていた状態から、意識がはっきりして瞳に生気が戻り、女性騎士を見てからしっかりとした口調で女性騎士に話しかけた。
「はっ!レイナ姉さん!僕は?ここはっ、確かオークと戦っていて・・・?」
「ああ、マークっマーク!本当に良かった」
マークが意思を完全に取り戻しその光景を見て、うなずきながら良かったと女性騎士のレイナが声をだした。
そしてユウマの方に向き直り。
「ユウマ様、先程はホントに失礼しました。私の名前はレイナ・メルーライトと申します。此度は、大変ありがとうございます弟の命を救って貰ったうえ、貴重な回復薬で分けて貰い回復までしてもらって、このご恩は一生忘れません」
レイナは、勢いよく頭を下げ感謝を述べられたので。
「いえいえ、構いませんよでも弟さんが良くなって良かったですね。それでは俺はレオンさんの所にいきますので、では」
レイナに手をかざしユウマは、レオンさんのところに行きますとその場をはなれた。
「姉さん!あの方は?」
「あの方はユウマ様と言って、私たちを助けてくれたうえに、死に掛けていたあなたの命の救ってくれた恩人よ。あなたは・・・・・・」
マークは、涙ながら語るレイナよりユウマが自分の命を救い回復薬までくれた事を掻い摘んで教えてもらい。
はっとして、立ち上がりユウマに聞こえるように。
「ユウマ様!命を救っていただき、まことにありがとうございます。私の名は、マーク・メルーライトです。このご恩はいつか必ず・・・」
ユウマは、名を呼ばれたので振り返ると、マークが立ち上がり礼と名を大きな声で語ったので、ユウマも声を大きくして答えた。
「気にしないでください!でも、元気になってよかったですね♪」
マークは、頭を深く下げてこちらを見ていたので、ユウマも手を挙げてから再びレオンの方に歩みを進めた。
第三十話につづく
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そして、若干時間をさかのぼり・・・?




