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第三話

 それらを調べ終わって次を調べようとしたら、城の用事から帰ってきたシルフィーが神殿にやってきた。

 シルフィー達が屋敷に戻ると、何故かみんなで調べものをしている事に不思議に思い尋ねた後に、ユウマの元にやって来ていたのだ。


「ユウマ様ぁ。只今戻りました。あら、えっ・・・えぇー、フィ、フィーナ様また下界に降りてられましたの。もしかして、また何かありましたの?」

「んっ、おひさー、シルフィーちゃん、今日は違うわよ。今はおいしい物のために調べもの中よ♪あっ、あと私これから、ここに住むから今後もよろしくねぇ」

 いや、正直に答えるのはいいのだが、おいしい物のためって正直すぎるよ。それに、なに、マジでここに住みつくの?


 ミアとユウマは呆れていたが、まあ美味しいものはその通りだから仕方無いが、住みつくのはマジだったのかと思っていたが、もう、気してもしょうがないのでシルフィーさんに声をかけた。


「あっ、シルフィーさんお帰り」

「シルフィーさん、お邪魔してますの」


「あれ、レーネさんとキュリカさんは一緒じゃなかったの?」

「えっ、あっはい2人とも先程、皆様から調べ物の内容を聞き急いで心当たりのある品々を取りに、また城へ戻りましたけど」

「えっ、城に・・・・」

 このときユウマは、なんとも言えない嫌な予感がしたが、ここで考えたらその通りになりそうなので考えない様に首を振った。


 するとそのユウマを見て、3人が不思議に思ったが気にしないで、今度はシルフィーを入れて4人で調べものを再会した。


 そして調べものを再開したと同時に、シルフィーさんがここに来た理由を思い出して。

「そうそう、ユウマ様。実は、折り入ってお話しがありまして、それで直ぐにユウマ様の元に来たのですが、お時間はよろしいですか?」

「折り入ってお話しって何ですか?別にここで良かったらいいですけど」

 資料に目を通しながらシルフィー話を耳を傾けていると、ミアちゃんが声をかけた。

「あっ、それでしたら私達は一旦奥の部屋に行って調べものの続きしますね」

「いえ、その必要はありません。ちょうど御二人にも相談しようと思ってましたので、一緒に聞いてください」


 ここにいる3人共に今から話す内容が、関係してるようなので真剣な顔をして話を聞いて欲しいお願いしてきた。

「えっとですね。実は以前より問題になっていた火吹山の中腹付近にある極斬城で牛魔王と名乗る獣魔が出現したらしいのですよ。それでその配下らしき者が、近くの村や町を襲っていとの事が発覚したそうなんですよ。それでその調査と討伐をユウマ様にして欲しいとお父様が・・・」

 申し訳なさそうに、ユウマの顔色を窺うシルフィーのほうに視線を向けて答えた。

「へっ、でもそう言うのって冒険者ギルドのフィリアさんの管轄じゃ。それに魔獣(モンスター)でなく獣魔ってなんです? あとそんなやばいのがいるならフィーナ様も、何でのんびりしてるのですか?」


「あっ、それは私が説明します。獣魔は、獣の一種です。それに実を言うと脅威ではあるのですが、一応ですねフィーナ様の加護対象にはなりますので滅ぼすなんて出来ません。盗賊なんかと一緒ですね」

 どうやら獣魔は、魔獣と違い獣の類で女神であるフィーナ様の加護の恩恵を受けている種族の1つらしいで、早い話死後ではいろいろ裁けるけど、生きている間の者に関しては余程の事が無い以上、下界の人間に任せるしかないのである。

 まあ、早い話し女神様の関与するほどの案件では無いと言う事らしい。


「はい、だからフィーナ様達にも、この話を聞いてもらいまして討伐しても良いかを確認したかったのです」

「えっ、いいわよ別に私の許可を取る必要ないわよ。だって家畜と変わらないし、それに今現在脅威になるのなら討伐はしてもいいわよ。ほっといて魔王に近い者になったら厄介だし、悪い事してるなら特に問題ないわよぉ」

「そういう事です。だから問題ないですよ、シルフィー様。あなた達の判断で行動して貰っていただいて」

 女神であるフィーナ様と守護天使であるミアちゃんから討伐のお許しがでた。

 しかし、家畜ってフィーナ様そんな風に見てるの・・・。まさか、俺達の事も・・・。

『えっ、ユウマさんは私のこと・・・そんな風に見られてたの・・・』

『てっ、心を読まないでくださいよ。もう・・・・・あっ!?』

『えへへ、ごめんなさい。ん!どうしたのユウマさん?』

 まさか、心を読まれていたとは思わず念話でフィーナと話していて、ふと先程のシルフィーの言葉で気になるワードを思い出し確認する事にした。


「ちょっと待って、そういえばさっき牛魔王って言いましたよね」

「あっ、はい、言いましたけどそれが何か?」


 先程の内容をもう一度思い出して、ユウマはちょっと考えてから尋ねた。

「それって、牛の獣魔ですか?・・・・食べられますか?」

「えっ、ええ、まあ牛の獣魔ですからあの家畜の牛と同じと考えてもらって大丈夫ですが?どうかしましたかユウマさん」

 ミアが牛魔王と牛は同じであると答ええを聞いた瞬間、ユウマが突然フィーナの方にも聞いてみた。

「フィーナ様!守護しているもので、その牛魔王もしくは牛の獣魔は食べられますか? もちろんフィーナ様とミアちゃんもです」

「えっ、別に食べれますよ。先程も言った様に家畜とかもお供え物であるますから」

「うん、食べれるよ。牛は結構好きだなぁ、良いやつは特に・・・それにおいしいから《じゅるる》・・・」


 フィーナ様は、牛と言う言葉に反応してヨダレを垂らして、何かを思い出し想像していた。

第八章:第四話につづく

 その想像しているフィーナ様の顔を見てからミアちゃんの方に視線を向けると・・・。

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