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第三十八話

 そう思いながら屋敷から神殿に向かった。 ちなみに他のみんなは、今日もギルドの依頼で討伐や素材採取に出かけて行った。 俺も誘われたが今回は屋敷のほうと神殿を完成させたいので断った。

 屋敷を出て色々考えてる間に神殿に到着した。それから入口の施錠を外して中に入ると・・・何故か小さな女の子が神殿の祭壇の近くにいた。何故か周囲を見渡して、感激して見て回っているようだ。


「んっ、どこから入ったんだろう? でも、入口はここだけのはず・・・後、入れる場所なんてっないよな?」

 それに、念のため入口には施錠をしておいたし、なおさらこの中に入れないはずだよな。そう考えて天井に取り付けている換気の様の窓を見てみたが・・・・まさかね。


「ねえ、ねえ、お嬢ちゃん・・・!? へっ、この子・・・背中に翼が・・・」

 少女に声をかけようと近付いて行くと、こちらに振り返った少女は可愛らしい娘でついでに背中にはふわふわした可愛らしい翼が生えていた。

 

「あっ、ユウマさん勝手に入ってしまい、まことに申し訳ありません。あの、私はフィーナ様のお側で守護天使をやっておりますミアと申します。直接お会いするのは今回が初めてですが、今後ともフィーナ様共々よろしくお願いします」

 ペコッと頭を下げて挨拶をしてきた。


 礼儀正しく挨拶をしてきた少女は自分のことをミアと名乗った。確かに目の前にいる少女の声には聞き覚えがあった。

 そうこの娘の声を聞いたのはフィーナ様と遠心通話(テレホン)をした時に、あそこにある材料の情報をくれた声の持ち主だ。


「えっ、あっ、えっ、ああっ、はい、えっと、そのフィーナ様の守護天使であるミアさんが何故ここに?」

 少しテンパッテしまいアタフタしてしまったので、変な奴と思われたかもしれない。


「ふふふっ、あっ、ユウマさん。私の事は呼び捨てでも構いません。それに、そんなに畏まらないでください」

「えっ、じゃぁ、ミアちゃんでいいかな?」

 流石にいきなり呼び捨てじゃ慣れなれすぎるよな。まあ、最近ちゃん呼びをやめてと言う娘はいるけど、そのうち・・・。それよりも・・・。


「えっ、ミヤちゃんですか・・・《ニヘラ》。えへへへっ」

『何故ですかね・・・男の人にちゃん付けで呼ばれると・・・』

 ミアちゃんは顔をほころばせて、何故か頬を染めたあと両手で頬を押さえていた。


「どうしたの、ちゃん付けは駄目だった?」

「あっ、いえ、それでも構いません。えへへっ、あっ、それで話を戻しますけど、ここに来たのはこの後フィーナ様にここへ来て貰う準備のために、神光玉か聖光ぎょく・・・・?」

 突然、可愛らしい笑顔を向けていたミアちゃんが、俺の後に視線を向けて驚いた表情をして固まってしまった。

「どうしたの、驚いた顔してるけど?俺の後に・・・・!?」


 すると、俺のうしろ神殿の中央付近に、光が集中して魔法陣が現れ周りの雰囲気が変わり、気の質が変わりだした。

「えと、えとっ、あのう、もう、フィーナ様来ちゃいました」

 ミアちゃんのその声と同時ぐらいに、周囲の気が澄んでいきその魔法陣の光の中から、女神フィーナ様が姿を現しあたり一面神々しい光が放たれた。

「ふうっ、あれ?・・・あっ、ミアちゃんやっと見つけた。そうそう、それはそうとここはどこ? あっ!それとさユウマさんとの連絡が途中で切れちゃって。その後、連絡取れなく・・・?」

 余程慌てているのか、目の前にいるユウマには気が付かず、その横を通り過ぎてミアちゃんの元に駆け寄った。


「あのっ、フィーナ様・・・慌ててるところ申し訳ありませんが、そのユウマさんなら後におられますが・・・」

「へっ?何言ってるのミアちゃん。ここにユウマさんが・・・・!? えっ、なんでどうしてここにユウマさんがいるの?」

 首を傾げて何を言ってるのかみたいな呆けた顔をしてから、そんな訳ないじゃんみたいな顔をしてうしろを振り返り謎か俺と視線が合うと何故かフィーナ様が一瞬固まってしまった。

 その後、こちらにぎこちなく笑顔を見せてミアちゃんに言い迫っていた。


 まあ、何を言っているのかは、全然聞こえなかったけど一部だけは聞き取れた。


「えっ、あれ、フィーナ様? 私のって言うよりユウマさんのところに来たんじゃ?」

「えっ、えっ、だって他の子達に聞いたらミアちゃん神殿に言ったて・・・あれ、新築の神殿って・・・もしかして?」


 何か俺の事はおいてけぼりの状態で、フィーナ様とミアちゃんとで俺の知らない話をしてらっしゃる。


 それに詳しく話を聞いたら、どうも先程の遠心通信(テレホン)を使用している時に、突然連絡が切れたのはどうもフィーナ様がここに来るために必要なものを急いで探していたようである。そしてその場所と必要な素材を持っているのはミアちゃんだった事を思い出した時に、俺から遠心通信(テレホン)の連絡がきたので慌ててしまったそうだ。

 その後、何故か連絡切れてしまい、そのうえ何度連絡しても繋がらないでいたみたいだ。それにミアちゃんにも連絡するけどそちらも繋がらないという状態に落ちいっていたみたいだった。


 そんな様な話を話した後にフィーナ様が、滅多なことでは神界を離れないミアちゃんに、今回の事に付いての詳しい理由を聞いていた。


 そして、その理由を聞いて何故かフィーナ様は、冷や汗を流していた。

「えっ、それだけだったの・・・」


「はい、それで私はユウマさんが御造りになりましたこの神殿の下見に来ました。ホントはこそっと来るつもりだったのですけど、あまりにもすばらしい出来だったので、つい見取れていました。ほんとに素敵ですね」


 その様にミアちゃんに褒められた。うん、やはり褒められるのは嬉しいものだ。

 しかし、あのフィーナ様の驚き引きつかせてる顔は何かをやってしまったみたいな感じだな。

第七章:第三十九話につづく

 まあ、その事はさておき、今はミアちゃんが神界へ戻るのに時間がかかったかを、簡単にフィーナ様に説明していた。

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