第十七話
すると《ご・ん・》という音と共に「ギャッ!」と悲鳴が聞こえ。
「ストライクーゥ、やったね!」
ユウマはガッツポーズをしてから、逃げた人のところに行き気絶した男性を捕まえた。
ユウマが不審者を捕まえている行為をしている少し前に、戦闘の一部始終を見ていた姫様一行は、彼の戦闘センスの凄まじさにみんな言葉を詰らせてたが。
「ふうっ!どうやら彼が勝ったようですね。我々は、助かりましたよ姫様」
レーネが、ユウマが一旦はやられたと思ったが、そのあと何も無かった様に立ち上がり、直ぐに戦闘を再開して勝利したので、自分たちが助かったとシルフィーに話しかけた。
するとシルフィーは、レーネの言葉に、はっとしてから。
「それならば早く負傷者の様子を診て手当てを、そして彼にもお礼をいわなくてわ!」
騎士たち怪我をおった者の様子を診て、重傷者はただちに手当てを行うように指示をだした。
そして今回助けてくれた青年、ユウマに礼を言わなくてはと自分の考えを口にだした。
それから動ける者、皆に対して声をかけた。
「動ける者たちは皆で負傷者を、私は彼に御礼を言いますから」
比較的軽傷の動ける騎士達から
「「はっ直ちに!」」
「了解しました!」
騎士達から返事と敬礼がかえってきて負傷者の場所へ散っていった。
「レーネ貴方も負傷者を。彼の相手は、私がおこないますから」
「はい!わかりました姫様。それでは私も負傷者を見てきますゆえ、姫様は彼を方よろしくお願いします」
レーネは、シルフィーに後は頼みますと言って、動ける者たちと負傷者たちの元へと走っていった。
「あと、速く彼に御礼を言いたいのですが。彼は?」
キョロキョロと先ほど戦闘を行っていた辺りを見回したが、ユウマの姿が見当たらないので、肩に座って欠伸をしていた妖精のフレイを見て聞いてみた。
「フレイあの方は、ユウマさまは何処に?」
『うーん!彼、ユウマならあっちに逃げってた人を、追いかて行ったよ』
森の方に、指を差し現在いるところを教えた。
「えっ、逃げていった人とはどう言うことです?」
『うーん!解んないけど恐らく今回の襲撃の犯人じゃない?さっき時々邪魔してたもの』
フレイは、今回の魔獣襲撃には人族が関わっていたと言う新事実をもらした。
そして、動ける騎士たちが負傷した騎士全員を、姫たちがいる岩場付近の広い場所に集め終わるころ、森の方から、気絶した男を引きずりながらこちらにユウマがやって来てから。
「あのー、すいません。こいつを縛るものありますか?」
気絶した黒ずくめの男を地面に置き縛るものがないかをたずねて、ロープを貰い縛った。
「あっ!すいませんまだ名乗っていませんでしたね。俺は、一応冒険者をしてますユウマです。よろしく!」
軽く自己紹介をおこないシュタッと手を顔の横に挙げた。
「あっ!はい、私はシルフォード公国の第二王女シルフィー・リュ・シルフォードと申します。先ほどは助けていただきありがとうございます。ユウマ様」
「えっ!お姫様ですか?えっと、すみません。馴れ馴れしくして御無礼ですよね」
ユウマは、シルフィーが姫様だと聞いて礼儀が解らないまでも片膝をついて頭を下げようとしたら。
「いえ、そんなにかしこまらいでください。姫と言っても私には、何も国を統治する力はありませんし、それにユウマ様には気がねなくシルフィーと呼んでもらいたいので」
「えっ、でも姫さ・・・?」
シルフィーがユウマの唇に人差し指を当ててから。
「シルフィーと呼んでください」
「はい!シルフィーさん」
「うーん、まあいいでしょう」
シルフィーとユウマは、お互いに自己紹介をして色々とたわいのない話をしていた。
第十八話につづく
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そして、騎士の1人がユウマとシルフィーに近づいてきて?




