第四話
会合が終わった後、そんなにユウマが一緒に参加しているのが嬉しかったのか、休憩室のソファーに座って寛いでいたら、シルフィーが横に座ってきて必要以上に引っ付きニコニコと笑顔を向けて来ていたのであった。
そして王城に入ってから三日後に、城外に外出が許されて今は冒険者ギルドに来ている。
何故、冒険者ギルドにいるかと言うと昨日ギルド係員の人がユウマ宛に手紙を持ってきていた。
それでその手紙の内容を確認してみたら『暇なときギルドに顔を出しなさい』とたった一行の文字が書かれていた。
ちなみにその手紙の差出人は、ギルマスであるフィリアからだった。
「なんだ、このたったの一行の文章は、簡単すぎない。なんだろうな、暇なときにギルドに顔を出せって?まあ何時来いとも直ぐに来いとも書いてないからな。よし、これを理由に久々に外へ出ようかな。それにそろそろ彼女達を探さないと俺の身が危ないし・・・」
忘れていた訳ではないが、ある事を思い出し若干背中に冷や汗をかいていた。
城を出て直ぐに冒険者ギルドに来ていた。城を出る際には護衛と馬車を出すとか、色々言われたが丁重に断った。
そして歩いてギルドに到着して受付で話しをしたあと、ギルマスの部屋に案内され連れてこられた。
しかし、フィリアは他の作業で忙しいみたいで、今はここにはいないようだ。だが直ぐに来るそうなので、お茶を頂いて大人しく待っている。
まあホントは、今日来るようにとは言われてないし、連絡もしていない。
いつでもいいから暇なときに、顔を出せと言う風に手紙に書いていたからだ。
そしてある程度まったりして待っていると、フィリアが戻ってきた。
「なにっ、昨日手紙を出したばっかりなのに、直ぐ来るなんてよっぽど暇なのね」
「いや、暇って言うより、殆ど何もする事無いのに王城にいますから。ホントは連れの娘達を探しに行きたいのですけどね」
「えっ、探し人がいるの?大丈夫」
「まあ、おいおい探していきますよ。ここにいるはずですから」
「そうなの。まあ、それは後で詳しく聞くとして・・・」
そう話をしているとフィリアが今回呼んだ事説明してくれた。
「実はね、今回顔を見せてって言ったのはね。貴方にあるパーティーを紹介したかったの。その子達はね、最近冒険者になったばかりなのに、この冒険者ギルドに貢献してくれているパーティーなのよ。私のところで見つかった神の使徒の子よ。貴方ともいい勝負が出来そうよ」
『なるほどね。フィリアさんのお気に入りのパーティーにあわせる事が今回の手紙の内容だったのね』
そう言って来たので、その子達には申し訳ないが断ろうとしていた。
「フィリアさん、すいませんけど。俺これからさっき言った人探しをしなくちゃいけないので」
「まあ、待ちなさいユウマ、もう呼んでいるのよ。うちのギルドの最近勢力を伸ばし優秀なパーティーの子達を、ちょっと自慢したくて。それにその子達も今は暇みたいだしね」
「いや、自慢って。確かに今は暇ですけど・・・俺も出来るなら城外に出たチャンスに、人探しをしたいのですけどね。何故か今まで城から出れなくて、自分のやりたい事も出来ていないのですよ。だからすいませんが今回はお断りしたいのですが?・・それに今度は何時出れるか解らないから今日がチャンスなんですよ」
「ふふふっ、なに、なんで城から出られなくなっているのよ?それにそんなに慌てて人探しをする必要があるの、何ならギルドで探しましょうか・・・」
笑いを堪えながらそう話をしてきた。
「いえ、どうも何かの候補だからここに滞在しろとか、公国の王様に命令されたし、シルフィーさんからは、黙って逃げたら修道院に行くとか脅しをかけられたんですよ。それに王様が黙ってここを離れたらこの大陸全土に指名手配をかけるなど脅されました。なので城からなかなか出れなくて・・・。まあ、笑いながら言ってたから本気じゃないと思いますけどね」
溜息を吐いて答えた。
「でも、あれでしょ。報告さえしたら何処に行こうと関係なく出れるのでしょう」
『まあ、私が王様とお姫様にユウマを、このシルフォードに留まる様にしないと、この国に多大な損害が出るかもしれないし、将来絶対にこの国を救ってくれるはずだって言っちゃたのが原因だろうけどそれは内緒にしとこ』
などとフィリアは思っていた。
そうとは知らずユウマは話を続けていた。
「それも何とかお願いしてやっと、それ相応の理由があれば城外に出る事を許可してくれたんですよ。最初は全騎士団の総大将をやるなら自由に外に出れるなど言ってきたんですよ。殆ど脅迫ですよ」
「あら、騎士団の総大将になったらよかったんじゃないの?自由に外に出れるなら」
「いや、なったらなったで厄介事が増えそうだし、それに総大将になったら自由になるどころか余計に忙しくなりますよ」
「確かにそれもそうね。それで人探しの方は、どうするの?ギルドで依頼する」
「とりあえず、自分で探しますよ。ここにいるはずですから」
などとそうこう話していると、先程フィリアが言っていた例のパーティーの人達が着たみたいで、ギルマスの部屋の扉がノックされた。
「《銀翼の翼》のパーティーの皆様をお連れしました」
そう言って扉を開けてヨーコが中に入ってきた。
そして、その人達が中に入ってきて挨拶をして来た。
第五章:第五話につづく
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この時、ユウマはソファーに座った状態で、入口の扉は後ろだったので気にせず、そのまま座っていた。




