第二十九話
このときユウマは、『あれぇ、威力は結構抑えたのになぁ』と思っていたのであったが、フィリアから「あんたやりすぎよ」と注意されたのであった。
ひと騒動はあったがとりあえず、魔人族達を捕まえて置くために一旦ロープでぐるぐる巻きにした。
そして、こわれた聖碑をどうしようか考えていると、フィリアが魔人族3人の目を強引に覚まさせて尋問しだした。
『もしかしてシルフィーに俺の魔眼保持者である事を、聞きだした時と同じような事をしているのかな』と、思って見ていたがそんな生易しいものでなかった。
とりあえずその光景はミーアには見せたくないので、ミーアを連れて壊れた聖碑の前に来ていた。
そのフィリアが尋問をしている最中に、とりあえず壊れた聖碑の前に中腰になってユウマは、ミーアに聖碑の大体の形等を聞いていた。
さあ、どういう風に直そうかと考えをまとめていると。
「はっはっは、馬鹿め!その聖碑を直しても、もう遅いわっ。もうじき夜になる。そうすればここは、魔獣の巣窟と化す。故にそんじょそこらの聖なる力でも抑えきれんだろう。ふっはっはっ・・・」
「そうよ!そうすれば、あなた達はお終いよ。おーっほっほっ・・・」
「我々を捕まえたところで夜になれば、我々の勝ちだ覚悟しとけよ。ぐっはっはっ・・」
「うるさいわよ。この馬鹿ちんどもが」
《ガゴン》、《グガン》、《ボコッ》と三回ほど派手な音がした。
それはフィリアが、先程語っていた魔人族3人の頭を順に拳骨で思いっきり殴った音だった。
そして、フィリアは魔人族全員をまた気絶させて黙らした。
そこでユウマは先程の話を聞きなら、その上の水晶球を使えば良いのではないかと思い早速、聖碑をミーアの話で聞いていた形に、壊れた聖碑を直す為に先程破壊した石柱の残骸を利用して、自分の持つ【錬金術】スキルで練成を開始した。
すると気絶から直ぐに目を覚ましていた魔人族の3人は、ポカンと口をあけ呆けて。
「馬鹿な!何故聖碑が?」と驚いて声をだしていたが。
「だが、聖なる水晶が無いからどうにも出来まい。はっ、はははっ」
そう魔人族の男が捕まっているのに態度をでかくして顔をニヤつかせて言い放った。
フィリアとミーアは、ユウマが短時間に聖碑を直したのには、もう驚く事はなかったがフィリアの方は溜息を吐いていてからユウマに話しかけてきた。
「ねえ、ユウマ。聖碑はこれで良いとして、先程あいつが言っていた事どう思う」
「そうですね、かなりの邪気を含んだ魔素が流出してるみたいですよね?ここは聖光水晶より強力なこれを使ってみましょうか」
そう言って、ニヤッと悪巧みをたくらんだ笑みを浮かべ聖銀鈴光水晶を取り出しフィリアに見せた。
「そういえば、そんなのあったわよね」
若干呆れた声であったが、こちらもそう言いつつニヤッと悪巧みをたくらんだ笑みで答えた。
「それを使いましょうか。どうなるか楽しみね。ふっふふっ」
その言葉を聞いてもう一段上の水晶球を使おうかと思って尋ねてみた。
「なんなら、例の物でもいいですけど?どうします」
「あれは駄目よ!ばれたらとんでも無い事になるから」
ユウマの方に視線を向け驚いてそれの使用は駄目と注意した。どうやら聖光玉はその存在じたいが機密扱いになっている様だ。
このやり取りを捕らえている魔人族の3人は何を話して笑みをこぼしていると、思いながら不思議そうに見ていた。
ミーアに関しては、聖碑をランと一緒に見ながら不思議に思っていた。
それは以前建っていた聖碑とミーアがユウマに教えた形と若干違うが、以前と比べ物にならないほど安らぎを感じていたからだ。
しかもそれは聖なる水晶の聖光水晶が、埋め込まれていない状態であるにも関わらずにだった。
第四章:第三十話につづく
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そしてそんな事とは知らずにユウマは、フィリアに尋ねていた。




