恋天使
そいつは突如俺の部屋に現れた。
見た目は人間なのだが、背中に結滞な羽をつけていやがる。
しかもこの神々しさ、夢にまで見た天使とかそういう部類のものだろう。
だが、俺が気にするのはまず・・・
?「人の子よ、なぜ自分のマラを握っているのですか……」
主人公「とりあえず出てって貰っていいですかね」
主人公「天使にはこうプライベートとかないんですかね、うん、思春期の男子には色々あるからまずノックしてから入って来てもらっていいかな」
?「なんと人の子よ、天使たる私に部屋にノックしてから入れというのですか。ああ、なんと愚かしいそんな神々しさの欠片もない登場の仕方では、私はただのコスプレした哀れな人間と間違われるではないですか」
主人公「いや、それが普通だからね!いきなり出てきたらさっき見たいな悲劇が起きるからやめてよね!他所の家に行くならノックはちゃんとしてね、うん」
それと全国のコスプレイヤーさんに謝れ!
主人公「そいで、あなたは何しにここに来たのですか、俺を辱めに来たわけではないでしょう」
?「はい、違います♡私は貴方の願いを叶えるために来たのです。」
主人公「ほんとですか!?なら一等の宝くじをください!」
?「はい、違います♡それは貴方の願いではありません。」
断言されちゃったよ、割といつも思ってるよ
主人公「ねえ、聞いてた?本人が直接言ったのに違うなんてことあるの?」
?「私は貴方に彼女が出来るようにサポートしに来たのです。」
なにそれ、どんなサポートセンター?
主人公「なにそれ、俺そんなの願ったことあったっけ?」
?「はい、あれは正月のことですね、願いを書いた紙を箱に入れるのがあったじゃないですか、あれです」
主人公「ああ、あの妙に流行ってた謎の」
?「謎のです」
主人公「あれ半年前のことなんだけど」
?「くじびきなので時間が掛かっちゃいました♡」
主人公「あれくじで決められるんだ」
?「はい、くじびきです」
適当やな!天使!
主人公「それでどうやって彼女作ろうっていうんだよ、俺のコミュ力上げてくれるのかよ」
?「そこは任せてください、天使ちゃんパワーでなんとかできますから」
主人公「いや、なんとかできますってなんなの」
?「パッパカパー!ラブショットー!」
なんか変なのでた!?
主人公「それは?」
?「これはですね、対象に当てることによって意思を捻じ曲げて射た相手が念じた人を好きになる道具なのです」
主人公「なにそれ怖い」
?「ちょっと問題なのが、洗脳に抗い続けると脳の血管が切れて死んじゃうところでしょうか」
主人公「少しじゃないよ、大問題だよ!」
?「人間はたくさんいるわ、ちょっとくらい問題ないはず」
主人公「お前本当に天使なのかよ!?」
?「失礼ですね、ちゃんと免許もあるんですから!」
主人公「免許あるのかよ!?」
?「当たり前です!誰でも天使になれたら困りますから☆あっ、免許見ます?」
誰だよこいつ天使にしたのは!!
天使は免許証を渡してきたので受け取る
主人公「一応俺でも読めるんだ」
?「はい、そこは天使ちゃんパワーです☆」
主人公「名前はリリス、あれこれ悪魔の名前じゃん」
リリス「はい、転職しましたので、元々は悪魔なんですよ、そのときに羽もポーンて取り替えちゃいました☆」
主人公「取り替えちゃったのかよ……」
もうコスプレと大差ないじゃん!
主人公「てかあんたリリスって相当昔の悪魔だろ?てことは今あんた何歳なんだよ」
リリス「それは違います、リリスって有名ですからみんなよくつけちゃうんですよねー、あっ人間界で言うところのマイケルと大差ないのですよ」
随分安っぽくされちゃったなリリス
リリス「他に質問はありますか?」
主人公「あー、もういいやとりあえず何にもしないでいいから帰ってもらっていいかな」
リリス「はい、ダメです☆」
やっぱりーなんかそんな気がしてた!
リリス「なぜですか!?願いが叶う千載一遇のチャンスですよ!」
千載一遇とか言うなよ、一生童貞みたいにいいやがって
主人公「いやだってあんたポンコツそうなんだもん」
リリス「ポンコツ……」
リリス「いいでしょう!私がポンコツでないところを見せて上げましょう」
unknown「大輔ーあんた学校はどうしたの!早く降りてきなさい!」
一階から二階に上がってくる音が聞こえてくる
大輔「やべぇ、母ちゃんが来る!早くしまわねぇと!」
大輔はさっきまで使っていた秘蔵のコレクションを隠し始める
リリス「任せてください!」
へっ?なにを?隠すの手伝ってくれるの?
するとリリスは弓矢を構え、あろうことか俺の部屋の入り口に狙いを定めた
大輔「おい、まさかだろ、やめろ!」
リリス「ラブショット!!」
放たれた矢はあろうことか扉をすり抜けた
その結果を知りたくなくて俺は持ってる秘蔵コレクションを放り捨てて、扉の鍵を閉めてドアノブを握った
大輔「かっ、母ちゃん?」
母ちゃん「大輔……ここを開けなさい」
ドアノブをガチャガチャし出す母ちゃん
大輔「い、嫌だ、学校ならすぐ行くから下に降りて待っててくれよ、な?」
次第にガチャガチャ音が大きくなる
母ちゃん「ダメよ……お母さん体が熱いの……ねえ大輔……あなたの姿がみたいの……」
やべぇよ、やべぇよなんだよこれ、なんてホラーだよ!?
母ちゃん「ねぇ……早く……開けろっつってだろうガァァァァァァ!!!!!!!!」
母ちゃんはドアをぶっ壊す勢いで蹴りやら体当たりを仕掛けてきた
大輔「なんなんだよ(泣)もはや女の力とは思えないような衝撃が伝わって来るんだけど!」
リリス「はい♡矢の効果で体のリミットが外れてるので扉なんて簡単に破壊できますよ☆」
破壊できますよ☆じゃねー!!殺すぞ!
そのとき扉の真ん中辺りが顔一個分吹き飛んだ!
そこから顔を覗かせる母ちゃん
母ちゃん「だいすけぇぇぇ、どうして開けてくれないのぉぉぉぉ、お母さん寂しいわぁぁぁ」
こんな母ちゃん見たことない!怖いヤバイ助けて!
大輔「おい!この腐れ天使!早く母ちゃんを元に戻せ!今すぐにだ!」
リリス「どうしてですか?恋人が出来て嬉しくないのですか?」
大輔「嬉しいわけないだろ!常識的に考えて!」
リリス「おかしいわ、神話では近親相姦くらい普通って言ってたのだけれど」
頼むから人間界をもっと知ってくれ!!
リリス「では大輔さん、このサングラスを掛けてください」
なんでもいいから早くしてくれー!
そのときドアがぶっ飛ばされた
一緒に飛ばされた大輔は後頭部を打ち付けた
大輔「アガッ!頭が!後頭部ガァー」
と頭を抑えてるうちに母ちゃんに馬乗りにされてしまう
母ちゃん「やっと会えたわぁぁぁ、だいすけぇぇぇ、さぁお母さんと愛し合いましょう!」
大輔「早くー!なんとかしろぉぉぉぉ!!!」
リリスは母ちゃんの肩をトントンと叩いた
母ちゃんが振り返る
母ちゃん「あんた誰よ!!私の大輔を奪う気!!」
リリス「いえ、そのようなことはありませんよ、私はこのようなものです」
ポケットからペンを出して母ちゃんに向けると、そのペンはフラッシュした。あれこれ見たことある
リリス「あなたは今日を二階に上がってきていません、一階で大輔さんの朝ごはんを作っている最中です、さあ戻りなさい」
すると母ちゃんは意識があるのかないのか、ユラユラと立ち上がり一階へと降りていった
リリス「さぁ、どうです?私はポンコツではないのですよ!ちゃんと免許を持った天使なのです。今からでも私の力を必要とするのです!」
堪忍袋の尾が切れた!
大輔「出て行けー!!!一生顔を見せるなー!」
大輔は家から天使を追い出した
気が向いた時に続きをまた投稿します。
すぐ終わると思って作ったら、案外終わらなかった。