出会う者
前回の投稿から二カ月も過ぎてしまいました。すみません。自分も若干話を忘れておりました(汗)。これからは、なるべく早めに投稿します。
それでは、どうぞ!
男性からの急な声掛けに驚いた私は、目を見開いたまま、魚のように口をパクパクと開閉しながら、何も言わず戸惑っていました。話し掛けられないと思っていたのと、私の名前を知っていたという事実に、私自身、付いていけていない部分があったのです。
それに、私は、この男性との面識は、ハッキリ言って皆無なのです。このような美しい男性は、テレビでしか、お目にかかる機会はありませんでした。いえ、テレビでも、このような端正な顔立ちの方は、お見受けしておりません。
私は頭の中でパニックになっておりました。そんな私を男性は一瞥した後、クスリと小さく笑いました。その淡い笑みに、不思議と心動かされる感覚と、以前にも、こんな風なことがあったかのような錯覚を覚えました。
「本当に久しぶりだね。何十年ぶりだろう?...元気だった?」
今だクスクスと笑いながら、何も言わない私に男性は言います。彼は私に面識があるのでしょうが、私は残念ながらこの男性と会ったという記憶はありません。人違いではないのですかね。
「あ、もしかして、俺のこと、覚えてない...よね?その反応からして。」
男性がようやく状況を察してくださいました。それから小声で「うわ、だったら俺、凄く不審者みたいじゃん、恥ずかしー...。」と言って、頬を淡く染めました。その姿は、先ほどのかっこよさとは違い、可愛らしさをも兼ね揃えていました。私も知らず、貰い赤面してしまい、なんとも言えない空間が此処一帯に広がっておりました。
それから暫く後、赤面の止まった男性は、私に近づくと、見惚れるような美しい微笑を浮かべて言葉を紡ぎました。
「自己紹介をしようか。俺の名前は、霜為 朔夜。今日から此処に転校してきたんだ。どうぞよろしく。」
そういって男性、もとい霜為さんは、私の前に右手を差し出します。私もつられて右手を出し、握手をしました。
「私は、堀野 知瀬と言います。こちらこそ、よろしくお願いします。」
「うん、知ってるよ。ずっと前から、君のことは誰よりも、ね?」
凄く意味深なことを言われました。それも爽やかな笑顔付きで。少し怖くなってきましたから、後ずさりしてみましょうか。
...何という力の強さでしょう。手を放して後ずさりしようとしたのがバレたのか、強く握られ、手を放すどころか、動かすこともままなりません。痛くはないのが余計不思議でなりません。そして、私の右手をそのまま自身へと引き、顔を近づけてきました。後少しで鼻が当たりそうです。ち...近いです。私の鼻息、荒くなっていないでしょうか...?
「俺、此処のこと、まだ何も知らなくてさ、良かったら案内してくれる?まだ、時間あるしさ。」
耳元で囁くように喋らないで下さい!思わず「ひゃあ」って言っちゃったじゃないですか!!そんな私の主張虚しく、耐えきれなくなった私は、そのまま、上機嫌な彼に連れられ、校舎の方へと歩を進めることになったのでした。
...彼が先陣切って歩いているなら、私が案内することなかったんじゃないのか?、と気づくのは、もう少し後のことです。
...何と言いますか、これを書いていて、少し口から砂糖出てきそうでした(苦笑)。どんだけ恋愛に奥手なんだかorz。
こちらでも、まだ書き始めて数話にも関わらず、ブクマが1件入っておりました。どうもありがとうございます!これからもよろしくお願いします!




