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クリスマスの夜

作者: 水紅

世間では多くの若者が外に繰り出し、彼氏彼女と最高の一日を過ごす。


私にはそんなの関係ない。明日までに提出しなければならない資料作成に追われ、クリスマスムードを味わうほどの余裕がない。


けど、私に彼氏がいたら、こんな事サボってクリスマスデートをしたかった。一応私は好きな人がいるがその人どうしようもなくシャイなのか、私が彼にアプローチかけても何の反応もしてくれない、夏に女友達と海に遊びに行った時に偶然彼と会った。その時、私は普段はメガネをかけてクールな性格を出して、仕事をしているが、この日はコンタクトをしていて、髪をおろして、ロングヘアーにしていた。女友達と遊んで、疲れたから、ビーチパラソルの下で、ジュースを飲んでいるときに彼が話しかけてきた。


「お姉さん、かわいいね」


こんなセリフをかけられた時、私は少し幻滅した。彼も結局美人に目がない男だと。普段は地味な服を着て、女のフェロモンなんて一切出さないようにしている。だから、休日は正反対な性格をして、日々のストレスを発散している。


彼は私に興味を持ったのか自分から、話題を出して相手の気を引こうと必死になっていた。私はそれをただ話に対して頷くだけ。そんな行為を一時間ほどしたら、友達が返ってきたから、最後に彼がラインのIDを聞いてきたから、IDを教えてバイバイした。私は仕事中にラインなんてしないし、周りは私がラインをしていないと思っているから、これを機に彼と連絡を取れればと思っていた。けど、私は彼を見誤ることとなる。


「さっきの男誰?かなりかっこよくない?」


友達が彼が去った方向を見ながら私に話しかけた。そりゃ私の好きな人だからかっこいいのは当たり前。


「あの人と付き合ってみたいなぁ~」


私は友達の言葉を聞いてちょっと嫉妬してしまった。お前なんかに彼と釣り合うはずもない。私が彼の彼女としてふさわしいと自負している。


「あんな男より、もっといい男がいるよ。ほらあそこ。」


と私は適当に男集団を指さす。友達は目が飛び出すかのような男集団をじっと見つめ、「ちょっと行ってくる」と言ってナンパされに行った。私は友達が行った後、ビーチをぶらぶら歩いて、彼を探したが見つけることができず、夕方になって、家に帰った。友達は後日ビーチで合った男を私に彼氏と紹介した。


現在徹夜モードで作業をしていると突然扉が開いて、彼が入ってきた。私は彼が来たことに少しドキッとしたが、いつもの態度で彼と話した。


「あなた、今日の仕事は終わっているのでしょ。早く帰りなさい」


私はいつもながら少し語気を強めに相手に威圧をかけるような言葉をかけた。


しかし、今日の彼はちょっとおかしかった。彼は妙にそわそわしながらチラチラと私の方を見ていた。私はいつもと違う彼の姿にイラッとしてしまった。


「ちょっと、私になんか用なの?」


私がキレ気味で言うと彼は意を決したのか私の方に向かってきた。


そして、私の前まで来ると急に私を押し倒し、キスしてきた。私とっては誰にも奪われたことのないファーストキスを好きな彼に奪われた。私は何が何だか分からず、そのまま彼に身を委ねた。


3時間後、彼は私に告白してきた。最初に私と会ったときから好きだったこと、毎日私のことを思っていることすべてを私に話してくれた。


そして、私が驚いたことは海で出会った女が私であることを知っていたこと。どうも、彼が言うには仕事中の私は近寄りがたいオーラを出していたせいか、話しかけずらかったこともあって、海で会ったときに私の姿を見て、勇気を出して話したとのこと。


「藤波さん。僕はあなたのことを愛してます。」


彼は愛してると言った。こんな行為をしてからいまさらと思ったが私も彼のことを愛しているから拒否することなどできない。


「今日から名前で呼んで。夏・威」


私は人生の中で一番甘い声を出して、彼に囁いた後、彼は恥ずかしいのか照れながら私に言った。


「い・・いず・・・・泉ちゃん」


彼の声は口をパクパクしながら言う姿に私はもう一度今度は私の方から甘いキスをした。


これがわたしへの人生最高のクリスマスプレゼント

久々なので肩慣らしの練習用です

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