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曇りガラスに過去を包み込み
見ないふり
それでも過去は追いかけてくる
煩わしい空が今にも泣き出しそうで
ポツンと落ちた雫は激しさを増し
全てを洗い流す
君は憶えているかな?
引力に逆らい
くっ付いている僕ら
歪んだ感情を欲望の蓋が押さえつけ
毎日を送る
軌道修正のチャンスも見逃し
ダラダラ過ごす日々に
帰る当てにも見放され
互いを思いやる気持ちさえなくした
笑いあい 寄り添い 癒される毎日に
愛しさがこみあげる
温もり 戸惑い ドキドキの連鎖
互いを大事に思う
出会いに感謝しそっと目を閉じる
風の流れに想いを乗せ
瞼の裏にもどかしさを隠し
伝えられない感情を
夢の中に閉じ込めた
困惑気味の君の笑顔が僕を闇に突き落とす
こんなにも想いをぶつけているのに
その想いは届かない
傷付いた鳩のような君の心は
僕より遥か遠い場所で
涙を流している
君が泣くと僕も悲しい
だから
慰めてあげる
口下手だけど一生懸命頑張るつもり
態度で示すのは難しいけど
泣いている君の
隣にずっと寄り添っていてあげる
それなのに 君は僕の前で絶対泣かない