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柔らかい  作者: 花子
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迷路みたいな思考回路

複雑な気分に乗っ取られそう

そんなもんだって

解ってるけど

やっぱり複雑過ぎてついていけない

笑って流そう

それが一番心強い


 表面の薄い氷を指先でそっとすくい取り

太陽に透かしてみる

流れだす雫が手首をつたう度

その冷たさに心が揺り動かされる


柔軟剤の優しい香りが一番お似合い

甘い香りが広がると

なんとなく心が癒される

次はどれを試そうか?

そう思うだけで

なんとなくワクワクする

欲張りでいるよりずっと心が軽くなって

楽しい


 この国はどうしたいんだろう?

漂流する社会の先に待ち伏せているものは?

長生きが厳しい社会になったのは誰の責任?

考えてみても八方ふさがりで

心が悲しくなるだけ 


 本音を口に出してみても

誰の耳にも届かない

だからすべてを諦める

 薄っぺらい関係にしがみつき

自分の居場所を確保しても

透明人間のまま

誰にも見えない

誰にも相手にされない

燻った思いの先にあるもの

燻った思いの先に見えるもの

指し示すのは自分自身

だからもっと勇気をもって

    もっと自信をもって

現状を変えられるのも自分自身


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