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柔らかい  作者: 花子
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3

 遠くで聞こえてくる救急車の音にすぐに反応する君の鳴き声

寂しいの?

仲間が欲しい?

 きっと退屈なんだね

 僕と一緒で


 自信なんかもう砂漠の真ん中で

   陽炎みたいに

ユラユラ揺れて消え去った

残像にすら見捨てられても

もう言い訳すら残されていない

ジリジリと照らす太陽だけは

いつまでも僕の味方でいてくれる


 どんなに寒い朝だって

 どんなに高熱を出したって

 どんなに気分が凹んでいても

きっと鳴かれちゃったら

きっと時間がきたら

行っちゃうだよね

馬鹿みたいに

本当に馬鹿だけど

どうしょうもなく馬鹿なんだよな

飼った時点で家族

飼った時点で末っ子

時計が逆回りしてもきっとこんな風に

一緒に歩いている気がする

どこまでも一緒に


 そっと息を吐くのは君の悪い癖

疲れてるんだ

その一言を簡単に言わない君は

やっぱり今日も疲れてる

 みんなの我侭を一人で引き受け

黙々と働く横顔

倒れられたりしたら

本当に困るのは僕

 だからたまには本音を聞かせて



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