『邂逅――極寒の冬(7_years_ago)』-11-
次の日、磐木は1人、ジンの元を訪れた。
運転手はいない。片道2時間かけて歩いて収容所にたどり着いた。
昨日の今日で収容所の者は磐木の顔を覚えていた。今日も簡単に通された。
『沫咲』基地を思えば、対応は雲泥の差だ。
『蒼』大使館の威光。『ビスタ』政府にとっての『蒼』という存在の重さが知れるが、磐木にとってそれはどうでもいい事だった。
ジンはもう、何があっても牢獄を出されない。来るべきその日まで。だから面会も、その部屋に磐木が直接出向く。
「……」
床に座り込んでいる痩せこけた男を前に、磐木も床に座り込んだ。
「……」
磐木 徹志は弁が立つ男ではない。それでなくても、こんな状態のジンにかける言葉に、迷わない者はいないだろう。
しばらく一緒に黙り込んでいた磐木であったが、意を決したように口を開いた。
「俺は、〝空の果て〟の生き残りなんだ」
自分の事など、今のこの男にはどうでもいい事だろう。
だが磐木は話した。
その日の情景を。起こった顛末を。
――ジンはとくに、何の反応も見せなかった。
次の日も、その次の日も。
磐木はジンの元へ通った。
面会時間は15分。たったそれだけの時間のために。
そこに通い、他愛のない話をした。
〝空の果て〟の事、実家の事、軍の事、白河の事。そして晴高の事。
それに対してジンは何も言わない。聞いているのかもわからない。
だけど。放っては置けなかった。
白河からは、別れたあの日以来、何の連絡もなかった。
だけど、信じていた。
再会当時には抱きようもなかった感情だった。だがこの2年余りで磐木は白河を、彼の言動を、信じて疑わなくなった。
(あの人が何とかすると言った)
何とかなると言った。
だからきっと、何とかなる。
それを信じていた。
「あんたが、ジンの所に通いつめている『蒼』の奴か?」
3日目の面会を終え、収容所を出ようとした所、呼び止める声があった。
「何の目的があるのか知らんが、あいつに会ってどうする?」
「……あなたは?」
「『ア・ジャスティ』空軍、カイ・キシワギ少佐」
「……」
「あいつには散々世話になってな。あいつとその仲間連中は、俺たち空軍を散々こけにしてくれた。どれだけの仲間を失ったのか」
「……」
「あいつは処刑目の前だ。その男に会いたがる、お前は一体何者だ? まさか牧師でもあるまい」
「……俺は、飛空艇乗りだ」
「もうここには来るな」
「来る」
「これ以上関われば、ただでは済まんぞ」
むき出しの敵意に、磐木は困惑した。
だが彼は特にそれを表情に出す事なく、ただ一言告げた。
「いいよ。いつでも相手になる」
「――」
次の日も、磐木は収容所に足を運ぶ。
そして。
磐木が通いつめて、1週間ほどが経った。
その日はとても寒かった。
昨晩から降り始めた雪は夜明けと共に止んだけれども、雪が世界を一面、白に塗り替えていた。
これほどの雪景色を見たのは初めてで。思わず磐木はそれに見とれてしまったほどだった。
雪に足を取られ、歩くのは容易ではなかった。普段ならば2時間あれば着く距離に、その日は3時間もかかってしまった。
それが、仇となった。
『ゴルダ収容所』。たどり着いた時にはもう、ジンはいなかった。
「あいつはどこへ!?」
収容所の者に掴み掛り、どうにか聞き出した答えは。
『エデンの丘』。
その名が示すその場所は。
処刑場だった。
神父がやってきて、最後の説法を始める。
それをジンは、空虚な気持ちで聞いていた。
「悪しき事も、悲しき事も、辛き事も、すべて消え去ります。神はそれらすべてを慈悲の心でもって包み込み、消し去ってくださいます。残るのは安寧たる思いだけ。どうか心安らかに。心配する事は何もありません」
神?
ジンは少し笑った。
目隠しをされる。
少し笑んだその瞳がすっと覆い隠された。
――神が、何をした?
シスターたちは毎日祈ってた。俺たちだってそうだ。
でもシスターたちは、その神の御前で死んだ。
火をつけられたら簡単にそこは、燃えてしまったじゃないか。
祈っても祈っても、子供たちは放り出され。
俺たちはただ、懸命に……生きるために。
「進め」
毎日を、必死の思いで生きて。
ただそれだけだったじゃないか?
俺たちが何をした?
あいつらが何をした?
(シスター、すいません)
俺の選択、やっぱり間違ってたかな。
でもだったら、どうすりゃよかったんだよ?
答えてくれよ、もう、いい加減。
――最期に笑顔、見せて
……ああ、そうか。
シスターの願いは。そうだった。
そして恵の願いもそうだった。
(恵……)
もう希望はないよ。
もう無茶は言わないよ。
でも……もう、死ぬためだけに打ってるこの鼓動、もしも本当に神がいるのならば。
最後の願い。
ただ一つ。
俺が終わらせるから。だから。
その願いだけは、どうか。
どうか。
広場の中央にある丸太の棒に、ジンは縛り付けられた。
目隠しをされているので、何も見えない。
そんな彼の前方を取り囲む、執行人。彼らは銃を構え、ジンに向け、号令の時を待っていた。
そしてその外周には、彼の最期を見届けるために幾人もの見物人の姿があった。
風が吹いた。
緩やかな風だった。
何だかわからないが、甘いにおいがした。
そのにおいは、恵のにおいに似ていた。
ジンは笑った。
目隠しの向こうの瞳は、真っ向開かれていた。
――来い。
笑っててやるよ。
最期のその瞬間まで、俺は。
(恵、俺の分まで生きて)
どうか、生きて。
「構え」
「やめろー!!!」
ジンの耳に聞こえたのは、磐木の声。
だがその声で、事態が変わるはずがない事は、ジンにはわかっていた。
「神よ」
『俺たちに待つのは地獄。そして導くのも地獄。地獄の番犬【ケルベロス】』
かつて言った自分の言葉。
ああ、あの日からもう、決まっていた末路。
覚悟は当に、できていた。
放て。
指揮官がその言葉を口にしようとした間際だった。
「伝令!!」
血相を変えて、処刑場に飛び込んできた者がいた。
場内がザワついた。
指揮官は心底不機嫌そうにその伝令を見たが。
伝えられた言葉を耳にした途端、その目は大きく見開かれた。
「バカな」
「……は」
「…………、銃撃やめ!! 処刑取りやめ!!」
狙撃手たちは一斉に指揮官を振り返った。
「取りやめだ!!!!」
叫んだその声を皮切りに、轟音のような叫びが起こった。
【ケルベロス】賊長・ジン。死刑執行取り消し。
他メンバーも上に同じ。
生き残ったメンバーは、ジンを含めて、たった4人になっていた。
「条件は以下の通りだ」
ジンは何が起こったかわからなかった。
だから、処刑場の牢獄に現れた白河を前に、ポカンと口を開くしかなかった。
「ジン、ならびに他メンバーは国外追放。この地に再び戻る事は許されない」
「……」
「再び空賊行為を行った際は問答無用で射殺。以上だ」
それだけ?
たったそれだけで?
「……まさか、そんな」
ジンは疑念と笑いと不安の入り混じった、ぐちゃぐちゃとした顔になった。
「総監、一体……」
ジンと共にそれを聞いた磐木も、わけがわからないといった顔をした。
「ん。言っただろ? 何とかするって」
「しかし、」
「大丈夫。使えるもんを使った。そういう事だよ」
「……」
「ジン君。よかったな。いやぁ本当に間に合ったよかったよ」
「あ、………」
「そこで、改めて相談なんだが、」
そう言って白河は居住まいを正した。
「君は国外追放だ。もうこの国にはいられない」
「……」
「そこで改めて問う。磐木の仲間になってくれないか?」
「……」
「『湊』に――『蒼』に来ないか? 『蒼国』空軍に入り、磐木の下で飛ばないか? 飛んでやってはくれまいか?」
「どうして……」
わけがわからない。
磐木と会ったのはたった1度。成り行き上助けただけ。
助けた……? いや本当にそれは、ただの気まぐれ。
なのに。
そのたった1度の出会いから、どうして彼らはこんなにも自分を追いかけてくれた? どうしてこんなふうに命まで。
わからない。
ジンが生きてきたこれまでの時間。24年。獄中にあった2年を除いても。彼が抱く価値観では、到底理解できようがなかった。
「どうしてそんな、」
「風が導いた。だろ? 磐木」
「……」
「どうするねジン君? もちろん強制はしない。これはただ我々のエゴだ。処刑の事もそうだ。全部こちらの勝手なエゴ。君が望まないのならばもちろん、無理強いはしないよ」
「……」
「空軍に入らずとも住むべき土地は見つけよう。君の仲間の身柄も」
「……わかり、ました」
「え」
「行きます、『蒼』に」
「ジン君」
――命の恩を受けた。断れるはずがない。
(生涯)
ジンは誓う。
この恩は、忘れない。
何が起ころうとも。
忘れない―――――。
『ビスタチオ』の冬は長い。
特に一番寒さが厳しいのは、年が明けた後。
2月、3月はその寒さもピークになる。
――その日ジンは、警吏に連れられて首都・『ゴルデミ』に来ていた。
釈放と国外退去における最終的な書類と手続きのためだった。
そこでもって正式に、手錠は解かれる。
そしてその瞬間から、ジンは国を追われる事になる。
(家を失い、町を追われ)
ついには国までか。ジンはそう思って苦笑した。
そして最後の手続きを終え、その司法施設から出ようとした時だった。
牢獄とは違う光り輝く飴色の廊下の向こうから、歩いてくる一団があった。
ジンと同じ囚人服の少年が、何人もの警吏に周りを囲まれて。
「あ」
その囚人服の少年の顔に、ジンは思わず声を上げた。
フズだった。
「フズ!!」
ジンは叫んだ。
彼は虚ろな目で、ジンの姿を見た。
その顔に、ジンは言葉を失った。「どうした、その目……」
彼の右目は白い眼帯に覆われていた。
だがフズはそれには答えず、残った左目でじっとジンを見た。
その目には、悲しみがあった。
ジンはそれを見据え、双眸を伏せた。
「……すまなかった」
「何が?」
声は鋭く。
でも少し笑いを含んでいた。
『ジン兄ぃ!』
脳裏に浮かぶ、小さかったフズの姿と。笑顔と。
目の前の少年の冷たい眼差しに。
――ジンは一つの、覚悟を決めた。
「俺のせいで、すまん」
「……だから、何が?」
「……」
「嘘だよな、カシラ」
「……?」
「俺たちを裏切って自首したとか。【ケルベロス】を売ったとか?」
「……」
「嘘だよね、カシラ」
ジンは何も答えなかった。
「それに……リョウたちを捕まえるために、わざと逃げる振りしたとか?」
「……」
「『蒼』は、敵だよね?」
「……」
「シスター殺したのも『蒼』。俺たちをはめたのも『蒼』。まして俺たちを捨てたのも『蒼』じゃん」
「……」
「そういうの倒すために、俺ら、戦ってきたんじゃなかったっけ? 世の道理? 理不尽? そういうの覆すために」
「……」
「なのに……ねぇ、『蒼』に行くって、嘘だよね?」
「フズ」
「俺たち裏切って、『蒼』に行くって。『蒼』の軍隊入るとか、嘘だよね? 何か、カシラは元々『蒼』に繋がりがあったとか。だから最初あっちで捕まったんだって噂を聞かされたんだけど」
「……」
「嘘だよね? カシラ」
また俺は、決断しなきゃならない。ジンは思った。
でも今度の決断は。
「本当だ」
「――」
俺の、罪だ。
「俺は『蒼』に亡命する」
「嘘だッ……」
この時の、ジンの感情はただ1つだった。
――憎んでくれ。
多くの仲間を失った。
俺に与えられていたのは、シスターの代わりに彼らを守る事だったのに。
だけど俺は、守りきれなかった。
(リョウ、ミナミ、ナタク、皆……)
皆を殺しておいて。
俺はのうのうと生きている。
『蒼』に行こうとしている。生きようとしている。
フズ、俺を憎んでくれ。
こんな俺を、許さないでくれ。
皆の代わりに、俺の代わりに、俺の分も。
たとえもし、神が許したとしても。
「裏切り者!!」
フズは叫んだ。
「信じてたのに、信じてたのに」
そうだ、フズ。
「俺は絶対にお前を許さない!!」
掴み掛ろうとした彼を、周りが一斉に止めた。
「殺してやる」
ああ、そうだ。
それでいいんだ、フズ。
それでいいんだ。
ジンは頷くように目を伏せた。
「すまん」
お前に、こんな事をさせて。
すまん。
――ジンは静かに歩き出した。
背後から飛んでくるフズの叫びに。ジンは。
何も答えず、歩き続けた。
◇
出立の日。
『ゴルデミ』近郊の航空施設で、ジンは煙草を吹かしていた。
その日はこの季節にしては珍しい、雲ひとつない晴天だった。
「どんな味がしますか?」
不意に聞こえたその懐かしい声に、ジンはゆるく振り返った。
「生きてる味だ」
ゼンコーだった。
「1本もらえますか?」
「どうぞ」
「……ん、なるほど」
牢獄から出されたゼンコーは、ジンと共に『蒼』に向かう事になった。
ただ、2年ぶりに会った彼は、左足がなかった。
ジンはその肩をそっと支えてやる。ゼンコーはふわりと笑って礼を言い、満足そうに煙草を吹かした。
「……すまん」
ゼンコーは穏やかに笑った。
その顔はまるで、遠い昔の少年の日――シスターと皆のために働いた帰り道、2人で飛空艇の話をした、その頃の笑顔そのものだった。
これこそが、ゼンコーの本当の顔かもしれない。
「すまん」
ジンはもう一度そう言った。それは、今回の事、そして負わせてしまった【ケルベロス】の副長という立場、両方に向かって言っていた。
「あなたは何も悪くない」
ジンの気持ちのすべてを察し、ゼンコーは答えた。
「俺はあの日、自首すると言ったあなたを止めなかった。そして、ああなる予想はついていたのに……あなたに皆を頼むと言われたのに、あの場から離れなかった。責任があるとしたらそれは、この俺です。俺は、あなた一人で死なせるわけにはいかなかった」
「ゼンコー……」
「せめて時島だけは逃がしたかったんですが。彼女もわかっていて動かなかった。……あなたは何も悪くない」
「……」
「むしろ、あなたは俺を……俺たちを、救ってくれた」
「え」
「【ケルベロス】は永遠です」
そう言ってゼンコーは、まっすぐジンを見た。「この身が滅んでも、俺たちがいなくなっても、この想いはずっと残る」
「ただのしがない孤児である俺たちを、朽ちて果てるだけの運命だった俺たちを、あなたはそんな所まで押し上げてくれた。あの日あなたが空から降りてこなかったら、俺たちは野たれ死ぬだけの運命だったのに。あなたのお陰で俺たちは見るはずのない景色を見る事ができた。国を揺るがせたんですよ? こんなの、本当はあり得ない話ですよ」
「ゼンコー」
「皆に代わって礼を言います。ありがとうございました。俺たちにとってあなたは光そのものだった」
――恨んで欲しいのに。憎んで欲しいのに。
ジンはその場に泣き崩れた。
「俺ね、カシラ。牢屋の中でずっと考えてたんですよ。もしも万が一出れたら、次は何をしようかって。土木も運搬も空賊もやったけど……そういや飲食はやってなかったなって。次は、お客さんが和めるような店を作るかな、とかって」
そう言ってはははと笑うゼンコーに。
「……店名は?」
「んー……【ケルベロス】から取って、『HELL』とか?」
「和めそうにないな、それ」
「確かに」
ゼンコーが笑った。
泣きながらジンも笑った。
笑って、また、泣いた。
結局その日、ジンと共に『ビスタチオ』を出たのはゼンコーのみで。
フズとザの行方は、その日以来わからなくなった。
◇
5月。
『蒼』では皐月と呼ばれる頃である。
海をまたげばすっかり季節は春。日によっては半袖で過ごせるほどである。
その頃、ジンは『湊』にやってきた。
ゼンコーとは別れた。でも同じ国にいる。生きている限り、いつでも会える。
「今日付けで、『湊』第23空軍基地 第327飛空隊・副隊長を命ずる」
「は」
基地の者たちはジンの素性を知らない。やってきた新しい飛空艇乗りに皆、好奇の目は向けたが、それ以上詮索するような者はいなかった。
「色々不便な事もあるかと思うがよろしく頼む。わからない事があったらいつでも聞いてくれ」
「ありがとうございます」
ジンは、渡された腕時計をじっと見た。
そこには彼の名が、こう記されていた。
〝風迫 ジン〟。
その名は、磐木が付けた物だった。
「まさか〝ジン〟だけではいかんだろう」
「苗字ですか。どうしましょうか総監」
「そうだなぁ……」
「〝風迫〟はどうでしょうか?」
「カサコ?」
「風に押し迫るほどの一陣の風。風迫 ジン」
刻まれた時計の故郷の欄は、『湊』とされていた。
ここが始まり。
ここから彼は、生まれ変わる。
◇
「さて。今日から出発だな」
「……隊名は?」
「決めとらん」
「……そうっすか」
「まさか隊を持つなんて、夢にも思ってなかったからな」
「……空軍のしきたりはまったくわからないんですが」
「うん。だろうな」
「何でもいいなら。俺が適当に付けてあげましょうか?」
「ん。頼む」
「『七ツ』」
「『七ツ』????」
「……あんた、言ってたじゃないですか? 『七つ星』に誓ったとか何とか」
「む、覚えていたのか」
「他に聞く事もなかったんで」
「……『七ツ』か……うん。悪くないな」
「隊員はそれじゃ、7人で?」
「いいなそれ」
「人選は?」
「任せる」
「……」
このゴツ顔、本当にやる気がるのか? ジンはそう思った。
まぁいいさ。どうせ乗りかかってしまった船なんだから。
――死ぬまでの暇つぶしに。
「それで? あんたの夢は?」
「夢?」
「スローガン」
「……そうだな」
北極星を守る、北斗七星のように。
誰かの光を、守り、導く。
そして、この空に、平穏あれ。
『蒼国』大使・山瀬 彰文が解任になったという事実を知ったのは、この頃であった。
大使館の独占、権力癒着、婦女暴行・人身売買。罪に問われた彼は逮捕される。
だがその際なされた家宅捜索で、時島という女性が見つかったという報道はされなかった。
(恵はどっかで生きている)
ジンはそう思った。
そしてそう願った。
願いを込めて、夜空に向かってバージニアスリムを吹かす。
――どこにいようとこの空はつながっている。
土地は違えども、星は見える。
生きている限りは、また、会える。
きっと、会える。