4:愉快な冒険者達
『はぁ…』
あれから数分今だ会話が途切れることを知らない
そもそも私の怪我を心配して声をかけて来たんじゃ無かったのか?
問題はこいつらを待たなきゃいけないところだ
なんせ此処がどこかも分かっていない私が、たとえ道なりに進んだとしても町に到着するのに何日も掛かる可能性がある
基本的に町の外に出る者はテントなどの道中で寝泊りできるような道具を持っている
つまり、私が日が暮れるまで歩いたとしても町に到着できない可能性があるということだ
はぁ、私が言うのもなんだがこいつら目の前の怪我している者が見えてないのか?
『あれ?結局なんでこんな話になったんだっけ?』
『あれでしょ、確かオクトの馬鹿がその辺にいた子供に話しかけたところでしょ』
『そういえばそうだったな、すまないお嬢さんうちのリーダーが』
『ごめんなさいね』
『いやいや、問題ないよ。それに彼が言った事も的を得ている。此処は魔物が出るんだろ?』
『ああ、そうだ!此処はダンジョンの近くだからな』
なるほどな、ダンジョンの近くなら魔物が多く生息する
『…少し聞きたいんだけど、いい?』
『ああ、いいぞ』
『ぱっと見て貴女は荷物を持っていない、此処は町から遠いしダンジョンは近いとはいえ此処から一日で帰るのは無理とは言えないもののだいぶ難しい、どうするつもり?』
『それは私も悩んでいるんだ。はぁ…どうするかな』
『どうするかなってお嬢さんどうやってここまで来たんだ?』
『さあ、知らない。目が覚めたらこの森にいたんだよ』
『…それは災難だったな』
『私も、一つ質問いいかしら』
『ああ』
『どうして右目をずっと抑えているの?』
その瞬間場の雰囲気が凍り付く
『…言っておくが「右手がうずく!」とか「封印されし右目が!」とかじゃないぞ』
『あ、ああ分かっているさ!』
『う、うんそうは思ってないよ!』
こいつら本気でそう思ってたのかよ
『はぁ、忠告しておくが見ていい気分になる物じゃ無いぞ。それでもいいか?』
『ええ、みんなもいいわよね?』
他四名が全員頷いたのを確認してフードを脱ぎ、私は右目に当てている手をゆっくり下す
『『『『『………!』』』』』
五名は絶句する、無理もないだろう
右目は潰れ血が流れ出している、その様子はあまりにも痛いたしい
実際は身体強化で痛みの大部分が打ち消されている
身体強化は大抵の痛みを直ぐに引かせる
だがこれは身体強化を僅かに貫通している
まぁ普通目が潰れた痛みを受けてこんなに平然としていられないはずだし、そもそもこの程度はありえない
そう思うと身体強化は便利なものだなと改めて痛感する
『ちょっと、右目見せて』
復活した同じぐらいの背丈の少女が聞いてくる
私はおとなしく右目を見せることにした
私は左目を閉じて右目を彼女に見せる
正直、何しているか一切わからない
『ロア、何をするつもりだ?』
大柄な男の声が聞こえる
だが返事は聞こえてこなかった
そして直ぐ、右目の痛みが引いていった
『これで少しは良くなった?』
『ああ、ありがとう』
私は身体強化を切る
すると少し力が抜けて少女に倒れこんでしまった
幸いにも彼女は支えてくれた
『大丈夫?』
『すまない』
『こうなると、彼女を町に連れて行った方がいいかな?』
『そうだn』
『いや、このままダンジョンへ向かおう。元々君達はダンジョンに行く予定だったんだろ?そうだとすれば町からまあまあ掛かったはずだ。私は少し休憩すれば問題ないから君達は私を置いてダンジョンに行くといい』
『ダメ、私が許さない』
え?
『そうだな、痛みは引いたといえお嬢さん一名は流石に危ないだろう』
『そうね』
『私も置いていくことは反対かな~、オクトは?』
『俺が置いてくと思うのか⁉』
『ふふ、そうだよね』
『じゃあ、ダンジョンに共に行こうか』
『だが、』
『確かに倒れかけたが、魔力は残っているし、身体強化を使えばまだまだ動ける余裕がある』
『じゃあ、共に行こうか!』
『まてオクト!、お嬢さん一つだけ条件をつけさせてくれ、今日はダンジョン前で休む。ダンジョンは明日行くそれでいいか?』
『君達がいいなら問題は無い』
『分かった、少しの間だがよろしくな。俺はルド・イアン。種族は岩人だ。気軽にルドと呼んでくれ』
『……私はロア。種族は天使。よろしく』
『私はセア・シファー。種族は魔人。セアって呼んで頂戴』
『あたしはルス・アギス!種族は機械人と天使の混血なんだ。気軽にルスって呼んで!』
『俺はオクト・ヘース!種族は機械人でルスとは幼馴染。そしてこのパーティ、月光の剣のリーダーだ。よろしくな!』
へース………どこかで聞いたことがある気がするが…ダメだ思い出せない
『ところでお前の名前は?』
…そりゃあそうなるよな
普通に考えて相手の名前も聞くよな…はぁ
まぁこんな時もあろうかと牢獄の中で考えておいたんだ
『…?』
『ふぅ…私の名前は想。よろしく』
『いい名前だな!それじゃあ出発!』
『おい!オクト走るな!』
少しばかり騒がしい旅が始まりそうだな
『何か考え事?』
『いや…君の種族を考えていただけ。でも無理に言う事は無いよ。自分の種族を言いたくない者もいるからね』
『理解があって助かる』
『さっ、あのバカについていかないと。直ぐに見えなくなるよ』
『分かった』
私はみんなに付いて行く
にしてもみんなの武器には驚かされる
基本的に武器には十一段階存在している簡単に説明すると十が一番低くて零が一番高い
ただ、零なんて物はほぼ存在しないような物なのだ
彼らの武器は最低でも四級、最高で一級だ
どれほどの実力者集団なのか気になるな
『着いた、ダンジョン!』
『ちょっと、騒がないで!注目されるでしょ』
我々はダンジョンに着いた
ここまでの道中で分かったことが相当量存在している
まず現在地ここは機械人の国マキの大陸部南側に存在しているダンジョンである
今回のダンジョンは33個のダンジョンの中の一つであるニームという場所らしい
難易度も中級程度の3でありこのパーティだと少し楽レベルだ
この国には島が四つありダンジョンも複数存在している
冒険者ギルドの本拠地である鬼の国鬼桜の隣国でもある為冒険者も多い
そしてこのパーティ月光の剣だがこの国の中でも相当名声があるらしい
なにせ凄く注目されている
単純にリーダーであるオクトの声がでかい事もあるだろうし此処の女性陣は相当な美者ぞろいだ
それが理由で注目されることもあるだろう
『とりあえず休もうか』
『ええ、そうね』
『ほら、オクト行くよ!』
『はいよ!』
『なぁ、これどこで泊まるんだ?』
『それはな、あそこだ』
彼の指さす方向を見ると相当な大きさの建物が存在していた
『あれが宿なの。ダンジョンはいろんな者が来るからそこら辺の宿よりも快適だよ』
『とりあえず休もうか。二部屋にするか?それとも三部屋に増やすか?』
『流石に四名であの部屋は厳しいもんね。三部屋で!』
『ok、じゃあ部屋割りを決めていてくれ、オクトと俺は部屋の手続きだ。行くぞ!』
『はいよ』
二名は建物の中に入って行った
『さてと、部屋割り決めちゃおっか!』
『でもどうする?』
『はいはーい!』
『何?』
『どうしたの?』
『あたしと想ちゃん、ロアとセアでどう?』
『ダメ、独り占めしないで』
『あら、ロアちゃん随分と想ちゃんの事気に入ったのね』
『うーーん』
三名が悩んでいる
『なあ、質問なんだが』
『ん?どしたの?』
『ダンジョンって何日ぐらいいるんだ』
『うーーん、予定だと今日宿で過ごして二日ぐらいダンジョン内で過ごしてそのあと戻ってくる感じだね』
『戻ったらそのまま町へ行くのか?』
『いや、流石に遠いから宿で一泊してからだね』
『そうなったら今日はルスと最終日にロアとでどうだろう』
『あたしはいいよ!』
『私は特に異論なしだね。ロアちゃんは?』
『……いいよ』
『よし決まり。それじゃオクトとルドの元へ行こうか』
そして私達は少し大きい扉を開く
『お!、決まったか』
『ああ』
『それじゃあほら、鍵だ。あー、誰に渡せばいい?』
『ルスちゃんと私でいいんじゃない?』
『そうかじゃあほら。じゃあゆっくり休めよ!明日は10時此処集合で』
『『『『『了解』』』』』
『それじゃあ一旦解散!』
『それじゃあ想ちゃん!一緒に行こ!』
『ああ、分かった』
そして時間が経ち…………………
私達は部屋にいた
『もう夜だね~』
『そうだね』
私達はそれぞれのベットの上に座り込み言葉を交わす
『そういえばさ、想ちゃんって少し口調がさ男口調だよね。なんでとかあるの?』
『特にないな。まぁしいて言うとすれば目覚めたときの環境かな?』
『???』
『あれ、そっか言ってなかったっけ。私記憶ないの』
『………!』
『想って名前も自分でつけた』
『なるほどね。でも基本的なことは覚えてるっぽいね』
『国の名前とかは覚えているけど、個名とかは覚えてないね』
『…だからか』
『だからか?』
『うん、オクトってね凄い有名者と兄弟なの。まあオクト自身は一切気にしてないんだけどね』
だから少し引っかかったのか
『って違う違うこんな暗い話するつもりなかったんだ!何か話題はある?』
『そうだね…しいて言うならその剣かな?』
『ん?これ?これはね、オクトが見つけた物なの。昔の遺跡から出てきたものらしくてね。不思議なことに刀身がないんだ。でも戦うぞ!って思うと刀身が出てくるの。形状的には剣より鬼のとか吸血鬼が作る刀に似ていると思うよ!』
『へ~。ありがとう教えてくれて』
『いやいや、問題無いって』
『それにしても持ち主の影響で刃が出てくる刀か…』
『何か心当たりあるの?』
『いや、無いな』
『そう。でも知りたいんだよねこの刀の秘密。どんな力が秘められているかわくわくしちゃうな!』
『私も気になるから、分かったら報告よろしくね』
『うん!さてとそろそろ寝よっか。明日も朝早いし』
『そうだね。おやすみ』
『うん!』
私達は言葉を交わし眠りにつくのであった
なんで一言書くとか言っちゃたんだろ…
もうすでに後悔しているかもしれませんが、発言には……なんて言おうとしたか忘れました
ではでは~




