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中央世界  作者: 葉都
機械人国編
1/2

1:最悪な目覚め

どうもどうも。初めまして作品です

ゆるゆるに進めていきますので、できれば忘れないでください


目が覚めた

ふかふかのベット、あたたかい掛け布団、窓から朝日が差し込み目を覚ます…

そんな起き方だったらよかったと心底思う

実際には硬く冷たい石でできた壁、到底曲げれそうにはない金属の格子

確かに窓から日が差しているが、果たして窓と呼べるのかすらわからない格子式の窓

ここはどこだと聞いたら全生物が牢獄と答えるであろう部屋だ

しまいには自分の体がしっかりと鎖やらロープやらで縛られている

全く自分は何をしたっていうんだ

あいにく、思い出そうとしても思い出せない

自分の名前、出身地、属性…

基本的なことは分かっても、固有名詞などは何も思い出せそうにない

いわゆる記憶喪失と、世間一般で言うものだと私は思う

『はぁ…』

私は思わずため息をついてしまう

見張りの明らかな悪党が一瞬こちらを見るが、直ぐに目線を前に戻した

『ここまで頑丈な拘束なのに見張りが必要なのかい?』

『……』

『はぁ、無視ってひどくない?』

『……』

しっかり訓練された悪党のようだ

『ここがどこかぐらい教えてくれたっていいじゃないか』

『うるせぇ、黙れ!』

兵士は持っている剣を壁に勢い良くぶつけた

恐らく怖がってほしいのだろう

だが、その程度で怖がっていたら話しかけていないのである

『んだよ、その目』

明らかにイラついている

『何って言われても、…普通の目?』

『そういう事じゃねぇ!』

もう一度剣を壁にぶつける

『あーあー、そんなことしてたら剣悪くなっちゃうよ?』

『うるせぇつってんだろ!、お前みたいなガキ、ボスの命令なんかなきゃ簡単に殺せるんだからな!』

『ふっ』

やっべ、つい吹き出してしまった

『何笑ってんだ!』

仕方がないだろう、こんな三下かませ犬発言笑うなというほうが無理なのである

『てんめぇ、頭にきた!』

悪党が剣を床にさす

ガチャという音が耳に入る

『ボスの命令は命を奪わないことだけだ!、お前なんか一撃だと思って殴ってこなかったが、もう限界だ!』

大男が迫ってくる

正直今の私を殴ったら鎖で痛いだろ、とか剣その辺の床に刺しておくかよ、不用心じゃね?とかいや、沸点低っっくとか、なんでこんなに下手な煽りしか思いつかないんだ?とか思うが、今はそれどころじゃない

今考えるのはこの先の事だ

なんせ属性がわからない

魔法は大きく分けて三種類の分類と一つの特別枠がある

属性魔法、有益魔法、戦闘魔法、そして能力だ

今回はとりあえず一つだけ振り返ろう

属性魔法とは

【文明を築き上げた種族が生まれ持つ、固有の力】

と定義付けられている

一般的には一名一つだが、どうやら二つ持つ者もいるらしい

だが、体が強くないと同時発生は出来ない

それに意図的に二つ発生できる者は、流石に片手で数えられるほどとは言わないが、相当な修行を積まなければ出来ない

種類は、

【炎】【破】【土】【岩】【草】【毒】【水】【氷】【雷】【光】【風】【磁】【闇】【幻】

この14種類だ

属性魔法が最も楽な魔法と言われていて、他の魔法と違って変な詠唱とか、たいそうな魔法陣なんて物、まったく必要ない

だが、自分の属性がわかってないと、大惨事を引き越してしまうのだ

なにせ魔法の威力は、すべての属性均等というわけではない

極端な話をしよう

破の魔法の感覚で風の魔法を放つと突風が起きる

逆のことをしてみると、爆竹程度の爆発しか起きない

とても広い場所での使用だと大体は問題がない

だが、今回は話が別だ

ここは狭い牢獄の中

しかも猶予は一回ほど

ミスをしてしまうと、属性によっては自傷する可能性がある

攻撃をすると、この建物内の敵が来る

ここまで縛られているため、絶対に自傷はしたくない

一か八かに賭けるしかないのだが…

論理的に考えてみよう

属性の中で、数が多いのは、炎、土、草、水、雷、風、闇である

この七種類だと、比較的強めに使っても問題がない

そして、もう考える時間はない

つまり、割と強めに使ってみればいい

残りの七種類だったとすれば自爆したり地形が変わったり自分も苦しむかもしれないが、もうなりふり構ってられない

はぁ…あいつが寝てる間に少しでも試しておくべきだったか

まぁ、知らん

私は属性魔法を発動する

『なにっ!』

魔法を発動した瞬間、相手の足が凍り付いた

『わ~~~~お』

『クソが!、誰かk』

『ふんっ、ふぅ…』

氷の塊を悪党の頭にぶつけ、気絶させた

まさかの氷だったとは

氷だとだいぶ戦いやすい

なにせ相手を無力化させるのに最も最適と言われる属性だ

足を凍らせられれば移動を制限できる、腕を凍らせられれば腕を使う攻撃を無力化できる

…まぁ凍らせられればの話だ

なにせ操作が難しい属性として名高い属性だ

じゃあなぜ自分は足を凍らせられたのだろうか?

ここに捕らわれる前の記憶が一切ないからまったくわからない

まぁ後々考えるとしよう

さぁ、見張りを何とかしたところでこの縄と鎖を何とかしよう

今の状況を簡単に説明すると、立てはする

鎖は体に巻きついていて、腕が開けない

両手の手首は縄で縛られている

鎖に関しては氷のおかげで何とかなる

というのも、氷の温度は自由に操作可能だ

鎖を極限まで鎖を冷やせば脆くなり、あとは壁に打ち付ければ壊せるはずだ

ということで

まずはキンキンに冷やす

そして、壁にタックル!

ゴン!壁に重々しい音が響く

……もう一回!

壁に当たったその時、鎖の割れる音がした

『はぁはぁ』

どうやら前までの私は全然動いていなかったらしい、この程度で息が上がるなんて

まぁ鎖は何とかなった

問題は縄

凍らせても何も意味がない

縄を取り除く為には、燃やす、ほどく、切るぐらいだ

燃やすには火が必要だが今、火は用意できない

ほどくためには協力者が必要だが、そんな者は今いない

そうなると切るぐらいだが、切るための刃をどう用意する?

悪党が床に突き刺した剣はあるが、自分は超能力なんか使えないし、うまく引き抜こうとしても、苛立って力いっぱい刺したせいで引っこ抜けそうにもないぐらい突き刺さっている

一つ方法があるとするならば、氷を鋭くして床に生やす

あとはどーにかこーにかして、ロープを切るぐらいしか方法が思いつかない

まぁ、できなかったらその時また考えよう

まずは座って、よいっしょ!

スパッ!

よし切れた!

『よし、これで脱出出来るでしょう!』

私は立ち上がり、悪党が開けた扉を通る

さ、決めたのなら即行動、早速脱出を...

『お前、何をしている!』

……まぁ知ってたさ、普通に脱出できないって

でもさ、ちょっと早くない?

普通こういうのってさ廊下に出て、少し進んだ先で見つかると思ってたんだけど

とりあえず右後ろにある、悪党1が刺した剣を引っこ抜いたほうが楽に立ち回れそうだな

『なに、黙ってんだ!それに見張りのあいつはどこへやった!』

私は、牢獄の方を指す

悪党2が牢獄の方を見る、すると目を見開きこちらを睨む

『てんめぇ…』

『私は防衛の為に属性魔法を使っただけ』

『ふざけんなよ!、おいお前ら脱走だ!』

おいおい、全員倒さなきゃいけなくなったじゃん

私は後ろに下がり剣を引き抜こうとする

『ふんっ!』

剣はしっかり刺さっていたが、何とか引き抜けた

引き抜いた剣を私は悪党2に向ける

『てめぇなんかが、いっちょ前に剣なんか向けやがって。あいつらも、来るのが遅すぎる!』

『それはありがたい、他が来ない内にさっさとかたずけてしまおう』

私は足を上げ、その場におもいっきり下ろす

すると足を下した場所から氷が発生し相手の足元へ向かう

『ふん、そんな手にはのらん!』

悪党2は後ろに跳び回避し、魔法陣を着地場所に展開した

着地した瞬間、悪党2は凄い速度で迫ってくるはずだ

ここは廊下、しかもだいぶ短い、つまり凄い速さで迫ってくる悪党2が私のもとに来る

私が明らかに反応しきれない速度でくるはず

私ができる事は、氷の壁を作りまくって止める、少なくとも反応はできるはず

私は、片手を前に出し壁を出来るだけ作る

その刹那、氷の割れる音が聞こえる

私は出来るだけ早く腕に氷を何層にも纏わせ、悪党2を待ち構える

大量の氷が割れる音がする

その瞬間、おそらく少し減速したであろう速度で剣を振りかざしながら氷の壁から出て来た

悪党2が振り下ろした剣を、氷を纏わせた腕でガードする

剣を弾き、その上に飛んだ一瞬の隙を突く!

『な!、何をする!』

直ぐに懐に潜り、悪党2の手首を下から掴み、属性魔法を使う

相手の腕手首は完全に凍り付き、武器の使用を制限した

私は悪党2の手首を持ち、思いっきり床に叩きつける

ドン!

悪党2はうめき声をあげる

私は悪党2のお腹をしっかり踏みつけ氷を発生させる

『やめろ!』

悪党2怯えている

どうやら、このまま氷漬けにされると思っているみたいだ

だが、私は悪党でも悪魔でもない…多分

私は胴体に氷の輪を作り、床に固定した

これでしばらくは拘束できるはず

さぁ、走るか

とりあえず、走って出口を見つけよう

そこまで広くはないだろう……きっと、多分


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