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王道を征く異世界転生  作者: IN夢中
第1章
4/5

第4話 「銀の鱒亭の朝はだいたい騒がしい」

AI君バカすぎる

朝。


木造の天井から差し込む光で、TDKRは目を覚ました。


「……王道をいく、雑魚寝」


ギルド御用達の宿兼酒場――

銀の鱒亭の大部屋。

昨夜はベッド不足のため、全員が並んで床に転がっていた。


「イイぞ~コレ……背中が岩みたいだゾ~」


MURは起き上がるなり、肩をぐるぐる回す。


「痛いにょ……床が硬すぎるにょ……」


子供コスプレ姿の朴秀は、毛布を頭からかぶっている。


「なんで床で寝る必要なんかあるんですか……」


KMRは真顔で愚痴を言いながら、なぜか整理整頓を始めていた。


「タクヤはベッド派だけどね(笑)

でも冒険者っぽくてチョー〇〇だよな!」


全身網タイツ風の服を着たタクヤは、意味もなくポーズを取る。


「……静かにしろ」


部屋の隅で正座していた虐おじが、鞭を磨きながら言う。


「ドバー……

わしの若い頃は川原で寝とったぞ」


褌姿のHNTIKS土方が、なぜか誇らしげに語った。


「県北の川の下でな」


誰も聞いていない。


そのとき、階下から声がした。


「朝メシできたよー!」


銀の鱒亭の女将だった。


朝食


木のテーブルに並べられたのは、

黒パン、謎スープ、焼いた魚。


「はえ~すっごい質素……」


TONが魚をつつく。


「バッチェ冷えてますよー」


TDKRがパンをかじる。


「イイぞ~コレ。

タンパク質が多そうだゾ~」


MURはなぜか満足そうだ。


「痛いにょ……味が冒険してるにょ……」


「なんでこんなスープ飲む必要なんかあるんですか……」


「タクヤは〇〇でもイケるけどね(笑)」


「……静かに食え」


虐おじの一言で、一瞬だけ静まった。


その直後。


「冒険者の皆さん!」


ギルド職員が駆け込んでくる。


「近郊の洞窟に魔物が出ています。

初心者向け調査クエストです」


――《クエスト受注》

――《目的:湿地洞窟の調査》

――《危険度:低》


「王道をいく、初ダンジョン」


TDKRが立ち上がる。


「低って書いてありますけど……

低って信用できます?」


KMRが眉をひそめる。


「イイぞ~コレ。

低=イベント発生フラグだゾ~」


「痛いにょ……帰りたいにょ……」


「タクヤはワクワクだけどね(笑)」


「ドバー……

血が騒ぐわい」


「……行くぞ」


虐おじが鞭を肩に担いだ。


湿地洞窟


洞窟の入口は湿っていて、足場が悪い。


「滑りやすいですね」


TDKRが鑑定する。


【場所:湿地洞窟】

【環境:滑りやすい】

【魔物反応:あり】


「タクヤは華麗に行くけどね(笑)」


ズルッ。


「うわっ!」


普通に転んだ。


「なんで〇〇する必要なんかあるんですか……」


「痛いにょ! 今の完全にギャグだにょ!」


「……前見ろ」


奥に進むと、水たまりの向こうから影が動いた。


【敵:スライム・ブルー】×3

【スキル:体当たり/粘着】


「出ましたよ……」


「イイぞ~コレ!」


MURが前に出る。


剛体受流カウンター・コア!」


突進を受け止め、弾き返す。


水圧掌握アクア・グリップ!」


TONが水を操り、スライムを包み込む。


「ブースト・バースト!」


タクヤが跳躍して蹴り飛ばす。


痛覚変換ペイン・リサイクル!」


朴秀が粘液に触れて叫ぶ。


「痛いにょ! でもエネルギーになるにょ!」


逡巡領域ヘジテーション……」


KMRの周囲で敵の動きが鈍る。


痛覚接続ペイン・リンク


虐おじが鞭で拘束。


血脈噴流ブラッド・ラッシュ!」


HNTIKSが突っ込む。


「県北式殴打じゃ!」


最後にTDKR。


最適武道オプティマ・スタイル!」


一閃。


――《撃破》


「王道をいく、チュートリアル終了」


戦利品


洞窟奥の宝箱を開ける。


【回復薬×3】

【粗末な短剣】

【謎の帽子】


「誰が被るんですか……」


「タクヤは似合うけどね(笑)」


被った瞬間、光った。


――《スキル獲得》

――《タクヤがスキル《跳躍強化》を獲得しました》


「チョー〇〇だよな!」


「……帽子で覚醒」


「王道をいく、意味不明成長」


こうして、最初のダンジョン探索は終了した。


銀の鱒亭・夜


戻ってきた一行を、女将が迎える。


「無事で何よりだよ」


「イイぞ~コレ……帰還だゾ~」


「痛いにょ……でもちょっと楽しかったにょ……」


「なんでまた明日も行く流れなんですか……」


「タクヤは冒険者ハマりそうだけどね(笑)」


「……明日も訓練だ」


「ドバー……酒がうまいわい」


異世界生活は、

少しずつ“日常”になり始めていた。

TDKR

Lv1

体力120 / スタミナ110 / SP100

攻撃15 / 防御14 / 敏速16

スキル:鑑定

コード:最適武道オプティマ・スタイル


MUR

Lv1

体力130 / スタミナ100 / SP90

攻撃17 / 防御16 / 敏速12

スキル:打撃強化

コード:剛体受流カウンター・コア


KMR

Lv1

体力90 / スタミナ120 / SP110

攻撃12 / 防御13 / 敏速14

スキル:集中

コード:逡巡領域ヘジテーション


TON

Lv1

体力100 / スタミナ100 / SP120

攻撃13 / 防御12 / 敏速15

スキル:水操作

コード:水圧掌握アクア・グリップ


虐おじ

Lv1

体力140 / スタミナ80 / SP100

攻撃16 / 防御15 / 敏速10

スキル:拘束

コード:痛覚接続ペイン・リンク


朴秀

Lv1

体力80 / スタミナ90 / SP140

攻撃10 / 防御11 / 敏速13

スキル:痛覚感知

コード:痛覚変換ペイン・リサイクル


タクヤ

Lv1

体力95 / スタミナ130 / SP90

攻撃14 / 防御10 / 敏速18

スキル:跳躍強化

コード:合ドラ接種ブースト・バースト


HNTIKS土方

Lv1

体力150 / スタミナ70 / SP90

攻撃18 / 防御14 / 敏速9

スキル:突進

コード:血脈噴流ブラッド・ラッシュ

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