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王道を征く異世界転生  作者: IN夢中
第1章
3/5

第三話 異世界の現実と、宿屋と、金欠と

ちょっと設定変更

冒険者ギルドを出た八人は、街の中央広場で自然と足を止めていた。


石畳の道。

噴水。

露店。

剣を背負った男、ローブ姿の女、獣人、エルフ。


どこを見ても、ファンタジーそのものだった。


「……本当に異世界っすね」


TDKRがぽつりと呟く。


「イイぞ~コレ。

街の作りが完全にRPGだゾ」


MURは腕を組み、感心したように頷いている。


「なんで死んだ直後に観光モードなんですか……」


KMRは青い顔のままだ。


「ああ~^いいっすね~

空気が……なんか、魔法の味がします」


「味覚で異世界を感じる必要あります?」


「痛いにょ……

現実を受け止めるのが痛いにょ……」


朴秀はしゃがみ込み、地面をつついている。


「静かにしろ。」


虐おじが低い声で言った。


「周囲を警戒しろ。

ここはまだ安全地帯とは限らん。」


「タクヤは〇〇だけどね(笑)

この街、チョー住みやすそうじゃん!」


タクヤは露店の串焼きを指差している。


最後尾のHNTIKS土方が、深く頷いた。


「わしの長い人生の経験が言っとる。

この街は……ドバーできる」


「その判断基準、人生に役立ってます?」


KMRが即座に突っ込む。


宿屋問題、発生


「で、これからどうするんですか」


KMRが言った。


「まさか、路上で野宿とか言いませんよね……」


「野宿は論外だ。」


虐おじが即答する。


「睡眠は戦力の維持に不可欠。」


「イイぞ~コレ。

じゃあ宿屋だゾ」


MURが指差した先に、木製の看板がぶら下がっていた。


【銀の樽亭】


樽の絵が描かれた、いかにもな宿屋だ。


中に入ると、酒とスープの匂いが混ざった空気が鼻をついた。


「いらっしゃいませ~」


受付の女性がにこやかに言う。


「部屋、8人分お願いします」


TDKRが言うと、女性は一瞬固まった。


「……8名様?」


「王道をいく、大所帯です」


「部屋は……一部屋しか空いてませんが」


「雑魚寝でいいゾ」


MURが即答。


「なんで異世界で修学旅行みたいな生活になるんですか……」


KMRは頭を抱えた。


大部屋


通された部屋は、木の床に藁入りのマットレスが並ぶ大部屋だった。


窓は一つ。

机は一つ。

ランプが一つ。


「……合宿所みたいっすね」


TDKRが言う。


「イイぞ~コレ。

空手部の遠征思い出すゾ」


タクヤがマットレスに飛び込む。


「チョーふかふかじゃん!

タクヤ、異世界ベッドランキング1位に認定!」


「他にベッド知らないだけでは……」


TONは荷物を置きながら呟く。


「ああ~^いいっすね~

ランプの光、まずいですよ!」


「それ褒めてます?」


「痛いにょ……

相部屋は心が痛いにょ……」


「静かにしろ。」


虐おじは窓の前に立ち、外を見張っている。


HNTIKS土方は腕を組んで言った。


「夜になると、この街……

ドバーの気配がする」


「しません」


KMRが即答した。


システムさん、現実を突きつける


そのとき、全員の視界に文字が浮かんだ。


――《チュートリアル:生活要素解放》

――《宿屋での休息により体力・SPが回復します》

――《所持金:0》


「……所持金ゼロ?」


TDKRが固まる。


「イイぞ~コレ……って、よくないゾ」


「なんで無一文で宿屋に泊まってる必要があるんですか……」


KMRの声が震える。


「ツケですかね」


TONが言う。


「この世界の経済、優しいにょ……」


朴秀は感動している。


「静かにしろ。」


虐おじが腕を組む。


「つまり、明日から稼ぐ必要がある。」


「タクヤは〇〇だけどね(笑)

クエスト生活、チョー冒険者っぽくない?」


「冒険者っぽい以前に無職です」


KMRが即座に突っ込む。


HNTIKS土方が拳を握る。


「ドバー稼ぐしかないな!」


「通貨単位みたいに言わないでください」


初めての夕食


宿の食堂で出されたのは、黒パンと具の少ないスープだった。


「……質素っすね」


TDKRが言う。


「イイぞ~コレ。

戦士の飯だゾ」


MURは普通に食べている。


「ああ~^いいっすね~

このスープ、まずいですよ!」


「それもう癖ですね」


「痛いにょ……

パンが硬くて歯が痛いにょ……」


「静かにしろ。」


虐おじは無言で噛みしめている。


タクヤが突然立ち上がった。


「タクヤは情熱的だけどね(笑)

ここで宣言するわ!」


「嫌な予感しかしません」


KMR。


「俺たち、この世界で

最強ギルドになるんじゃね!?」


一瞬、沈黙。


次の瞬間――


「イイぞ~コレ」


「王道をいく展開ですね」


「ああ~^いいっすね~

ギルド名、まずいですよ!」


「痛いにょ……

名前考えるのが痛いにょ……」


「静かにしろ。」


HNTIKS土方が叫ぶ。


「わしの案は――

『ドバー団』じゃ!」


「却下です」


KMRが即答した。


TDKRは苦笑しながら言った。


「……でも、拠点は必要ですね」


「そうだゾ」


MURが頷く。


「この世界で生きるなら、

自分たちの場所が要る。」


こうして八人は、

正式名称も決まらないまま、

“自分たちのギルド”を作ることを決めた。


それが後に、

世界を巻き込む騒動の始まりになるとは、

この時は誰も知らなかった。

【ステータス表示】


■TDKR

レベル:1

体力:120

スタミナ:110

SP:100

攻撃力:15

防御力:14

敏速値:16

スキル:鑑定

コード:最適武道オプティマ・スタイル


■MUR

レベル:1

体力:130

スタミナ:100

SP:90

攻撃力:16

防御力:15

敏速値:13

スキル:鑑定

コード:剛体受流カウンター・コア


■KMR

レベル:1

体力:100

スタミナ:95

SP:110

攻撃力:12

防御力:12

敏速値:14

スキル:鑑定

コード:逡巡領域ヘジテーション


■TON

レベル:1

体力:105

スタミナ:100

SP:120

攻撃力:11

防御力:11

敏速値:13

スキル:鑑定

コード:水圧掌握アクア・グリップ


■虐おじ

レベル:1

体力:115

スタミナ:90

SP:100

攻撃力:13

防御力:13

敏速値:12

スキル:鑑定

コード:痛覚接続ペイン・リンク


■朴秀

レベル:1

体力:95

スタミナ:85

SP:120

攻撃力:10

防御力:10

敏速値:14

スキル:鑑定

コード:痛覚変換ペイン・リサイクル


■タクヤ

レベル:1

体力:90

スタミナ:120

SP:80

攻撃力:17

防御力:8

敏速値:18

スキル:鑑定

コード:ブースト・バースト


■HNTIKS土方

レベル:1

体力:140

スタミナ:80

SP:90

攻撃力:18

防御力:16

敏速値:8

スキル:鑑定

コード:血脈噴流ブラッド・ラッシュ

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