第一話
どこかでみたことある、、、あるくない?
通報はやめちくり~
設定はガバガバどころかスカスカ
許してください!なんでもしますから!
その日、TDKRは大学の帰り道だった。
夜の国道。
空手部の練習帰りで、道着の入ったバッグを肩にかけている。
「ま、多少はね? 今日の組手、悪くなかったっすね」
横にはMUR。
「イイぞ~コレ。さっきの上段蹴り、〇〇だゾ~」
後ろから、
「なんで〇〇する必要なんかあるんですか……」
とKMRがぼやき、
「ああ~^いいっすね~」
TONは自販機の前で水を買っていた。
少し離れた歩道には、
・全身網タイツみたいな服の拓也
・子供のコスプレをした朴秀
・鞭と蝋燭を持った虐おじ
という、どう見ても不審者集団が歩いている。
さらに向こうから、
「やったぜ!県北の川の下で〇〇したぜ!」
褌一丁のHNTIKS土方が叫びながら横断歩道を渡ってくる。
「至急メールくれや!」
――その瞬間だった。
キキィィィィィッ!!!
大型トラックのクラクション。
運転席のライトが白く弾けた。
「え?」
世界が、ひっくり返った。
衝撃。
浮遊感。
音が、消える。
TDKRの意識は、闇に沈んだ。
次に目を覚ましたとき、
そこは「空」だった。
青空。
雲。
自分の身体が、宙に浮いている。
「……え?」
周囲を見ると、全員いた。
MUR、KMR、TON、拓也、朴秀、虐おじ、HNTIKS土方。
全員、重力を無視して漂っている。
「イイぞ~コレ……って、これ夢だゾ?」
「痛いにょ……死んだにょ……?」
「静かにしろ。ここは……現実ではない」
HNTIKS土方が叫ぶ。
「わし死んだんか!?
あぁ~もう気が狂う!」
そのとき、空間が割れた。
白い光の中から、文字だけの存在が現れる。
――《ようこそ》
――《あなた達は死亡しました》
――《転生先を用意します》
「は?」
「なんで〇〇する必要なんですか……」
――《世界:剣と魔法の異世界》
――《役割:冒険者》
――《補助機能:システム付与》
拓也が笑った。
「チョー〇〇だよな!
異世界転生じゃん(笑)」
光が、身体を包む。
視界が白く焼ける。
次に目を開けたとき。
木の天井。
石の壁。
油ランプ。
「……ま、多少はね?」
身体を起こすと、妙に軽い。
脳内に声が響く。
――《システム起動》
――《鑑定スキルを付与しました》
【名前】TDKR
【レベル】1
【体力】120
【スタミナ】110
【SP】100
【攻撃力】15
【防御力】14
【敏速値】16
【スキル】鑑定
【コード】最適武道
「……やりますねぇ」
部屋の隅から、
「イイぞ~コレ」
MURが立っていた。
「異世界転生……ガチだゾ」
扉が開く。
「ウッス!ありがとナス!」
拓也。
「痛いにょ……」
朴秀。
「静かにしろ」
虐おじ。
「なんで死んでまで冒険者なんですか……」
KMR。
「ああ~^いいっすね~」
TON。
最後に窓から、
「やったぜ。
異世界でもドバーできるな!」
HNTIKS土方。
――8人、再集合。
その瞬間、全員の視界に表示。
――《初期クエスト》
――《冒険者ギルドへ向かえ》
外には、剣と魔法の街。
「王道をいく、異世界転生……」
TDKRは拳を握った。
「じゃけん、冒険しましょうね~」
そして彼らは、
もう二度と元の世界には戻れないことを――
まだ、知らなかった。




