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第二十九話 地獄道2 / 灼熱地獄

 どれくらい歩いただろう。そんなことは全くわからないし気にしていない――

しんどさは増し、足が錆びたように動かない。

けれど気合いと根性で無理矢理動かす。

 手続けていた汗も少し前から一切でない。

後ろから苦しそうな息づかいが聞こえ、それを聞くたびに辛さが伝播し伝わってくる。

けれどどこまで行っても灼熱は一切変わらず、景色もさほど変わらない。だから辛さも変わらない――

 シンは立ちくらみを起こし、しゃがみ地面に手をつけるとそれはまるで熱々の鉄板のようになっている。

すぐに手を引くが前屈みになり、その拍子にヨウが滑り落ちていく。

前屈みだった体制をすぐ直立に戻し、ギリギリのところでヨウが地面につくことはなかった。

 声を出す気力もないし元気もない、目的もなくただここよりましなところを追い求め歩き続ける。


 また、どれくらい歩いただろう。

シンの身体も限界が近付き、千鳥足になっていく――

あれから何度も何度も地面に手を付いた。そのせいで手は焼け爛れヨウを支えるのでも痛みが走る。

 目眩を起こし吐き気に苛まれ、それでも歩き続けていたのも、もう天井が見えてきた。

錆びていた足にはプラスで鉛も追加されていて、もう気合いや根性で道にもなるレベルではない。

 するとシンは突然その場に倒れた。


 熱い、痛い……。


 そんな思いをしながらも、シンはヨウを地面につけないように前から倒れた。

意識が少しつづ遠のいていく――

 焼ける痛みがその間も続き、少しつづでも異常に長く感じる。

そしてシンの意識は完全に消えた――

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