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第二十四話 畜生道4 / 温かい

「……眠ってた」


 その時、ヨウは身体中を触った。下着の位置はズレてないか、襲われた形跡はないか、とそんなことを考え焦りながら確認したが特にその様子はなかった。

 少し安心したのと同時に男がどこにいるか辺りを見る。すると寝る前と同様の距離を開けて座っている男を見つけた。

 ヨウは掛けてあった毛布をたたみその男に持っていく。

男はヨウに背を向けていてなにかをやっている様子だったが、背中でかくれてなにをやっているのかよくわからなかった。

けれど近付くにつれなにをやっているのか見えてきた、それは料理だった――

 すぐ後ろに立ち男の肩をポンポンと叩く。

男は驚き声をあげる。


「あぁ、あんたかビックリ……」


 男は思い出したかのように口を閉じた。


「……別にもう喋っていいよ、お兄さん私を襲わないと思うし」


 男は大きくため息をつく。

ヨウはそれになに? と返した。


「あんな畜生と同じにすんな。俺はあんたみたいなガキに欲情するほど落ちぶれちゃいない」

「私ガキじゃ……」

「だから安心しろや」


 言葉が詰まって出てこなくなった。男に怖がっていたはずが、目の前にいる男には恐怖を一切感じない。それよりその一言で胸を締め付けられるような感覚に襲われる。

 ヨウは持っていた毛布を渡そうとする。


「持っとけよ。ここ滝の裏にある洞穴やから結構冷えるし、それで体温調整のために使え」


 それを言われてヨウはもと居た場所まで戻る。すると男が名前を聞いてきた。

自信の名前を伝えたヨウは、少し間を挟んだが男の名前も聞く。


「シンって名だ」


 それだけ聞き同じ場所まで戻り座り込んだ。

 するとキムワが現れた。


(なにもなかった?大丈夫?)

「あ、うん。ここにいた男に寸前までされかけたけど、そこにいるシンに助けてもらった」

(シン?その人って男じゃない?)

「うん、男だよ」

(だったら全員、女のように襲いかかると思うんだけど)

「いや、私もよくわからない。まだ少し怖くてあまり話せてなくって」

(まぁ、そうだよ……危ない)


 それを読んだ瞬間、後ろから男に押さえつけられた。

叫び声を上げ、その声を聞いたシンはすぐに駆けつけた。

シンは男を蹴りヨウから引き剥がした。そして何度も蹴り、滝のまで動かした。

シンは滝の目の前で蹴るのを止めると、男はよだれを滴しシンに飛び付こうとした。


「さっさと死ねや畜生が」


 シンはその男の顔面を思いっきり殴り滝壺へ落とした。落ちていった男は滝の音で一切声も聞こえなかった。


「うわっマジ最悪や」


 男はすぐに滝で手を洗った。そしてすぐヨウのもとに向かった。


「大丈夫か?」

「……うん、大丈夫」


 とは言っていたが確かに震えていた。それを見てシンはちょっと待っとけと言い残し。料理して居た場所に戻った。

 それから数分経ちシンは温かそうなスープを持ってきた。


「ほらこれ食べて心落ち着かせい」

「……ありがとう」


 具だくさんでものすごく美味しそうだ。

シンは待たはられようとするとヨウはシンの袖を引っ張った。

シンは振り向きなんや?と言うとヨウはここにいて、答えた。


「今、変体にに襲われたばかりやのによく男に一緒にいてって言えんな」

「お願い……」


 なんだかな、とも思いながらシンは「俺の分も食いもん持ってくるから」と言いって少し離れすぐに戻ってきた。

 その間シンもヨウもなにも話さず食事を取る――

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