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第十五話 修羅道4 / その美人の内側は

 その時点でヨウは逃げろ、その言葉に全身埋め尽くされた。


 逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ。


 頭では理解していたのに足が棒になったかのように動けなくなった。


「……ヨウちゃんはやっぱりしっかりしてるね。よーく見て」


 肩を掴まれレイは洞穴の奥を指差し、左から右へと腕を動かす。


「ここにいる子達ねみんなこれを見て逃げていったの。だからああなってる」


 呼吸が乱れ、身体も震えはじめる。

レイはその様を見ると口許が緩み、ニヤケはじめた。


「奥にいこうね」


 レイはヨウの背中を押し、洞穴の奥へと進んだ。


 ヤバイヤバイヤバイ、私もこの子立ちと同じ目に……。いやいや、いや。


 ヨウはウルウルとその場の恐怖で涙目になったが、抵抗も出来ずされるがまま。

 洞穴の最奥、倒れた少女が何人も重なっている。臭いはしない、血も出ていない。

あの世ではあるが、この子たちが生きているのか死んでいるのかもわからない。限りなく人間に寄せた人形のように感じる。

 そう考え恐怖しているとヨウはある少女の服に何かあることに気付いた。

 すると、突然ヨウはレイに両肩を掴まれ倒れている少女の上に投げられた。


「お前みたいな若くてかわいいやつがいるから、彼の心が浮わついたんだよ」


 言っている意味がわからない。けれど怒っているのはわかる。

いまのレイはその美しさから想像も付かないほどの鬼の形相をヨウに見せている。

 レイは上げた拳をヨウの頬を目掛けて力一杯振り下ろした。

だけど振り下ろした拳はヨウの頬には到達しなかった。


「なんでだよ確かに殺したはず」


 ヨウの下にいた少女が寸前でレイの拳を止めていた。

その一瞬を見逃さなかったヨウはレイを押し退け洞穴から逃げ出した。


「待てやこのヘタレのクズ女がッッ」


 レイは掴まれたてを振り払いヨウを全力で追いかけはじめた。

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