表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Remembers  作者: manaka
55/56

仲間の合体技

「――はっ!!」

俺は叫ぶように棍棒を振り下ろした

だが、ジェイクの前でその一撃は、宙で止まった

「くっ……なんで……!」

見えない壁に阻まれた感覚。まるで、力そのものが鈍っている

ジェイクの黒いオーラが、空間を支配していた

「無様だな。力に頼る者ほど、こうなる運命だ」

ジェイクが手を振ると、黒い刃のような気流が俺たちを襲う

俺は棍棒で防ぐが、腕がしびれるほどの衝撃だった

「っぐ……!!」

横で純が崩れそうになりながらも立ち上がる。

「チクショウ……何か方法は……!」

智嬉も歯を食いしばり、動きの鈍った体で拳を握っている

(俺たちの力が封じられてる……でも、諦めたら終わりだ)

その時、広間の奥に光が差し込んだ

「――立て、滝」

耳の奥に響く声

――ロダ様の声だった

「……ロダ様……?」

ジェイクの顔がわずかに引きつる

「馬鹿な、ここには干渉できるはずが……!」

光が集まり、俺の胸の奥に温かい力が流れ込んでくる

棍棒が青白く光を帯びた

純が目を見開く

「……滝、その力……!」

俺はゆっくりと棍棒を構え直す

腕が軽い。力が戻ってくる

「違う。これは……俺自身の力じゃない。ロダ様が…親父が…俺に与えてくださった」

ジェイクが唇をかみ、構えを取る

「くだらん幻想を……!」

「幻想じゃねえ。これが俺たちの本当の力だ!」

俺は棍棒を振るった

今度は、見えない壁を突き破った

ジェイクが一歩、下がる

「なにっ……!?」

智嬉が叫ぶ

「滝、力が戻ったのか!?」

「……ああ! いける……この力なら!」

ジェイクの黒いオーラが揺れる

純が雷を纏いはじめた

「っ……少しずつ、戻ってきてる……!」

「こっちもだ……氷の力いけるぞ……!」

智嬉の拳に冷気が宿る

(力は完全じゃない……でも、俺たちは今ここにいる。誰かのために、戦うために)

「ジェイク……もう一度言う

ロダ様も、仲間も、剣も……絶対に渡さねぇ!」

ジェイクが叫んだ

「ならば全て潰すだけだ!!」

黒いオーラが爆発的に広がる

だが、俺たちはもう怯まなかった

「滝、合わせろ!」

「行くぞ、今度こそ決着だ!」

純の雷、智嬉の氷、俺の棍棒が同時に閃いた

「"雷氷乱舞"!!」

叫びとともに、光と闇がぶつかった

戦いの結末は、まだ誰にもわからない

だが俺たちは―絶対に、負けない

「――純、智嬉!」

俺が叫ぶと、純が雷を纏い、智嬉が氷の気配をまとった

だが、やはり力は不安定だ。ジェイクの“能力制御”がまだ効いている

「っ……くそ、能力がまともに使えねぇ……!」

純が奥歯を噛み、拳を握る

「……でも、それでも……やるしかねぇ!」

智嬉が叫び、前に出た

ジェイクの黒いオーラが渦を巻き、広間の空気が唸る

「私を倒す? 力もない者たちが? 滑稽だな……!」

「力だけじゃねぇんだよ! 俺たちは……!」

俺は棍棒を強く握り直し、走った

背後で純が叫ぶ

「滝! 右行け!」

智嬉がすかさず左に回りこむ

「雷、氷、棍棒……それぞれがバラバラでも、重なれば!!」

3人の動きが、まるでひとつになったように噛み合った

純の拳から微かに走る雷が、俺の棍棒に伝わる

智嬉の足元から吹き上がる氷が、空気を一瞬で冷やす

「いける……!」

俺は叫ぶ

「今だ――“雷氷乱舞"!!」

棍棒を振り下ろすと、雷と氷が同時に爆ぜた

純が雷を放ち、智嬉が氷の剣を振り抜く

3つの力が重なり、ジェイクの黒いオーラを打ち破るように直撃した

「なっ……!?」

ジェイクの体が吹き飛び、黒いオーラが一瞬、霧散する

「うおおおおッ!!」

俺たち3人の声が、戦場に響いた

ジェイクは崩れ落ちたが、まだ意識を保っていた

「……これが……絆の力か……だが……まだ…」

俺たちは肩で息をしながら、ジェイクに歩み寄る

「……終わらせる。ロダ様を返してもらう」

俺は冷徹な眼差しで棍棒をジェイクに突き出す


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ