最後の剣
風が唸りを上げ、司令官のマントがなびいた。
ジェイクが睨みつける。「……貴様……まだ戦えるつもりか!!」
司令官は静かに剣を構えた。
その剣は古びていたが、滝にはわかった。あれが、かつて貴明と共に戦った剣――
時を超えて生き続ける、誇りの剣だ。
「お前には分からんだろう……力は孤独を生む。だが、誇りと共に振るう剣には、仲間の想いが宿る」
ジェイクは唇を歪め、狂ったように笑い出す。
「はははっ!そんなもの、この“能力制御”の前では無力だ!!」
次の瞬間、空間が歪む。
ジェイクの手のひらから黒いオーラが溢れ、周囲の能力者たちの力を吸い上げ始めた。
「やめろッ!」智嬉が叫び、殴りかかるも、無数の闇が彼を弾き飛ばす。
「俺は……全てを取り込む。お前らの希望も、未来も、力も!」
ジェイクの体が異形へと変貌していく。
背中から黒い翼のようなものが生え、目は紅く染まり、声は低く響いた。
純が叫ぶ
「させるかあああ!!」と
自身の技、雷拳!!と叫ぶ
純の技は弾かれた
「ダメだ…」と すると、その時
「これが、俺の本当の姿だ……!」
俺は一歩、前に出る
「だったら、これが―俺たちの本当の戦いだ」
<挿絵>
司令官が一瞬だけ滝を見た。その眼差しは、確かに“引き継がれた想い”を信じていた
「滝、今こそ、その剣で私たちを、いや、世界を守ってくれ!!」
ジェイクが咆哮を上げ、滝へと突進してくる
その黒いオーラは周囲の空間すら捻じ曲げ、押し潰すような圧を放つ。
だが──俺は剣を掲げた
「俺は、守る。親父が守ったもの、司令官が背負ったものを…!!」
その瞬間、ディマイズ・ソードが青と金に輝き、滝の体は青白く光り出す
「これは……! 滝、お前……!」
純は叫び出した
滝は静かに目を閉じ、一歩ずつジェイクに向かって歩み出した
空間が震え、地面が裂けても、その歩みは止まらない
「ディマイズ・ソード……お前が俺を選んだ意味、今ここで証明する!」
剣が空を切る
──斬撃は光と雷を伴い、すべての闇を裂いた。
ジェイクの体が一瞬にして後方へ吹き飛ばされ、地面に巨大なクレーターが生まれた。
「なっ……!? ばかな……!」
ジェイクが膝をつき、震える指で滝を見上げた。
「なぜ……なぜ俺じゃなくて、お前なんだ……」
滝はゆっくりと近づき、剣を肩に担ぎながら言った。
「お前は……自分の力だけを信じた。けど俺は、みんなの想いがあるから戦える。ようやく、気づいたんだ」
ジェイクの目から、涙のような黒い雫が流れ落ちた。
──それは、彼の心の奥に残っていた“かつての後悔”だったのかもしれない。
司令官が、静かに剣を納める
「終わったな……」
トヴァースが言う
「いや、これからだ。だが滝なら……やり遂げるだろう」
蒼く静かな風が、戦場を包む。
俺は剣を手にしたまま、仲間たちの元へ戻っていった。
その背中は、まさしく――“未来を導く者”のそれだった
「終わった…」と滝はバタン!!と仲間の前でたおれた
「滝!! 滝!!」
智嬉は心配する
「これは能力を使いすぎたからだな、滝、よくやった、」と、司令官は笑った
そうして、仲間たちで、王宮に別れを告げる――




