青い未来
黒ずくめの敵たちに囲まれる中、俺は棍棒を振り回しながら戦う
智嬉も氷の拳を振るい、床を凍らせて敵の足を封じていく
「滝!後ろだ!」
純の叫びと同時に雷が迸り、迫る敵を焼き尽くした
だが純の額には汗が滲み、体はまだ限界に近い
「純、お前無理すんな!」
「黙ってろ……俺はまだ戦える!」
声は震えていたが、その瞳は鋭かった。
一方、別室に閉じ込められたロダ様は壁にもたれ、険しい顔をしていた
(……ディマイズ・ソード。奴がそれを手にしたら、この世界は終わる。滝……お前が辿り着けるかどうかにすべてが懸かっている)
再び戦場に視線を戻す。
ジュン・タルナが膝をつきながらも立ち上がり、雷気を纏う。
「……俺は、お前なんかに父上の名を穢させない!」
雷鳴のような叫びと共に、ジュンの拳がジェイクへと走る。
「フンッ!」
ジェイクは余裕の笑みで受け流し、闇の鎖を放つ。
「“幻影呪縛”!!」
ジュンが再び拘束されそうになった瞬間、今度は滝の棍棒が間に割り込んだ。
「ふざけんな!!!」
風圧と共に鎖は粉砕され、ジェイクが初めて表情を歪める
「……滝。やはり貴様か」
「仲間を傷つける奴は、俺が倒す!」
滝の叫びに呼応するように、仲間たちが次々と立ち上がった。
瞳の回復が、確かに届いていたのだ。
「滝、今だ!」智嬉が叫ぶ。
俺は棍棒を高く掲げ、仲間たちの力を背に受ける。
「“天華乱舞”――ッ!!!」
<挿絵>
地響きと共に竜巻が巻き起こり、黒ずくめの敵たちを一掃する
アジトの天井すら揺れる衝撃に、ジェイクの部下たちは次々と倒れていった
「く……! やはりお前の力は……っ!」
ジェイクが呻きながら後退する
だが、奴の視線はまだ冷え切っていた
「いいだろう……ならば最期の切り札を見せてやる」
ジェイクは闇に包まれた手を掲げる
その瞬間、ロダ様が別室から声を張り上げた
「滝! やつが求めているのは“黄金の剣”だ! 絶対に渡すな!!」
俺は息を呑む。
「……やっぱり、ディマイズ・ソード……!!」
闘いは、さらなる局面を迎えようとしていた――




