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Remembers  作者: manaka
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父親の過去

俺は、正式に能力者になることが決まった

親父が戦っている敵もはっきりした

あとは、自分が強くなるだけ

俺は能力者施設の自室になる部屋へ案内された

智嬉も能力者になる、ということで2人で施設の案内をされた

「いいとこだな 広い中庭もあるだなんて」

「能力者たちの休憩所だよ サロンもあるから自由に使ってくれ」

「ありがとう 何からなにまで」

俺は能力者になってから気がかりなことがあった

「司令官、聞きたいことが色々あるんだけど」

「ん?じゃあ、司令官室に戻ろうか」


智嬉は一旦、実家へ帰り能力者施設へ引っ越す準備をしていた

「ここを気に入ってくれて良かったよ 高級ホテルまでとはいかないが、みんなが過ごしやすい施設にしてある」

「十分過ぎますよ 離れには情報支部もあるだなんて」

「奥に行けば戦闘ジムもある」

「十分です」

本当に、なにからなにまで居たせり尽くせりだ

「司令官、その、シルヴァ、という名前は?」

「ああ…シルヴァ・トラーズ 私の名前だ 私はかつて、ここの世界ではない住人だった 国王様の元で用心棒をしていてな、貴明もその一人だった けれど…」

「平和では、無かったんですね?」

俺は司令官室の椅子にゆっくり座った

ここの司令官室は、周りが本で埋めつくされている

「ああ、その時から、能力者…普通の人間ではない、異例の者を必要としていた 国王様を守るために」

「それは、いつ頃の話ですか?」

俺が聞くと、司令官は首を横に振った

司令官の顔は、なぜか透明で見えない

だから、フードを被っているのだろうか

「分からない はるか昔から、能力者の争いは始まっていたんだ 」

「そうでしたか… 親父はなんで、その能力者に選ばれたんですか?」

司令官は本棚に軽く触れた

「分からない… それもはるか昔の出来事だ だが、ひとつ言えることは 彼は能力者最強の戦士まで登り詰めた 誰よりも強い能力者であるために」

「そうならなきゃいけない理由が、他にあったんですか」

本棚から出したのは、蒼山貴明、と書かれたここにいた証明書

「これは証明書になるよ 約30年振りに出したな」

「30…!?」

「彼は20歳前後に能力者になったんだ 」

「そんなに争いが続いているんですか!?」

司令官はブラインド越しに窓から空を見上げる

「君が生まれてすぐ、だったかな 貴明は能力者に志願した ああ、思い出したよ」

俺の体に緊張が走る

「君の母親が死んで、それがきっかけで貴明は能力者になったんだ」

「そんな…」

「大好きな人が死んで、悲しみに溢れた 大切な人が死ぬのはとても辛いよね」

「親父…」

親父、どんな思いで能力者になったんだ

大切な人が死んだから?

国王様を守りたかったから?


今日は敵は来ないため、司令官が戦い方を教えてくれた

「道場へ向かおう、君たちの能力がどれくらいか見てみたいんだ」

「了解!」

しばらく司令官がコーチをしてくれ、俺は棒術、智嬉は武術を習っていた

「さすが本格的だな、司令官 こうやって歴代の能力者を教えていたのか?」

智嬉は余裕で智嬉の拳を交わす

「自由に戦いたまえ、滝も棍棒を扱ってみたまえ」

「はい!」

とりあえず、司令官を倒すのを目標になぎ倒す

「はああああーー!!」

俺たち2人は、共に司令官の隙を見て殴り、突き、とにかくなんでもやってみた

「司令官!第一あなたは透明の体なんでしょ!? 倒せるわけないじゃないですか!!」

智嬉は既に気づいていた

「ははは!!練習にはいいだろ?」

司令官は隙を見て智嬉の腕を後ろから抑えた

「!!」

「司令官、いくぞ!!」

俺も司令官が抑えている間に、棍棒で司令官の腰を突いた

「…貴明……」

「!?」

司令官は俺の棍棒を避けなかった

「司令官?」

「一本入ったじゃないか、滝 よくやったな」

司令官は調子が悪そうな顔をしていた

「司令官…??」

「よし、稽古はこれくらいにしよう、午後から新しい仲間を迎える」

俺たちは表情が明るくなった

「誰ですか!?」

司令官はニコッと笑った

「女の子、だよ」


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