仲間を救うために
「貴様らを…コロス…!!」
俺はすっかり洗脳され、体が言うことを聞かなくなってしまった
一心に棍棒を振り回し、司令官室はめちゃくちゃ
このままじゃ危険だと智嬉は察知し、俺を道場まで連れ出した
「怖気付いたのか」
「司令官室がめちゃくちゃなんだよ!お前、本気で俺たちを倒す気か?」
「ふん…貴明の力がある限り、俺は負けない」
「自分の親を呼び捨て…!?なんかいつもと違うな」
純も俺の違和感に気づいていた
「やれるものなら、やってごらん 俺はリメンバーズチームのリーダーだ」
「やっぱりいつもの滝じゃない…!元に戻ってくれ!!」
「だけど、異常状態を回復出来るやつなんて1人も…!」
その時、聞き覚えのある女性の声が庭のほうから聞こえた
「"ライトヒール"!!」
瞳は新しい技を習得していた
技を叫ぶと、俺はいつの間にか元に戻っていた
「瞳、ありがとう 助かった」
「間に合って良かった… ごめんなさい、私いつも肝心な時にいなくて」
瞳が謝ると傍にいた智嬉がフォローした
「今は本当に助かったよ、あと少しで俺たちがやられるところだった」
「そうなの、良かったわ…」
それだけ言うと、庭にどさりと瞳が倒れた
「瞳!!瞳!!」
俺は驚愕してしまった 急いで俺の部屋へ瞳を運んだ
「う…」
瞳はなにか、苦しそうだった
「大丈夫か?」
「敵が、すぐ、そばに…」
「なんだって!?」
「瞳は察知能力だけは高いんだ、これは可能性が高い」
心配して司令官も駆けつけた
「仲間が、狙われている…敵は…すぐそこ…」
<挿絵>
「瞳…っ なんでこんなに苦しそうに…純、瞳をみててくれ!俺は外で警戒する!!」
「滝!!」
俺はリーダーとして仲間も心配だが、施設に敵が侵入されては危険だ
「司令官…この瞳の容態は」
司令官は直接瞳の体に触れる
「うむ…力を使いすぎたか…? しかし、大きい技では…」
「熱はありませんね」
「純…っ!!」
瞳は純の名前を苦し紛れに呼んだ
「ん?どうした?」
「敵が、すぐ近くにいるから…気をつけて…」
純は瞳の額を優しく撫でる
「大丈夫だ 今はお前の容態のほうが心配だよ」
瞳はどうして倒れてしまったんだ、敵の仕業なのか
純たちも分からないらしい
俺はロビーで待機していると
「滝!」
玄関からみづきが現れた
「ああ、みづきか なにか異変はあったか?」
「それなら……」
俺は嫌な予感がした
『私のことか?』
ドルクの声に変わった
「!!!」
「ドルク…また他人の力を借りて!!」
『こいつは力が少ないな 』
みづきの力のレベルを察知している
『奴の体を借りておけば、ここの施設の重要な場所が分かるな』
2階にいた異変に気づいた司令官は、すぐに通信機で俺を呼んだ
『滝、大変だ!奴に私たちの施設の中を知られていては!!』
「ああ、すぐに、奴を捕らえます!!」
ーー奴を捕らえるとしても、なにを、どうやって!?
俺はふと考えた、みづきはあのドルクに操られている 今はみづきじゃない、身体はドルクのものなのだ
だから、みづきを倒せばみづきは死んでしまう
「……智嬉と純を呼ぶしかなさそうだな」
俺は1人ぼそっとつぶやき、警報を鳴らした
智嬉なら、足止めの技が使える、体を無傷に返せる、と俺は考えた
純も司令官が俺に協力するように言われ、2人はすぐ駆けつけてサロンで作戦を練る
「どうすんだよ、滝、身体はみづきのモンなんだろ?」
純は苛立っているのか言葉遣いが若干荒い
「俺は… 滝を守るのが先決だ みづきの元へ行く、なにかあったら通信機で呼ぶから」
智嬉はもう戦闘の準備は万全だ
「ああ、でも待ってくれ智嬉!ただ戦えばいい話じゃないんだ!相手はみづきの身体を借りて乗り移ってるんだ!」
「身体はみづきのものなんだよな…畜生、手が出にくい」
智嬉はあくまでも戦闘部員、頭を使いながら戦うのは苦手とするようだ
「だから俺は苛立っているんだよ 今回はただ戦って勝てばいいって訳じゃないからな」
純は腰に手を当ててため息をついた
「それは俺も同じだよ、純」
「みづき!!」
俺は試しにみづきの通信機が使えるか試した
呼び出し音は聞こえるから使えてはいるらしい
「……っ!!瞳も容態が心配だし、みづきも…おれは無力だ…!!」
「諦めるのは早いぞ」
すると、みづきの技がこちらに飛んできた
「なに!?」
「やはりこいつの力は弱いな…力を増幅させるか」
「やめろ!!みづきの体がめちゃくちゃになる!!」
俺は必死に抵抗する
「ふん…お前はこいつが大切か?」
ドルクが言い放ったのだが、わずかにみづきの体の反応は違和感が見えた
「仲間だから、大切なんだよ」
俺がそういうと、みづきの体はふらふら揺れ動いた
「みづき!!」
純は急いでみづきの体を支える
「滝…ごめんね…」
か細い声で俺に謝った
「謝らなくていい 今からドルクを倒すから」
「出来るか?」
俺の真後ろにドルクはテレポートで移動した!
「滝!!危ない!!」
「"ダークバレット"!!」
視界が闇に包まれ、まともに攻撃を食らった
「滝………!!!」




