操られた体
司令官は、空に空洞が空いている場所を確認し、夜中に飛び出してテレポートで見に行った
「拡大されつつあるな…このままでは…この街が乗っ取られてしまう…!!」
司令官は通信機でみづきを呼んだ
「みづき、いるか?」
『どうしたの?司令官 急に電話なんて』
「今ちょっと緊急事態でな…力が欲しいのだ」
『私では力が足りないかもしれないけど… 行ってみるわ』
みづきは急いで部屋から飛び出し、度々瞬間移動しながら能力者施設へ向かった
「こんな朝早くからなんなんです?」
「すまない、情報支部の鍵が欲しかったんだ」
「あ、ごめんなさい、私普段戸締りしてて」
「それはしてくれて構わない むしろして欲しい 」
みづきはスカートのポケットから鍵を取り出した
「はい、それにしても、司令官ならテレポートで入るのでは?」
「あまり頻繁にテレポートを使っては怪しまれるからな… なるべく私を分かる人間の傍でしかやらないよ」
「じゃ、私はこれで失礼します」
「みづき」
司令官に呼ばれて、みづきは立ち止まった
「なんですか?」
「みづきは…どうして能力者になったんだ」
「まだ話していませんでしたか? 」
「君が秘密主義なのは知っているよ けど、なんで能力者になったんだ」
みづきは怪訝そうな顔をした
「……前付き合っていた彼氏が、殺されたんです 能力者で」
「それは…話しにくいな」
「いいんです それでその時、私は悲しみのあまり、力が解放されてほぼ力が少ない状態なんです 今は情報支部でちょうどいいですよ」
その時、俺は偶然にも、みづきと司令官の会話を扉越しに聞いてしまった
「……そうだったのか…」
みづきは気づいたのか、扉を開けて俺の気配を察知した
「滝?」
「みづきっ!」
「司令官…今は、滝もいますから、心配なさらないで」
司令官は俺たちを見て含み笑いをした
「っふ、はは… ちなみに、滝 お前は好きなやつはいるのか?」
「なんなんです?」
「司令官、今は戦いでそれどころじゃないでしょ」
「みづきの言う通りです、司令官」
今は戦いばかりで、とてもユーモアがある会話ができそうにないというのに
「滝 たまには肩の力を抜いたほうがいい いざという時力が出なくなるぞ」
「まあ、それはそうですが」
「おっと、私は情報支部に用事があるので、これで」
「司令官!私も行きます!」
司令官とみづきはこの頃2人で行動する事がおおい、先程の話を踏まえると
(まさか、司令官、みづきのことが…?いや、ないない)
司令官室の窓を、ふと見上げてみるとちょうど空に空洞があるのが見える
「あれ…ずっとあるよなあ…どうやったら封印できるんだ…」
油断していたのか、俺は体に突然異変を感じた
ドクンと強く心臓が鳴り響く
「うっ!!?」
司令官のデスクに手を伸ばし、警報を鳴らす
(なんだ!?胸が…苦しい…!?)
すると司令官の天井から何者かが侵入してきた
「だ、誰だ…!!」
「私はカルテー二様の仕える者…ドルク」
カルテー二と同じ、黒いクローク姿の敵だった
「ドルク…!?」
「今からお前の身体に侵入する…!!」
「なんだと!?」
咄嗟に壁に立てかけてあった長い槍を構えた
「そうはさせない!!」
「司令官!? なにがありましたか!?って…滝?」
智嬉は戸惑っていた
「智嬉か!!こいつを足止めしてくれ!!」
「敵か!?」
「そうはなるか!!」
ドルクはあっという間に痛みもなく、テレポートで消えて俺の身体の中に侵入した
「智嬉…お前を倒す」
「なんだって!?」
俺は無意識に槍を智嬉に向かって突き刺していた
しかし、智嬉は上手く交わしながら攻撃を狙う
「くそっこのままじゃ滝が…!!」
「死ね、智嬉!!」
「お前と俺は親友だろ!?」
智嬉の親友、という言葉に、体がふらつき、俺は槍を落とした
「今だ!!"氷拳"!!」
<挿絵>
俺の体はあっという間に氷漬けになってしまった
「ごめん!!滝!! 司令官を呼んで今すぐ敵を…!!」
間に合わず、もう1人天井からカルテー二が現れた
「お前…!!」
「よくやった、さすがは私が探していた能力者」
「貴様と戦うつもりなんてない!!」
後から司令官と純が現れた
「滝!!これは…!?」
「今は滝の体をどうにかしないと!! "雷拳"!!」
純の雷が降り注ぐ技で、智嬉の技が解けた
「純、ありがとう!」
すると俺はまた体がふらつき、床にどさりと倒れた
「滝!!」
司令官は急いで俺の肩を触る
「カルテー二…滝に何をした!!」
「気安くそいつに触れないほうがいいぞ…?」
それだけ言い残し、カルテー二は去っていった
「滝、滝!!」
俺は司令官に呼ばれると、目が赤く光り、再び槍を構えていた
「滝…!?」




