貴明を憎む刺客
「敵か!??」
司令官は構える
翌朝、何者かが能力者施設に侵入者が入ってきた
「ハーッハハハハ!!! ここがリメンバーズのアジトか!!」
真っ黒い衣装で、司令官とは正反対な風貌だった
男のがっしりした体格だった
ちなみに顔は隠れていない
「司令官…こいつは…??」
警報が鳴り、俺と智嬉は咄嗟に起きて司令官室へ向かった
「滝、気をつけろ、こいつは外道といって、お前たちを憎く思っているやつだ!!」
俺はとっさに棍棒を構える
「そうさ!!俺たちはお前たちの活動を最も憎んでいる!!」
その男は…
「俺たちがカルテー二と戦うのが、なぜそんなに憎いんだ!!」
「君たちとは目的が違うんだよ 蒼山滝くん」
「なぜ俺の名前を…」
そいつは、俺にゆっくり近づき、俺の首を絞めた
「あぐっ!?」
「貴様!!やめろ!!」
智嬉は咄嗟に相手の腕をへし折った
「かはっ…!!」
「名前をそろそろ言ったらどうかね」
司令官は若干苛立っていた
「俺は…北原隼人、と言います…」
北原隼人 髪型が跳ね気味で白い髪色が特徴的
切れ長な目つきだった
「すいません!!今そちらに、隼人は来ませんでしたか!?」
俺はその声の主に驚いた
「圭介??」
「兄貴っ!!」
「どういうことか、説明してくれ」
俺たちは場所を変えて地下の作戦司令室へ向かった
「すいません、こんな朝早くに俺の仲間が脱走して…」
「俺の仲間? 別なチームを作ったのか?」
「ああ、まああとで話す予定だったんだけど 兄貴と同様能力者だったんだ、結局は それでチームを作った」
俺は首を傾げる
「で? なんでお前の仲間が、俺を狙うわけ」
「……俺が、止められなかったんだ 力不足だ」
「弟なんだろ? なんで俺たちのチームに入らなかったんだ」
智嬉の疑問に、司令官は答える
「圭介は滝とは目的が違うんだ 」
「その目的が俺を憎んで争うことか…!?」
「違うんだ兄貴!!」
圭介は俺を慌ててなだめた
「……弟を、疑いたくない 信じたいから、続きを話して」
「俺はチームを結束してまだそんなに日が経ってないんだ どういう目的で能力者になったか分からなくて」
「能力者を結成したものの、圭介くんや滝を憎むとは知らなかった…そういうことかい?」
司令官は落ち着いて話す
「はい、隼人、なんで俺の兄貴を憎むんだ 俺の親父を憎んでいるのか?」
「……俺は…過去に、貴明さんの力で、妹を失いました」
「!!!」
「強大なパワー…町中全体を包む光 あの光が現れたら、一溜りもなかった」
俺は複雑な気持ちだった
「圭介 いいのか、こいつを仲間にして」
「俺の上司が許可をくれたんです その人に従ったまでです」
<挿絵>
「誰なんだそいつは」
その人の名は、司令官に縁の深い人物だった
「"陽桜 陽介"」
「陽桜…!?」
「ああ、瞳の父親だ しかし、瞳の父親なら、ある程度どいつを仲間にしていいか見切れるはずだが…」
俺は司令官に訊ねる
「司令官と瞳のお父さんとは、かつて仲間だったんですか?」
「古い友人だ 私の仲間は、蒼山貴明、陽桜陽介、根口航介、荒井誠で成立していた しかし、貴明のやり方によく思わないやつも出てくるんだ 貴明はずっと、寡黙でいざと言う時なにも言わず、常に孤独に戦っていた」
複雑な気持ちで聞く俺と圭介
「陽介も、貴明が死ぬ寸前は、良く思っていなかったからな… 」
「なにも話さないで、最後にはあんな風に力を制御出来ずに自爆して……」
俺は頭を抱えてしまった
「兄貴!!」
圭介は俺の肩を支える
「貴明さんは、結局、なにを守るため戦っていたんですか!理由もなしに、あんな大爆発を起こさないですよね!?」
隼人も疑問に思い、司令官にぶつける
「君たちにそれを言ってしまえば、幻滅するだろう 隼人くん 」
「は、はい!」
「陽介に、こう伝えてくれ 貴明を憎む気持ちは分かる だが、こんな真似は二度としないでくれ、またあの日の二の舞になりたいのか、と」
つまり隼人は刺客の可能性が高い、と司令官は睨んでいた
「……すいませんでした、無礼なことを!!」
隼人は深々頭を下げた
すっかり昼近くになり、俺たちは1階の食堂で食事をすることにした
「しかし、なんで親父の目的を言わなかったんです?」
「今は、言いたくないんだ 君たちが更に強くなった時に話すよ」
「司令官…」
その時 アジトでは
「そろそろ私1人では限界だな」
「カルテー二様」
カルテー二は、新たな仲間を呼び出していた
「出撃だドルクよ 奴の体に忍び込め!!」
「はっ!!」
「これで仲間内は混乱するな…っははは!!」




