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Remembers  作者: manaka
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怒り爆発

「どうしたの?滝 今にも泣きそうな顔よ」

「みづき…っ!」

「司令官になにか言われたの? 私も、時々しか施設に来られないけどなにかあれば力になるわ」

そういえば、みづきとはあまり会話をしたことがなかった

「みづきは、俺より先に能力者になったんだったな」

「ええそうよ 純と一緒にね」

「俺さ…みんなのリーダーになっちまった」

そういうと、みづきは驚いた顔をした

「あなたが?」

「俺は正直、みんなを纏められる力があるか不安だ 先輩のみづきや純に比べたら、まだまだ分からないことばっかりだ」

思わず弱音を吐くと、みづきはサロンにある紅茶を用意した

「一息つくのも大事よ 私たちだってこれから敵が来るのか、来ないのか そんなの分かりっ子ないわ」

「ごめん、こんなこと言って」

「なにも話さないで、自殺されるよかよっぽどマシよ」

俺の心臓が強くドクンと脈を打った

「そ、それは」

「見ていたわ、監視カメラでね 」

「なんだって!?」

「こういう仕事なんだから仕方ないじゃない 仲間を常に監視することが、情報支部の仕事よ」

俺は途端に亡くなった親父を思い出した

「親父も、なにも言わずに1人で戦って、最後は力の強さに耐えきれず破滅したって」

「ええ、私も純も、知っているわ 当時の仲間だったから」

「……っお前たちも、助けられなかったのか」

どうしても、まだ悔いが遺る

だから今、カルテー二を倒したくてここにいるのだが

「私たちは下っ端なのよ あなたの父親の年齢の人達も、まだまだ現役だったから 私たちは、司令官達に従うしか出来なかった」

みづき達を困らせたくなかったのに

俺は、俺は…無力に過ぎない

力が出なくなり、拳を握るのを、やめた

「みづきを、純を、憎みたくない」

「滝…」

「こうなったのも、なにかの縁なんだって思うしか、ほかないじゃないか」

俺はなにかの殺気を感じ、サロンの入口付近を持っていたブレスレットでぶつけてみる

しかし、反応はなかった


<挿絵>

挿絵(By みてみん)

「強い殺気、確かに私も感じたわ 」

「手応えはないな…」


ーーアジト

カルテー二は俺たちの様子をモニターで見ていた

「私の目的… 天国の貴明を現せて、滝…お前を苦しめる事だ 今も貴明は何処かにいるだろう 死んでまだ間もないからなあ…くくっ…」

『やはりそういうことか』

「貴明だな?」

カルテー二は親父の声がする方向に技をかけようとする

『おちおち天国にもいけやしない 息子を痛ぶるのはやめてもらおうか!』

「うるせえ!!」

カルテー二は貴明に向けて衝撃波を放った

貴明は一瞬にして去った

「貴明は亡霊でも逃げ足は早い…まだどこにそんな力が…!!」


その様子を司令官室で見ていた俺たちは…

「なんてこと…」

「カルテー二、親父が亡霊になっても狙うなんて…!!許さない!!」

「滝」

司令官は決心した表情で俺を見つめる

「なんですか?司令官」

「私は昨夜、地下に行って一応、バリケードを張ったのだ、しかし、カルテー二が来れば貴明が危険だ」

親父の身体がなくなってしまう… 魂だけで俺を見ているのだから

「もし、親父が施設に来たら危ない」

「貴明は、…過去にこんなことを言っていたのだ "息子が窮地に立たされた時、私はどこへでも駆けつける" と」

「なんで…っ!!そこまで…!!」

すると、司令官室にある警報が反応した

「なに!?」

「司令官、これは!?」

「これは敵が施設に入ってきている合図だ!!赤いレーダーは地下を示している!!まずい!!」

敵が接近しているということで急遽、純、瞳、みづきが集結した

「いくぞ!!施設を守るんだ!!」

「了解!!」

俺は仲間に号令をかけて、急いで地下へ向かった


地下室に走り、中に入ると目の前にカルテー二がいた

「カルテー二…貴様!!」

司令官はカルテー二に向かって怒鳴りつける

俺はカルテー二を見やると、そこは地下室の能力増強室だった

言わば施設の心臓部とも言える場所だ

「カルテー二、どうするつもりだ!!」

俺は細長い根を構えた

「滝… 悔しいだろう?親父を守れなくて」

「それとこれとは話が別だ!!施設を破壊する気か!?」

「私の力は貴明を蘇らせることだってできる」

「ふざけるな!!俺はそんなことを望んではいない!!」

カルテー二はニヤリと笑い俺に近づいてくる

「私の仲間にならないか滝… 親父に会いたいだろう? 私の力で、お前の中に眠る力を更に増幅させることだってできる」

司令官は慌てて俺を庇った

「馬鹿なことはやめろ!!滝の力は、世界を破滅できる程の力だ!!」

「逆に完全に力を無くすことも出来るがな」

俺は、カルテー二への憎しみが更に増すだけだった

「カルテー二……お前を…許すことが、出来ないよ…」

俺の力が、体の中から、なにか異常にゴウゴウと湧き上がるのを感じていた

「司令官!滝の身体が!!」

純は異変に気づく

「滝…!!?」

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