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Remembers  作者: manaka
12/56

貴明の爪痕

智嬉は一旦施設の自室に運ばれた

純が後から来て助けたそうだ

俺と司令官は…


司令官は、早速情報支部へ向かった

情報支部にはロングヘアで薄いピンクのロングスカートを見に纏った女性がいた

「ゆうみ、久しぶりだな」

「ゆうみ?」

「藤山ゆうみです お久しぶりです司令官」

「根口航介の場所は分かるか」

「え?智嬉さんの父親ですか?」

「ああ、ちょっと急用でな」

すぐにゆうみは傍にあったパソコンで割り出し、父親は仕事先にいた

ゆうみは手元にある通信機で父親を呼び出す

「こんなに早くどこにいるか分かるんですか」

「まあ、すべての能力者の連絡先は残しているんでね 最近だろ、貴明が亡くなったのは 未だに前のリメンバーズチームの書類は保管しているよ」

父親はこちらに向かっているらしく、急ぎ気味に俺たちは司令官室へ戻った

戻ると、既に父親は着いていた

「シルヴァか」

司令官と同じように目の前のでかい椅子にドカリと座っている

「…その名前を呼ばないで欲しいな」


<挿絵>

挿絵(By みてみん)

「あんたが、智嬉の父親ですか?」

キッと俺は睨んだ

「おや、君は」

航介さんの笑顔は笑っていなかった

目が怖い

「今日は航介に用があってな 」

「そうか 」

「司令官 俺と智嬉は幼なじみで、少し父親の顔は見た程度です」

「なら尚のこと、智嬉は君の事を庇うわけだ 君を死なせたくない、と私に懇願してね 私の怒りが収まらなくて」

俺の棍棒を握っていた手が、怒りで震えていた

「それで、なぜ、智嬉が全身アザだらけで帰ってくるんです!!?」

司令官が俺を庇う

「お前…なにを考えている」

「あなたは俺と同じ思いをしているんですよね!? ならなぜ自分の息子を殺そうとしているんです!!」

俺は首になってもいい、死んでもいい、その覚悟で航介さんに問い詰めた

前からは俺を憎んでいた、なら、今ここで理由が知りたい

「君を苦しめるためだよ 滝くん」

「それなら…十分に俺は今、苦しんでいる!!」

「なんだと?」

航介さんは俺にゆっくり近づく

「航介!!」

「君はこんなにも、仲間に信頼されているではないか 求められているではないか それなのに、なぜ苦しんでいる? 貴明は誰からも信頼されていなかったから苦しんでいたが」

度々親父の話を挟まれるのが苦痛だった まだ、親父が亡くなりそんなに経っていないから仕方ないが

「……俺は俺のやり方、親父は親父のやり方 それでいいじゃないですか」

「借りにも、君は攻撃性の高い貴明の力を持っている 忘れるな 蒼山貴明は、決して誰からも愛されたわけではない これからも、貴明の件で君が憎まれるだろう」

司令官は身を乗り出した

「滝を憎んでいるのは分かったよ しかし、智嬉がなぜあんなに倒れるまでお前に懇願したんだ」

「簡単だよ」

航介さんは両手を前に掲げた

技を出そうとしている

「な!?」

「邪魔者は消え去ったほうがいい 」

「滝は貴明の後継者だ!! 貴明を倒した敵を倒そうとしているんだ!! 貴明がやれなかったことを、滝が、引き継ぐんだよ!!」

俺はハッとした そうだ、まだ俺はあの時高校生で、能力者同士争っているなど分からなかったのだ…

「航介さん 俺を殴っても親父は帰ってきません。守れなかった俺を憎いでしょうが…智嬉を殴るのはわけが違います!」

「お前ら… 」

航介さんはいよいよタジタジになっていた

「貴明は俺たちの希望には違いなかった… 」

「もう、それでいいでしょう?」

俺は航介さんに近寄った

「俺は親父を尊敬していましたよ、ずっと もう…あなたとは会いたくない 俺は、なんとしても、カルテー二を倒します!!」

「滝…」

俺は正直殺されるかと思っていた。だけどここまで殴られたりしなかった


俺は早速智嬉に話した

智嬉は荒井病院という、純の親父さんが勤めている病院に入院したらしい

純はそこで先生の手助けをしている

智嬉は個室の部屋にいた

「やあ、ありがとな、見舞いにきてくれて」

「あれから、どうだ?」

「足首を骨折しただけだ、なんともない」

「そうか」

「智嬉…仲間なんだから、一言辛かったら言ってくれよ」

俺が心配そうな顔をすると、智嬉はベッドから俺の顔に手を添えた

「ごめん…心配かけた」


俺たちを影で見守っていた純が1人、ボソリと呟いていた

「俺は、智嬉のことなんにも知らなかった…滝…なんで、いつも…」


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