聖戦
「おーい あそぼー。」
子供のハイエナは草原のどうぶつ達と毎日遊んでいました。
かけっこやおにごっこで毎日遊びました。
やがてお兄ちゃんになり、勉強を始めました。先生はリーダーハイエナです。
「ライオンは悪い奴だ。」
と毎日毎日教わりました。
また、
「ハイエナは選ばれた特別なグループだ。」
と毎日毎日教わりました。
毎日教わるうちに
『先生の言うことは正しい。』
と思うようになりました。
やがてハイエナはリーダーのそばにいつも居るようになりました。リーダーハイエナは英雄に見えました。
そのリーダーハイエナが
「お前に特別な仕事を与える。この箱を持って草原の水場へ行くのだ。」
そう言いハイエナに箱を渡しました。ハイエナは特別に選ばれた事がうれしくなりました。
ハイエナは箱を抱え水場に喜んで向かいました。水場に着いたその時です。
【ドッカンー】
ハイエナの持っていた箱がばくはつしました。
周りには子供のころ良く遊んだどうぶつ達が居たのですが皆、そのばくはつでけがをおいました。
その知らせを聞いた草原の王者ライオンはいかりくるいました。
「すぐにハイエナのリーダーにやり返せ。」
とめいれいしました。
若いライオンはげんばくを持ってリーダーハイエナのすみかに行きました。すみかの前に着くとげんばくを投げ入れました。
【ドゴーン】
すみかの周りはものすごいばくはつでやけただれました。
草原には黒い雨がふりあたりは汚染されました。どうぶつ達はほうしゃのうで汚染されました。
リーダーハイエナはそのばくはつで死にましたが新しいリーダーハイエナが選ばれました。
新しいリーダーハイエナはライオンをあんさつしようと皆で相談します。
水場で死んだハイエナの親友はわれさきにとあんさつしゃに名乗り出ます。
「あいつのとむらい合戦だー。」
リーダーハイエナは数人を選びました。
選ばれたハイエナはかくどうぶつのオサが集まる集会に狙いをさだめ訓練します。
集会場は草原に1つだけある岩山で開かれます。
ハイエナ達は夜のうちに岩山へ行き隠れてライオン達が来るのを待ちました。訓練はいちげきひっさつでライオン目がけて飛び出します。
一匹だけは残り失敗した時はばくだんで他のどうぶつのオサも巻き込んでじばくする予定でした。
何も知らない王者ライオンは数人のお供を連れて現れました。
「ハイエナも少しはおとなしくなるだろう。」
王者ライオンがつぶやくと
「えいやー。」
一斉にハイエナがライオン達にとびかかります。
「みんな守れー。」
お供のライオンがハイエナをけちらします。
「うわー。」
ハイエナ達は次々にたおされていきます。
最後のハイエナがばくだんを使おうとしたその時!
後ろからヒヒのオサが
「これはあずかろう。」
ばくだんを取り上げてしまいました。
ハイエナは捕まりろうに入れられました。
集会で王者ライオンは
「ハイエナ達をねだやしにしろ。」
とどうぶつ達のオサに言いました。
どうぶつ達はライオンの命令を聞かないと今度はじぶん達に向けてげんばくを使われると思いはんたいできませんでした。
草原ではハイエナ探しが始まりました。
しかし、広い草原の中ハイエナ達は見つかりませんでした。
そんな中、王者ライオンが食事に毒を入れられ死んでしまいました。
『ハイエナ達のしわざだ。』
ライオン達は思いました。
そして、ライオン達もまた、代わりの王者を選びました。
その王者もまた、ハイエナ達をゆるしませんでした。
にくしみのれんさはずーっと続くのでした。